老神神社(人吉市)
老神神社は霧島神社を勧請したと伝えれていますが、創立年代は不明です。
現在の本殿は、江戸時代のはじめの寛永5(1628)年人吉藩主相良長毎とその子頼尚によって相良氏一族の産宮として再興されたものです。
以前は球磨川に面した山深いところで、その中に小さな祠があるだけでしたが、山を開いて平坦な地とし、現在の社殿が造られたといわれています。
拝殿および神供所は元は茅葺きの鍵屋になっていたものを、近代に切り離したものです。
昭和37(1962)年に県指定重要文化財に、平成2(1990)年に国指定重要文化財になっています。
また、境内にある天満宮には西南戦争の弾痕が残っています。
明治10(1877)年3月20日、田原坂の戦いから後退した薩摩軍は再起を期し、4月20日に人吉に集結しましたが、政府軍は徐々にその包囲網を狭め、ついに6月1日に球磨川の北側の村山台地や、願成寺方面から人吉城や新町方面に向かって総攻撃を開始しました。
この天満宮は、もともと会館の東側に建てられていましたので、川北の政府軍から砲撃を受けたものと思われ、時の激戦の様子がうかがえます。当時は、いま以上に弾痕が見られたと思われますが、ここに移築した時に板壁の下半分を取り換えたために現在は上部に12箇所ほどの弾痕が見られます。なお、中の宮殿の一部や、天井裏の梁にも弾痕が見られます。(説明看板などより)
Photo Canon EOS 5D MarkⅡ
H23.9.15
住所: 熊本県人吉市老神町949
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