2019年06月14日
300ZR
フェアレディZ Z31 後期型 300ZR
このクルマ、乗っているとかなり気持いイイ(・∀・)
乗ったことないんですけどね(^_^;)
このCMを見るとかなり気持いイイんじゃないかと感じます。
CMがそういった主旨で作られていいるのでそう感じるのでしょう。
余談ですが、このCMを全く同じ構成で車をY30セドリックいや430セドリックでにしたら気持ち良さそうにみえたでしょうか?
日産としては、こんなCMを作ったということは300ZRはドライビングプレジャーを追い求めたクルマだと言いたかったはずです。
今日はこのクルマはついて 私の独断と偏見に満ちた手前勝手な理屈をこねてみたいと思います。
まず、Z31自体は1983年にデビューします 。
それまでの初代(S30)
2代目(S130)と
使い続けた直列6気筒のL型エンジンに別れを告げ新開発のV型6気筒のVG型エンジンを乗せてデビューします。
2000ccのVG20と3000ccのVG30がラインナップされましたが、
どちらも”ターボ”でした。
全車ターボ! こりゃ、すごい!
なんといって3000ccは当時国内最強230ps(グロス)!
最高速度は輸出仕様は250km/hに届くと言われていました。
遂にポルシェとタメを張れる国産車登場かっ!?
当時、中学生だった私は友人たちと騒いでいました。
2000ccの方のは3000ccの影に隠れていましたが
当時、2000ccで170psはかなりのものです。
スカイラインRSターボの190psには及びませんが、
先代のS130のL20ターボの145psや
ソアラのM-TEU(インタークーラー付き)の160psは上回っていました。
ところで、このVG20ETの170ps/22.0kgのスペックはソアラ2800GT170ps/24.0kgを意識しているような気がします。
つまりソアラの2800GTはZの2000cc並の動力性能しかないという日産側のプロモーションのではないかなと・・・(^_^;)。
しかし、Z31は一方で評論家から辛辣な評価も受けました。
”新型Zはスポーツカーではない”
ソアラを意識していたのだと思いますがZ31は装備も豪華になり、
結構ラグジュアリー路線に走っていました
デビュー当初、斬新だと言われたレパードが
4ヶ月後にデビューしたソアラの後塵を浴びたのが余程悔しかったのでしょう。
新型Zでソアラをやっつけてやろうとした意図が感じられます(ーー;)
しかし、市場でもスポーツカーではないという声はあったのか
1985年10月にRB20DETを積んだ200ZRを追加します。
V6エンジンでデビューした時と違い 随分とスポーツ性をアピールしています。
シートもV6モデルのモコモコとしたローレルのようなものから
すっきりしたデザインのサイドサポートの張り出した
ミラターボのようなシートになります。
確かに中低速重視のVG20/30ETから高回転の伸びのいいRB20DETになったのでエンジンはスポーツカーらしくなっていると思いますし、
私個人としてはこの前期型200ZRはとても好きなのですが、
もともとV6エンジン搭載を前提に設計されたZ31の車体に直列6気筒を搭載するのですからバランスは崩れているのではないでしょうか?
ハンドリングにかなりの悪影響を与えていると思われます。
CMの映像を比べるのもなんですが
同じように旋回しているところを前から映している映像がありますが
300ZRの方がノーズの入りがいいようにみえます 。
それで、Z31がどうこうしている間の1986年1月に 2代目ソラアと
70スープラが
デビューしちゃうんですね。
VG30ETのグロス230psを大きく上回るネット230psの7M-GTEUエンジン搭載! 更にサスペンションは4輪ダブルウィシュウボーンを採用。 Z
31のフロント ストラット/リア セミトレーリングアーム式をのシャシを一気に過去のものにしてしまいました(><)
そして、日産はフェアレディZを1986年10月にモデルチェンジします。
しかし、フルモデルチェンジではなくマイナーチェンジ!
エクステリアの大幅な変更!
インテリアもZRのものが基本となり 前期型V6搭載車に使われていたモコモコシートはなくなります。
VG20ETはカタログ落ちして2000ccモデルはRB20DET搭載のZRだけになります。
VG30ET搭載の300ZXはマニュアルミッションはなくなりATだけになり ラグジュアリーの色合いを強めます。
そして目玉は3000ccのVG30DEエンジン搭載の300ZR!
今日の話題にしているモデルですね。
どのみちマイナーチェンジしたところでZ31ではスペックでソアラ・スープラには太刀打ち出来ません!
でも、これが却って良かったと思われます。
Z31は、一時的にZ31自身が火を点けた当時の過熱気味の”パワー競争”から降りられます。
Z31の2シーターのホイールベースは2,320mm
ホイールベース・トレッド比は1.58
2,320mmのホイールベースがどれくらい短いかというとFC3Sが2,430mm。ホイールベース・トレッド比1.68
このショートホイールベースに
自然吸気3000cc4バルブDOHCの全長の短いV6エンジンを乗せているFR車。
Z31の2シーターのV6エンジン搭載車はスポーツカーとしての資質はかなり高いと思います
前期型で叩かれたので、もちろん味付けはスポーツカーになっている
300ZRは古典的なスパルタンなスポーツカーとして企画されています。V6エンジンの偶力振動を差っ引いて考えたって、
かなり”気持ちのイイ(・∀・)クルマ”に思えてきませんか?
否、気持ち(・∀・)に決まってます!
Z31は後期型の300ZRをもってやっと本来の姿になれたと思います。
ところで、私が300ZRに残念だと思うのはTバールーフとABSを標準装備にしてしまったことです。
Tバールーフはボディ剛性・重量の面で悪影響を与えます。
特に重量についてはルーフという車体の一番高いところの重量が増えます。
ABSはいらないといっても若い方はピンとこないかもしれませんが
この当時ABSはまだ発展途上といった感じでスポーツカーには無いほうがいいような出来です。
ですから、300ZXの方に付けるべきだったと思います。
しかし、この時点でZ31は時代遅れの一世代前のクルマのレッテルを貼られて売り上げは伸びずレア車・珍車の仲間入りをしました。
残念なことです(´・ω・`)
300ZRはもっと評価されるべき車だと思います。

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ハチマル回想録 | クルマ
Posted at
2019/06/14 07:24:22
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