三井楽教会(五島市〔旧三井楽町〕)
モザイクタイルによる壁画がシンボル・三井楽教会
2025年05月30日
明治元(1868)年、キリシタン弾圧の嵐が五島に吹き荒れ、ここ岳地区にも追及の手が延びました。信徒を収容するために民家を改造した収容舎が設けられ、男女36人が収容されたと記録されています。この「岳屋敷跡」には、昭和45(1970)年に三井楽教会信徒迫害百周年を記念して「信仰之碑」が建立されています。
三井楽教会は、寛政9(1797)年に大村藩からの迫害を避けて逃れてきた潜伏キリシタンの流れを汲む信徒たちが、明治13(1880)年にゴシック様式の木造聖堂を完成させたのが始まりとされています。信徒の増加にともない、昭和7(1932)年には左右の側廊と二階の増築工事が行われ、その後には鐘楼、玄関、香部屋が増築されました。
約90年もの間親しまれてきたこのゴシック様式の教会は、老朽化と白蟻被害のため、昭和46(1971)年に現聖堂として建て替えられました。新しい聖堂の正面、内部、司祭館や信徒会館の壁面には、島内各地から採取された貝殻によるモザイク聖画が飾られています。これらのモザイクタイルによる壁画は、教会のシンボルとなっています。
また、教会の脇にある資料館には、キリシタン弾圧を物語る資料や鯨漁の漁具などが展示されています。
(現地説明板などより)
内覧時間 9:00~17:00
拝観料 無料(※志納)
Photo Canon EOS 5D MarkⅣ
R7.5.6
住所: 長崎県五島市三井楽町岳1420
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