「HV車はエコなのか?」との問い掛けがよく見受けられますよね。
エコ、すなわちエコロジーとは本来は「生態学」のことを指すのですが、最近では"環境に負荷を与えない" とか"地球に優しい"という定義でよく用いられていますよね。
本当のところ、HV車やEV車は、ガソリン車と比較してどうなのだろう。
これを論じる場合、もちろん製品のライフサイクルで評価しなければならないですよね、そう、製造段階から廃棄に至るまでの。
よくあるのは、自動車を走行させる時だけのガソリン使用量、すなわち燃費だけを取り上げてエコがどうのこうのですが、これは間違っていると思います。
と言うことで、いろいろな文を読み漁りましたが、結局は「よくわからない」のが実情のようです。
特に、製造や廃棄段階でのエネルギー使用状況については、製造メーカーが表に出しません。出したとしても至って定性的な話。
もしHVやEV車の製造・廃棄段階におけるエネルギー使用量がガソリン車のそれよりも遥かに多い場合、メーカーとしては商売に支障を来たすことにもなりますからねー。
私達がよく論じるのは、どちらがエコノミーか、ですよね。これは自分が支払うお金のことなので、数値化して比較することが可能です。
素直に考えてみると、製造段階で使用するエネルギー料金も価格に含まれているはずですから、金額だけで比較するのも大筋では間違いではないと思いますが、正確性には欠けた結果になる可能性があります。
ただ、エコノミー性比較においての私の持論ですが、ハイブリッド車購入時の増分価格は、走行距離が長く、ガソリン車と比較した時の低燃費化が顕著である人には十分に回収可能である、ということです。
ライフサイクルにおけるエコの度合いについて結論を出すのは非常に難しいですね。
私が読んだいくつかの文を下にリンクしますので、興味のある方はどうぞ。
"東京新聞 2009年"
"ハイブリッド車は本当にエコなのか? 2012年"
"ハイブリッド車はエコか? 2013年"
もっと定量的な報告書に見覚えのある方は、どうかご紹介してくださいませ。
よろしくお願い致します。
Posted at 2016/02/22 16:35:34 | |
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