脇町劇場 オデオン座(美馬市・旧脇町)
現存する芝居小屋・脇町劇場 オデオン座
2022年04月11日
脇町劇場(オデオン座〕は、昭和8(1933)年8月、藤中富三氏・清水太平氏らが中心となり、旧脇町に劇場を建設することを提唱し、当時、町内の事業家であった森幸雄氏や吉川長次氏に働きかけて協力を得ることになり翌年の昭和9(1934)年、脇町劇場は西洋モダン風の外観で、回り舞台、奈落などを備えた本格的な芝居小屋として建てられました。建物の間口が14.5m、奥行きが27.3mの二階建てで、花道、うずら桟敷、大夫座の設備が整っていました。当時珍しい西洋モダン風の外観に、回り舞台や奈落も備えた本格的なもので、戦前には歌舞伎や浪曲の上演で人気を集め、戦後には歌謡ショー公演や映画上映など地域の憩いの場として親しまれました。
その後、映画の斜陽化と建物の老朽化が重なり、閉館、取り壊される予定でした。しかし、山田洋次監督の松竹映画「虹をつかむ男」のロケ舞台となったことがきっかけで、平成10(1998)年7月3日に脇町(現在の美馬市)指定有形文化財に指定、平成11(1999)年に昭和初期の創建時の姿に修復され、一般公開されることになりました。
現在では、脇町劇場(オデオン座)として芝居公演や映画上映の他、市民の芸能文化の発表の場となっています。四国では愛媛県の内子座、香川県の金丸座と並び、わずか3件のみの現存する芝居小屋として、貴重な姿を今に残しています。
開館時間 9:00〜17:00
入館料 大人200円 小人100円
休業日 年末年始(12月27日から1月1日)
Photo Canon EOS 5D MarkⅣ
R4.4.2
住所: 徳島県美馬市脇町大字猪尻字西分140-1
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