かもがた町家公園・旧高戸家住宅(浅口市・旧鴨方町)
「日本の歴史公園100選」に選定されているかもがた町家公園と公園内にある旧高戸家住宅
2016年09月27日

この辺りは、江戸時代岡山藩の支藩鴨方藩の中心地であったところです。公園の前を東西に結ぶ「旧鴨方往来」は、当時の藩の政治、経済はもとより文化人の交流に欠かせない重要な街道でした。
かもがた町家公園は、この往来沿いに並ぶ江戸時代に築造された二棟の町家をはじめ、蔵、井戸、土塀、庭園等を修復した史跡保存ゾーンと、四季折々の植物が楽しめる伝統植物園や芝生広場、展望台等のある景観ゾーンからなる面積6,600平方メートルの歴史公園です。「日本の歴史公園100選」に選定されています。
「鴨方に過ぎたるものが三つある 拙斎、索我、宮の石橋」と昔からうたわれた里謡にあるように、近くには江戸中期の儒者西山拙斎や画家田中索我ゆかりの史跡や歴史の古い寺社、陣屋跡、鴨山城跡などがありこの公園を中心にゆっくり散策することができます。
公園にある「旧高戸家住宅」は、江戸時代鴨方藩の庄屋を世襲し、油商等を営んだ家で、藩主の宿泊所や文化人の交流の場として使われていた由緒ある町家である。建築年代は、貞享4(1687)年に修理したという棟札から築300年以上経ており、岡山県下に残る江戸時期の最古の町家であると同時に全国的にも最初期のものです。これは、奈良県橿原市今井町の今西家〔慶安3(1650)年・1650〕や豊田家〔寛文2(1662)年〕と同時期のものです。建物は南面し、平面は正面10間、側面4.5間、中2階建の店部分と平家建の座敷部分からなる今井型(大和)です。屋根は本格的な入母屋造と切妻造で本瓦葺き、外壁は塗屋仕上げです。構造は、店部分を主体構造とするが、それは方形平面の中央に一本の大型中柱を立てた特殊なもので、小屋組は束立構法と登り梁構法を併用している。この構造は全国的にも例がなく、この地方で発生した独自のものです。
座敷部分は落ち棟形式で、店部分に取り付けられています。その店部分の構造面は、「うちまど」と西厨子2階における、中柱の上部の鴨居、中置、梁、地棟等の継手、仕口の合理的な工法、東西厨子における登り梁の豪快な架構は見応えがあります。細部で注目すべきは「みせどま」における大戸口の格子戸、片折板戸の意匠と機能性、「みせのま」での、天井、建具、格子構の意匠と室環境です。これらは、江戸前期の素朴さの中に力強さを感じさせるものになっています。
旧高戸家住宅は、かもがた町家公園の中核施設として平成7(1995)年度から復元修理を行い、平成9(1997)年9月に完成しました。この建物を「伝承館」と名付け、伝統的生活文化の継承の場とともに、建物博物館として保存・活用し、市民の歴史的財産として後世に残し伝えていくことにしています。平成10(1998)年3月に岡山県指定重要文化財となっています。
(現地説明板・パンフレットなどより)
高戸家住宅
開館時間 9:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日 毎週月曜日、祝日の翌日など
入館料 大人(高校生含む)100円、小人(小中学生)50円
Photo Canon EOS M3
H28.8.18
住所: 岡山県浅口市鴨方町鴨方240
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