
さきほど夕食をいただいている時、ふと10年前の12月の話に。
10年前の年末休みのある日、小生は伊勢湾岸道・東名阪道以外を一般道で南紀へ自走の旅にでかけました。
昼過ぎに和歌山県の新宮市に入り、郵便局で用足しをし、「さあ熊野三山をお参りして回るぞ」といきまいた直後のことでした。
(写真は借り物)
こちらの郵便局を出発し、ギアをバックに入れた時にその出来事が起こりました。
(この写真も借り物ですが、当時の愛車と全く同じです)
それは「ポキッ」という音とともに「偶数ギアとバックギアに入らなくなった」ことでした。アシスタンスに連絡したところ「シフトリンケージが折れた」とのこと。「近くにディーラーが無いので、とりあえず近所の整備工場に入庫してください」との指示に従い、新宮市内の方々の整備工場に電話あるいは訪問してみたのですが。。。「プジョー車は整備したことがないのでお断り」という回答が。再度アシスタンスに電話し、事情を話したところ「明日電話して下さい」と言われる始末。
予約していた宿泊先は本宮町で、新宮市から30㎞、谷間の国道を走る場所にありました。山道を走るのに心細かった自分、宿泊先に行くのを止めて新宮市内のビジネスホテルに泊まろうと思うも「料理を含めて宿泊の用意をしています。キャンセル不可ですので来てください。ゆっくりでも前に進むだけでたどり着けますから」と宿泊先の女将さんの言葉。その言葉を信じ、新宮市から1時間以上かけて宿泊先にたどり着きました。
夕食後、「話を聞くよ」と言われた女将さんに事の経緯を聞いてもらい、さしあたりの善後策について話してくれました。当時、そんな心づかいに触れることができただけでも嬉しかったですね。
一方、翌日会おうとしていた関西の車友にも事情を話したんですが、その車友が知り合いのつてに掛け合ってくれて、最終的には良い条件で車の回送+修理に持って行っていただきました。そして、年明けの小正月に車が手許に戻って来ました。
10年経った今でも、このお二方(旅館の女将さんと車友氏)には足を向けて寝られない気持ちです。
そんなことを、夕食からの帰り道、ふと思った冬の夜のことでした。
【おまけ】
(当時の写真)
朝、伊勢湾岸道で長島スパーランド付近を走り抜けている時。
この日は朝日の時間を過ぎていたので見えませんでしたが、朝日が昇る時の湾岸長島の辺り、結構素敵なんですよね。
温泉民宿・大村屋。
宿泊先です。女将さんに感謝。
旅館から見た、川湯温泉。
うっすらと湯気が立っていて、ひなびているところがまた乙な景観です。
Posted at 2016/12/16 23:27:11 | |
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