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今年もあと一日ですが、2014年に発表されたクルマで僕が最も驚いたのは、スズキ・アルトでした。
最軽量モデルの車重が、わずか 610kg しか無いのです。

軽自動車は、「軽」とは名ばかりで、ウェイクやNBOXなどスライドドアを持つハイト系ワゴンは1トンを超える仕様もあるくらいです。ダイハツ・ミラバンの最軽量モデルでも 710kg あるので、近年の安全基準とユーザーの要求を満たす為には、700kg を切るのは難しいと思っていたので、新型アルトの諸元表には目を疑いました。

だって、610kg にはABS、エアバッグ、パワステ、エアコン など重量の嵩む装備が含まれているのです。

初代アルトは、上記装備は一切無く、タイヤも10インチでドラムブレーキ、エンジンも2ストの商用車仕様で、 540kg。ということは、軽自動車の規格が拡大されているにも関わらず、35年前と大差無い車体重量を実現していると思われます。

デザイン的には賛否両論あるようですが、僕には、フロンテからアルトに繋がる歴史を上手に活用しているように見えます。何となく、画像の4代目フロンテの面影があるような気がするし、ライトの形状はジウジアーロデザインの3代目(の初期型)がモチーフのように思えます。

これのターボ仕様も登場予定ですが、スズキの他の車種だとNAとの重量差は 20kg 程なので 700kg を切ると思われます。コペンは 850kg もあるので、速さを求めるのであればアルト・ターボの圧勝でしょう。

スズキは、スイスポで素晴らしい仕事をしているので、アルト・ターボにも期待できそうです。

K4-GPでは、旧規格の車両が主流だけど、610kg の新型アルトが登場したことで、勢力図が変わってくるかもしれません。