シルクドームツイーターの音は無難ではあるが、たいてい長く聞いていると面白みにかけるところが出てきて、addzestのM25-Xというものに変更。 チタンドームにダイアモンドコーティングとバブル絶頂期の贅沢仕様だ。 メタルドームにしてはおとなしい印象で、今まで車に長居することは無かったのだが、ものは試し、好奇心こそ技術屋の原点である。 ユニットをダッシュに上向きに置いてフロントシールドに反射、という設置方法は、過去に何度も試してうまくいかなかったのだが、何故この車ではうまくいくのだろう?
最近のトヨタ車では純正オーディオにDSPが内蔵されていて、前方定位が実現されているが、パイオニアプレミアムオーディオシステムでは、さらに強力な内蔵DSPを使って複雑な調整が行われている。 ダッシュボードにおいては1KHz、2KHz、3KHz・・・・と位相が回転していて、これを外部DSPで解いて元に戻すなんて到底無理・・・ということがこの1年のチャレンジで良く分かった。 そのままだともっさり聞こえがちなNXのオーディオだが、原因はこの内蔵DSPによる調整がでは無くて、分厚くて穴の小さいグリルとかフロントシールドとユニットの角度とか、バックチャンバー不在とか物理的要因が大きいと思う。 この方向性でチューニングしていくと、一般的なタイムアライメントによる調整では聞いたことのないような音像が現れてきた。 パイオニアの調整すごい! これを使わないのはもったいない。
なかなか好みの音が出るコアキシャルのユニットが見つからず、ツイーターとスコーカーの組み合わせと調整の繰り返しになるが、外部DSPを使わずにパッシブネットワークで調整していくのは超めんどくさい。 DSPなら運転席でピッピッピで調整できるところを、車を降りてリアゲートを開けてゴソゴソやらなければならない。 一般の駐車場でやると自動車泥棒に間違われそうだ。 助手席の座面がパカっと開いてネット―ワークを入れられる車だと少しは楽なんだけど・・・
調整もある程度整ってくると、ボリュームも上がってくる。 いろんな曲を聴いてみる中、今の課題曲はユーミンがセルフカバーした ”星のクライマー" である。 最後の「輝く頂に~」の「に~」で歪む。 ただ、この曲の最高に切なくも涙ちょちょ切れの場面でもあり、曲に引き込まれて何度も「に~」を聞き逃してしまう。 全くもって調整に向いてない曲にあたってしまった。
DSPならタイムアライメントを5㎝ぐらいか? なんとかパッシブで良くなってきたが、副作用の気配も・・・調整はまだまだ続く。
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2023/10/25 11:58:12