諏訪神社(出水市)
出水麓武家屋敷群の中にある諏訪神社
2018年03月26日
諏訪神社は、祭神は建御名方神と八坂刀売神です。
文治2(1186)年に将軍源頼朝より島津の庄(薩摩・大隅・日向の三州)の守護に任ぜられた島津忠久は江内の木牟礼城に入城しました。
その時、三州の鎮護の神として信州の諏訪大社の上社・下社より諏訪大明神を勧請して木牟礼城に祀りました。(現在の木牟礼南方神社)
その後、三州統一がなされ、出水も島津領となって、諏訪神社は木牟礼から出水の市之住連に、薩州島津第二代国久公の時代まで祀られていたが、その後、文正元(1467)年に亀が城内・杉(現在地)に遷宮、薩州家代々領主直参もあって祭典が厳粛に行われました。文禄2(1593)年薩州島津家七代忠辰が改易された後、出水郷が島津藩領になり、地頭制になって今の麓武家屋敷群が造成されました。その後諏訪神社は麓の中心の位置に在って、時代の変遷を経てきましたが、五百数十年の長きに亘り、住民の厚い信仰を得て守り継がれてきました。神領も八町歩(8ha)程ありました。旧出水郷の郷社です。
神殿内の御厨子は、木牟礼より引き継がれたもので、向かって右に男神、左に女神が祀られています。この御厨子はそれぞれ造りが異なり、年代的に貴重な建造物です。
古木大銀杏は、樹齢600年から700年ともいわれ、種子は健康長寿の食材として珍重されます。昭和10(1935)年、昭和天皇九州行幸のおり献上された由緒ある大銀杏です。
(現地説明板などより)
Photo Canon EOS 5D MarkⅣ
H30.1.31
住所: 鹿児島県出水市麓町13−38
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