足柄城(小山町・南足柄市)
交通の要所足柄峠付近にあった足柄城
2022年02月06日
足柄城は、静岡県駿東郡小山町と神奈川県南足柄市の境の足柄峠付近にあった城です。
創築者・年代は不明ですが、平安末期頃から戦略上の要地として何度か軍事的な施設が設けられた形跡があります。
天文5(1536)年頃に北条氏綱により改修されたと見られるが、正確なことは不明です。天文24(1555)年に北条氏康がこの城に改修をおこなったとされ、これは氏康が三田郷の百姓に足柄城普請の人足を出させることを命じた記録からわかっています。
永禄11(1568)年に甲相駿三国同盟が武田信玄の駿河侵攻により破棄されると、この城の防衛上の重要性が増したことから、永禄12(1569)年から元亀2(1571)年にかけて、大幅な改修を行っています。
武田氏滅亡後は、豊臣秀吉と対峙するようになり、天正15(1587)年には北条氏光を城番とし大規模な改修を施し、天正18(1590)年に小田原征伐が勃発すると、北条氏光をこの城の守将として配置しました。氏光は山中城(静岡県三島市)が落城するを聞くと小田原城に退却し、残された守備隊は豊臣方の井伊直政の攻撃をうけ、本格的な戦闘が行われること無く、この城は落城しています。
小田原攻めの後、廃城となりました。
(説明板より)
Photo Canon EOS 5D MarkⅣ
R3.12.31
住所: 静岡県駿東郡小山町竹之下・南足柄市矢倉沢
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