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2008年09月25日

1983年のクルマを見てみると

1983年のクルマを見てみると 前回のVWティグアンのブログで2世代目のゴルフを登場させました。
そこで、2世代目ゴルフがデビューした「1983年」の日本車事情を紐解くと、案外興味深い年だったことがわかります。巷では、日本車の「ビンテージイヤー」は1989年ということになっていますが、実は1983年も面白いですね、というのが今回の話題です。

この年最大の話題は「ドアミラー解禁」です。
ドアミラー解禁と共に、各社各車種ですぐにドアミラー仕様が登場し...輸出仕様として存在していたから対応は早かった... フェンダーミラーはあっという間に駆逐されたのでした。

ちなみに、1983年以前も何故か輸入車はドアミラーが許されていました。また、日本車には1982年まで認可されていなかった60扁平タイヤも輸入車ならOKで、50扁平でも大丈夫でした。よって、特にスポーツカー系のクルマは、輸入車と日本車の間で見た目の印象が著しく異なっていたのがこの頃だったのです。

そして、3/5ナンバーの初回車検が3年に延長されたのはこの年の7月から。それまでは、初回車検も2年でした。

という感じで、クルマを取り巻く環境が結構変化したのがこの年だったのです。

さて。

そんな年に登場したクルマはというと。

「比べることの無意味さを教えてあげよう」という、凄まじいキャッチコピーを掲げて登場したZ31・300ZX。
「史上最強のスカイライン」...S20搭載のGT-Rを出力で越えちゃったDR30スカイラインRSターボ。
REターボ(12Aのインタークーラー無し)を搭載したSA22C・RX-7。
インタークーラーを得てパワーアップしたスタリオン。
今でも根強い人気のAE86。
FFライトウエイトスポーツ、バラードスポーツCR-X。
グラマラスなブリスターフェンダーを纏ったシティ・ターボⅡ。
G63Bターボを搭載したパジェロ・ワゴン。

25年前というと大昔のような気もするけれど、広報車のZはゼロヨン14秒台、最高速230km/hだったし、SA22ターボもゼロヨン14秒台、最高速225km/hと、中々の性能を誇ったのでした。
また、視点を欧州に移すとE30BMW3シリーズやメルセデス190Eがデビューした年でもあります。すなわち「ビンテージ・イヤー」である1989年登場の日本車のお手本が登場した、という見方も出来そうです。

そして、この頃のクルマの特徴は、とにかく軽い。

「重い」と言われたZ31・300ZXが1320kg。
これも「重い」と言われたスタリオン・インタークーラーターボは1215kg。
見た目的には重そうなDR30・スカイラインRSターボは1175kg。
G63Bターボの初代パジェロ・ワゴン(ショート)は1450kg。(ロングでも1650kg)

エアバックはおろか後席の3点式シートベルトは無く、オフセットクラッシュは未対応でドアにはサイドインパクトバーも入っていないとは言え、25年間でクルマは25%くらい太ったことになります。

これは体重60kgの人が75kgに太った、あるいは体重80kgの人が100kgに太ったのと同等です。それでいて動力性能は大幅に向上しているのだから、必要な筋力と消費するカロリーは増加して当然ですよね。まぁ、動かす質量がこれだけ増えているにも関わらず、同等の車種での燃費は当時より改善している傾向だから、頑張っているとは言えるのかな... 

しかし、前述のクルマと同じくらいの重さのクルマを現在から抽出すると。

・ Z31 ≒ ウイングロード
・ DR30 ≒ ティーダ
・ 初代パジェロ・ショート ≒ ギャランフォルティス
・ SA22C ≒ デミオ
・ AE86 ≒ タント
・ バラードスポーツCR-X ≒ ライフ

...となってしまうのは、如何なものかと思います。

重いことが有利に働くのは、乗り心地と他のクルマにぶつけられた時の乗員の安全性ですかね。しかし、それ以外はデメリットしかありません。

新型車が登場するたびに、「軽量化」という記述が出てきますが、虚しい限りです。樹脂やアルミを用いてある部品を軽くしても、出来上がった車両は旧型より重くなっているのが常ですから。また、「軽量化」を大々的に謳って登場した現行レガシィも、マイナーチェンジを重ねる度に少しずつ重くなっているし...

そろそろ大きく重くなり過ぎたことを反省しても良い時期じゃないかと思いますねぇ。
軽量化こそ「エコ」を実現する近道なのだから。

ブログ一覧 | クルマに関する独り言 | クルマ
Posted at 2008/09/25 22:37:23

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この記事へのコメント

2008年9月25日 23:15
その昔、全日本選手権ラリーが86だらけだったころ、
神岡選手(だったかな?)のドライブでZ31がデビューしました。
まわりでは、「あんなでかい車まともに走れないだろ~」
なんて言われていましたが、蓋を開けてみればぶっちぎり優勝でした。
なんせ、ちょっと長いストレートでは、どんなに踏んでも170キロ止まりの
86に対して、200キロ出ちゃうんだもんね。
それがきっかけで、ラリー車がどんどん大型化したのでした。
それにしても、昔の車って軽かったのね..。
コメントへの返答
2008年9月26日 23:49
Z31は、神岡選手の手で1985年の全日本ラリーでチャンピオンマシンとなりましたね!
しかし、当時の「でかくて重い」クルマが、今では「小さく軽い」クルマに化けているのが何とも妙な感じです。
道路の寸法は変わっていないし、人間の身長も少ししか大きくなっていないのに。(メタボは増えたかもしれないけれど)
2008年9月25日 23:48
突然、失礼します。大変、興味深く読ませていただきました。こうやって振り返ってみると1983年は面白い年だったのですね。
25年間でクルマは25%くらい太ったことになります>こりゃヒドいですよね。我がロードスターは(カタログ上は)1tをギリギリ切っているのが自慢です。
そろそろ大きく重くなり過ぎたことを反省しても良い時期>はげしく賛成です!軽ければ小排気量のエンジンでも走るし燃費も良くなるし…。
コメントへの返答
2008年9月27日 0:02
1983年のクルマ業界は、意外と色々な出来事がありましたね。25年前の出来事なので忘れ去られつつありますが...

1tを切るクルマは本当に少なくなりました。
1983年当時は、ミドルクラスのセダンでも1t程度だったのに、今では軽自動車でも1tに迫る勢いです。

燃費とか環境を謳うなら、小型軽量化は必須だと思うけれど、そんなクルマがほとんど無いのは何故でしょうか。
2008年9月27日 1:05
懐かしいクルマが登場しますね。
当時重いと思ったクルマでも今と比較すると軽いのですね。驚きました。

・・で実は私も、当時と比べて体重が23%も増加しました(涙)。
コメントへの返答
2008年9月28日 0:01
ユーザーの贅沢な要求に応えていたら、どんどん大きく重くなった... ということなのでしょうね。
で、大きく重いということは、それだけ資源を浪費しているわけです。

人間の体重増加は...
僕も増加傾向ですが、最近10年間は何とか+5%程度に留まっています。。。

プロフィール

「ND2ロードスター MY20とMY24の比較 http://cvw.jp/b/157928/48438634/
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