天童陣屋（天童市）

天童陣屋は、天保元（1830）年、織田信学によって築かれました。
織田信学は織田信長の次男信雄を祖とする家で、上野国小幡で二万石の大名でしたが、明和4（1767）年8代織田信邦の時に山県大弐の明和事件に連座して出羽国高畠2万石に移封されました。その後天保元（1830）年天童に陣屋を移したのが天童陣屋です。
現在喜太郎稲荷神社があるあたりが陣屋の中心で、説明看板が建っています。
喜太郎稲荷神社は、天平神護2（766）年、和気清麻呂の三男が仲安神社を創立し、その末子喜太郎山城国伏見稲荷より御位を請して奉安、これより喜太郎稲荷神社と称したと伝えられています。
南北朝時代舞鶴山頂に城をかまえた天童氏がその祈願所として御朱印を献じ厚く信仰したといわれています。
天保元（1830）年、この地に陣屋を築いた織田家が氏神として御陣屋に奉祀したのが田鶴町の喜太郎稲荷神社です。
明治7（1874）年、城郭内に一般人の住居が許可されて以降、宅地化され遺構は残っていません。
中心部は喜太郎稲荷神社の他田鶴町公園、田鶴町公民館となっていますが、山形新幹線で分断されています。
（現地説明板などより）

Photo Canon EOS 5D MarkⅡ
H26.5.4
住所: 山形県天童市田鶴町１丁目７−１３