前回のダムツアーからの続き。
やんば資料館へと戻り、隣にある事務所にて
これから行く場所の説明を受ける。
テーブルの上にはダムカード、参加証明書、八基石、石とマジックペンが置いてある。
ダムカードは建設中の今だけしか入手出来ないデザインで工事の進み具合でデザインが変わる。
現在は八ッ場ダム(建設中)の3番目の「コンクリート打設」。
「仮排水トンネル」「掘削」は配布終了で、次は「湛水試験」。
今のデザインもあと半年位で切り替えかな。
右側の石はメモリーストーンとなっている。
ここで名前や日付などを書いた後に、この石がコンクリートと一緒にされダムの礎となる。
もうコンクリートと一緒に埋められた…かな?
ミラクルパワーストーン 八基石は「八」ッ場ダムの「基」盤の「石」。
この八基石は数量限定との事。
説明を受けた後、ヘルメットを被り先導車に続きツアーバスで移動。
工事エリア付近では、先導車と通行証が無いと立ち入り禁止。
やんばツアーコンシェルジュの方が詳しく現場を説明。
説明や質問等は、大手のツアーや無料ツアーだと40人近くいるので、聞き取りづらかったりするけれど
今回たった6人でのツアーに対し、3名の案内人。質問し放題。
グレーチングからダム底を覗く。高所恐怖症は無理かもね〜。
赤茶色の鉄塔はワイヤーロープの基軸。
ロープは3本わたされている。
と、いきなりコンシェルジュの方が「空飛ぶ重機」の登場に大興奮。
ロープで吊るされた重機は毎日現場を見ているコンシェルジュさんでもなかなか見る事が出来ないそう。
時間にしてほんの数分のことなので、見れたらラッキーだそうですよ。
コンクリートを打った後は表面に水をかけ続けている。
これは表面に浮かび上がった油分等の不純物を取り除く為なのだとか。
7割方作業が終わっているので、
階段の部分(右下の三角形)や換気用の管なども、ダムの堤体内に消えてゆく。
エレベーターなどは設けられていないので、作業員さんはこの階段を利用して現場まで昇降する。
下りは良いとして、上りはかなりシンドイでしょうね…。
クレーン三兄弟。
ここまでの大型クレーン三機が集まって作業しているのはこの八ッ場ダムだけ。
そしてこのクレーンを操れるのは数人のプロフェッショナルだけだとか。
中央に見える橋は先ほど渡った不動大橋。
ここもダムの底に沈む場所。
山に生えていた木は切り倒され、資材として売りに出されるが
何故か岩場に生えた松の木(画面右下)だけはそのままにされている。
何故なのか聞いてみたが、どうしてこの1本が残ったのかはわからないとの事。
この場所は「
八ッ場ダムぷらっと見学会」で予約無しで見る事が出来る。
定員40名なので、お休みの日は混み合う事もあるかもね。
再びツアーバスで移動。
次の現場は団体ツアーでないと行けない所。
一般車両通行止となっており、車止めのバリケードも設けられている。
バスを降り、向かった先は廃線となった吾妻線跡。
岩島駅〜長野原草津口駅間が水没するため、線路の付け替え工事により
この場所は廃線となっている。
残念ながらトンネルの先を覗くことが出来ない。
道陸神(どうろくじん)トンネル。
道陸神(道祖神)とは路傍の神の事。
このトンネルの山は吾妻渓谷の旧道でも難所だった場所なので、道陸神が祀られていた場所とのこと。
日本一短いトンネルとして知られている
樽沢トンネル(全長7.2m)の方は、水没しないため残す事が決定。
そちらはダム工事完了後に整備され観光地化されるとの事。
このトンネルがまだどうなるかは未定らしい。
廃線跡を歩く。
スタンド・バイ・ミーみたいだね。
レールは売れるので、そのうちに外して鉄材として売られるみたい。
こんな観光資源を売りにしないのは勿体ないなぁ。
「廃線マニアさん的には、ココは垂涎の場所ですよ」と言うと
「毎日見ていると当たり前の景色なので、有り難みがわからないんですよね〜」と。
そして、
「一体何括りの人なんですか?」と笑われたw
ワタクシ、ダムも好きですが巨大建造物好きで合法的廃墟萌えな人ですよ。
鉄道はというと、仕事で電車本のデザインも手がけたりするので、言わば〝ビジネス鉄〟ですね。
最近どういう事か廃線跡ばかり行ってる気がしますがw
後日に録画しておいた「車あるんですけど…?」を見ていて
【鉄道廃線マニア大興奮!幻の線路を撮ったゾ!!】 で同じ場所が出てきてビックリした。
ダムマニアさんも廃線マニアさんも、ぜひ
このツアーに参加しておいた方が良いですよ!
