以下は、THSビギナーさんに向けて私がむかし作ったものを貼り付けました。
THSにお詳しい方は見る必要はありませんね。(笑)
トヨタ ハイブリッド システム(THS)の動力分割機構・・・遊星歯車の説明
一番外側の赤いギアは、駆動モーターとタイヤに繋がっている「
リングギア」
中心部の紫色のギアは、発電用モーターに繋がっている「
サンギア」
太陽系の中心には太陽ということでSUN(サン)ギアと称されているのでしょう。
そしてこれら二つのギアに挟まれてギア自体が自転しながら公転している黄色い3つのギアがエンジンとつながっている「
プラネタリーギア」これが"遊星"と言われる由縁。
この動画では、最外周のリングギアが停止、すなわちタイヤが回転していない状態で、エンジンと発電機が回転している状態。
想定される状態は、朝一番の起動時や停車中にSOC40%を切って発電指令が出た時。
<引用先:
"Wiki Mecaさん">
一方、下の動画は最外周のリングギアが回転、プラネタリーギアは自転しているが公転していない、サンギアは回転している、すなわちタイヤが回転している状態で、エンジンは停止、発電機は回転している。
想定される状態は、EVモードでモーター走行中、あるいはアクセルから足を放して惰性走行中。
<引用先:
"フォーラム オートデスクさん">
もう一つのケースとしては、
リングギア・・・回転
プラネタリーギア・・・自転と公転
サンギア・・・回転
つまり、プラネタリーギアが自転公転しながら全てのギアが回転する状態がある。
想定される状態は、エンジン+モーターのハイブリッド走行、エンジン走行、エンジンブレーキ作動(Bシフトモード)など。
中心のサンギアに回転抵抗を与え、これを抵抗にしてエンジンの回転をリングギア(タイヤ)に伝える。
<引用先:
"muryospot.blogspot.com">
以上のように、遊星歯車は動力を分割するための機構として使用されています。
上の動画は、あくまでも
動作原理を説明するためのモデルとして使いましたが、実際には巧妙に作られた自動車部品としての遊星歯車は、下の写真のように、隙間は小さくして非常にコンパクトに作られています。

Posted at 2022/09/15 12:26:30 | |
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