十河城（高松市）

十河城は、十河氏の居城です。
南北朝時代、山田郡の豪族植田景保の第4子吉保が十河城に分家し、城主となりました。以来、存景・存春（景滋）と続きました。
その後、三好長慶の弟一存が養子に入り、鬼十河と恐れられ讃岐一円を制しました。
一存の後は、三好長慶の弟・三好義賢の次男存保が養子となり二代にわたって阿波三好氏より当主を迎えました。
十河城は土佐の長宗我部元親の讃岐侵攻に際し、激戦の舞台となりました。
天正10（1582）年の戦いの際は、当主十河存保は阿波勝瑞城を守り、十河隼人佑存之が城代として城を守りました。
しかし、天正12（1584）年の戦いでは、長宗我部元親によりついに落城しました。しかし、羽柴秀吉の四国攻めにより天正13（1585）年には再び十河城は十河氏のものとなりました。
しかし、天正14（1586）年、秀吉の九州征伐に十河存保、存之は従軍しますが、戸次川の戦いで戦死し、十河城も廃城となりました。
現在、城跡は称念寺となっています。
　
Photo SONY NEX-7
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住所: 香川県高松市十川東町932