先ほどはダムの上から見ていたが、今度はダムの下流側から見る。
八ッ場ダムは重力式コンクリートダム。水圧を三角形の堤体で支える。
上から見るよりもこちらの下流側からだと導流路が見えるので、よりダムらしい姿に。
放流管の一部。
厚さ14mm、直径2.2mのステンレス製。
下流側も堤体同様に急ピッチで工事が進められている。
今回お世話になったコンシェルジュの方々。
ヘンな質問にもトコトンお答え下さり感謝♪
行ける機会があったら工事中の土曜のナイトツアーにも参加してみたいなぁ。
ツアーバスで朝にピックアップしてもらった場所に戻り、湯畑へ。
朝にはいなかった「ゆもみちゃん」顔ハメパネル。
熱乃湯の湯もみ見学は600円。1日6回公演。
最後の回のチケットを売っていたけれど、疲れ切っていたのでまた次の機会に。
西の河原から駐車場までのキツ〜イ階段を登り、宿へと車を走らせる。
今回宿泊したのは
草津白根マウンテンビューロッジ。
「
わたの湯」の源泉掛け流しで、平日一人5,800円でトイレ付き、朝食付き。
格安なので部屋もどうかな〜思っていたけれど充分すぎる設備。
この暑いのにこたつ?と思ったけど、夜はけっこう冷え込むのよね。
夕食は持ち込みで、湯畑前で購入した焼鳥とビールで。
実は、近くにあるペンションがレストランを併設しているので
夕食はそこを予約しようとしたけれど「一人で」と言ったら断られた。
草津に行っても、絶対そこへは行かないよ〜。
温泉は内湯のみだけれど、「わたの湯」の源泉掛け流し。
「わたの湯」はみどりがかった乳白色のお湯で、草津のお湯のなかでも一番と言われる湯の花の量。
名前のとおり真綿に包まれたようなやわらかな感触のお湯で、入れる場所の少ない結構レアな源泉。
そんな貴重なお湯が24時間掛け流し。
加水していない為、熱くて入れなかったので加水しちゃいましたが…💦
朝ごはん、もっとショボいと思っていたら
食堂に入ってから卵を焼いてくれたり
コーヒーもデロンギのコーヒーマシンだったり
食パン×2、バターロール×2と食べきれない量…。
湯畑の近くの宿ではなく別荘地の中のため、とっても静か。
湯畑までは歩いて20分程かかるので、夜出かけるのには向いていない。
夕食を済ませてから宿へ向かったり、あるいは購入して持ち込んでもOK。
温泉もかなり良かったので、平日ひとりっぷの時はリピ決定。
そうそう、草津温泉は最近素泊まりプランが多くなったので、夕食難民続出しているそうですよ。
休前日とかはお店に予約しないと入れなかったりするので
湯畑前のセブンイレブンが県内1番の売り上げとか。
草津は人気観光地なので、そんなに広報しなくても集客できるし
旅館側としたら料理にまで気を回さなくてもいいので、素泊まりの方が良いのでしょう。
本当にそれで大丈夫なのか?とも思うんだけどね…。