くらんだのブログ一覧

あけましておめでとうこざいます。
今年もよろしくお願い致します。

先日のブログのコメントで「新型アルトベースでマー坊復活させると面白いのでは」なんて書きました。
軽自動車税が増税されると、乗用車 \7,200/年 → \10,800/年 に対して、軽貨物 \4,000/年 → \5,000 /年 (共に自家用) と、増加率は1.5倍 対 1.25倍です。そうなると、消費税導入前の物品税時代に流行った「軽ボンバン」が再び注目を集める可能性があるかもしれません。そもそも、初代ワゴンRの商品企画は「軽4ナンバーでも4人ちゃんと乗れるクルマ」だったという説もあるくらいです。

また、車検が1年毎というデメリットがあるものの、貨物の自動車税が安いのは登録車でも同様で、定員3名以下かつ積載1トン以下なら、\8,000/年なのです。4ナンバーなら、自賠責保険も乗用車と大差無いし、車両総重量2トン以下なら、重量税も安い。

よって、車検が毎年であることさえ受け入れられれば「4ナンバーの趣味クルマ」は、維持費の負担の少ない魅力的なものになる可能性があります。

画像はトヨタが2000年の東京モーターショーで参考出品した当時のセリカをベースにした「クルージングデッキ」というモデルですが、これならピックアップトラックとして登録できそうです。もしくは、現在噂されている、KP61の再来と言われるトヨタの小型FRハッチバック車に、2シーターの4ナンバー仕様を設定すれば、軽自動車並みの維持費で楽しめるスポーツカーになるかもしれません。

思えば、復活したランクル70は、～2004年までは4ナンバー登録のグレードがあり、維持費の安い趣味車として楽しめる最右翼でした。意外に思われるかもしれませんが、僕もかつてHZJ73Vの4ナンバー車を所有していて、オフロードを楽しんでいたこともあります。このランクル、ディーゼルの排ガス規制に引っ掛かるので泣く泣く手放したのですが、デフロック付きだったこと、地形に干渉するステップ類その他は全て外していたこともあり、純正サイズのATタイヤだったけれど走破性は中々のものでした。

すなわち「維持費の安い4ナンバーの趣味クルマ」は、かつては普通に売られていたのです。例えば、いすゞのビックホーンには、イルムシャー仕様があり、レカロシートとモモステアリングが標準装備の「貨物車」が設定されていました。また、初代ホンダ・シティには、シティ・プロという貨物仕様がありました。

無論、昭和の時代は乗用車は物品税が掛かっていたけれど貨物車は無しという違いがあり、そもそもの販売価格が大きく異なっていたこともありますが、今の時代でも軽自動車のシェアが拡大していることから、自動車税の安さはユーザーに対する訴求力は高いと思われます。車検が毎年というデメリットも、毎年法定点検が義務付けられているのだから手間自体は実はあまり変わらないはず。
自動車メーカーにとっては、ディーラーの収益確保の意味では貨物車が増えることは好ましいはずです。

自工会は、税金が高いと文句を言うのではなく、税金の安いカテゴリーに魅力的な製品を投入すべきではないでしょうか。

復活したランクル70が1ナンバーでも想定外のヒット商品になっていることから、ユーザーも貨物登録に対して特に抵抗は無いのだと思います。よって「維持費の安い貨物登録の趣味クルマ」は、意外と可能性がある面白いカテゴリーだと思います。