寳登山神社(長瀞町)
権現造りの社殿がある寳登山神社
2019年01月27日
寳登山神社は、秩父神社・三峯神社とともに秩父三社の一社です。宝登山山頂には奥宮が鎮座します。約1900年の昔、日本武尊が東北地方ご平定の際、宝登山(ほどさん)山頂に皇祖神武天皇・山の神・火の神をお祀りされたのが はじめと伝えられています。尊が登山に先立ち、みそぎをされた「玉の泉」は今も社殿の後に残っています。
また、登山の途中山火事のため進退きわまった時、多くの巨犬が現れて火を消し止め、 尊をお助けしたことから、古くは火止山(ほどさん)と表わし、後世宝登山と改称しました。
なお、この巨犬は神様のお使いで御眷属(ごけんぞく)と呼ばれ、火災盗難除・方災除 ・諸難除の御神徳が殊の外高く、更に宝の山に登るとの名前から商売繁昌・請願成就の祈願も盛んです。
現在の社殿は、江戸時代末から明治初頭に造り替えられた本殿、幣殿、拝殿より成る権現造りです。欄間には、「二十四孝」を始め多くの彫刻が施されています。
この社殿再建には別当であった玉泉寺住職榮乗のによるものです。榮乗は茨城の人で天保9(1838)年玉泉寺の住職に迎えられ、弘化2(1845)年社殿再建を発願し同4(1847)年着工、明治4(1871)年に本殿、明治7(1874)年に拝殿が完成しました。
本殿はじめ拝殿の随所に熊谷在武州明戸の彫刻師飯田岩次郎による彫り物があります。
平成21(2009)年御鎮座1900年を奉祝して改修工事が行われました。
(現地説明板などより)
Photo Canon EOS 5D MarkⅣ
H30.12.29
住所: 埼玉県秩父郡長瀞町長瀞1828
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