先日、マツダより
2012年6月を持ってロータリーエンジン搭載車のRX-8の生産を終了するとの公式発表がありました。。。
で・・・いろんなところで、ロータリーエンジンに関して報道やら、ここみんカラでもいろいろな声が上がってるみたいですが・・・・・
いろいろ言われてる中で、一部誤解とも言えるようなことを書かれて、感情的になっていらっしゃる方が散見されており、本当は黙っておこうと思っておりましたが・・・昨日(ブログ上は10月8日付けにしてますが、実際に書いてるのは10月10日です)のマツダの地元広島でのイベントでの盛り上がりの様子見てて、そんな一部の無知(ロータリーエンジンから撤退とか書いてる人もいらっしゃるようで)や誤解からそんな振り回されるんじゃねぇ~よ!ファンを自称するんなら、ちゃんとした情報を基に物申せよ!と思い、このブログを書くことにしました。
公式発表(上のリンクを参照下さい)で書かれていることの要点は、
1)現時点でロータリーエンジンを搭載する生産車のRX-8は2012年6月をもって生産を終了する。
2)それに伴い、特別仕様車の「RX-8 SPIRIT-R」を11月24日から発売する。
3)マツダは今後もロータリーエンジンの研究・開発を継続していく。
さて、ここのどこにロータリーエンジンが終了するとか撤退するとか書かれてるのでしょうか?
確かに生産は2012年6月を持って終了すると書かれてますが、あくまで一時的な生産停止であると、この文面からも推測できますよね。
それに今後もロータリーエンジンの研究・開発は継続すると確約されております。
ここ最近の一連のロータリーエンジンに対する報道等では、ロータリーエンジンが今後どうなるのか?は全く白紙ってな報道が結構されておりましたよね。
確かに現在の自動車販売におけるマツダの状況は・・・
主要なマーケットでもある北米・欧州はドル安、ユーロ安で為替損失が非常に大きく、かつ販売においても先行きが不透明感を増しており、ロータリーエンジンに関しては更に両市場ともに排ガス規制、燃費規制への現状での対応が難しく、現在に遡って、北米・欧州市場への輸出は停止しておりました。
確かに現在のままのロータリーエンジンだと各国の燃費をメインにレギュレーションに対応出来なくなってるのが、偽らざる実情なんだと思います。
一応、ロータリーエンジンの一時生産停止は新型ロータリーエンジンの搭載するモデルが未だ発表されておらず、実際的な生産車で実現していない訳ですから、それに繋ぐまでの間ロータリーエンジンの生産が一時的に停止するってなところが実際のところではないでしょうか?
確かに市場の不透明感はありますし、新型ロータリーエンジンに関しても一切公式な発表はされておりませんし、新型車の存在もまだ明らかにされてはおりません。
新しいロータリーエンジンとしては、以前”サスティナブルzoom-zoom宣言”として、SKYACTIV技術等のビジョンが発表された際に、16Xと言われる新型ロータリーエンジンもコンセプトとして発表されており、その際にも市場投入は2010年代中半(2014~15年くらい?)を想定されておりましたよね!
で、現時点で大幅な改良は難しい状況で、その新型ロータリーエンジン投入までの間に確実にブランクが生じるのが今の状況って訳です。
で、ここで公式発表でロータリーエンジンの研究・開発の継続が謳われておりますが・・・ロータリーエンジン終了説を唱える方の根拠を否定させて貰いますと(^^;
公式な発表がなされますと、これは株価に影響する公式発表事項ですので、これが虚偽となると法律に抵触する恐れがあります。
特に現在のマツダの株式は公開されており、大株主って存在がありません。(以前はアメリカのFord社が筆頭株主でしたが)なので、個人株主比率が高い状態でもありますので、あえてそんな虚偽情報を流すメリットは無いってのが偽らざるところだと思いますけど?いかがでしょうかね??
と、いうことでこの公式発表は額面通り読めば良いと私は思いますけど。
で、特にご心配がある一時的にもロータリーエンジンの生産が止まってしまうことに対する危惧。
これはお気持ち良く分かります。がしかし、2003年~2004年の間に、RX-7からRX-8にバトンタッチする際にも一時的にロータリーエンジンの生産は停止しましたよね。その際にもロータリーエンジンを生産する工場が設備等の改修を受けてた事実はあまり知られていないところがあるのでは?ないでしょうか。
実はこの度のロータリーエンジンの生産一時停止はそれと同じ状況と考えても良いのではないでしょうか?
って言うのも、現在ロータリーエンジン生産工場はマツダの本社工場内にあるのですが、その工場の基本的な設備は生産を開始した昭和40年代からほとんど改修を受けておらず、2004年に登場したRX-8用RENESISと言われる新エンジン製作で一部は改修されたものの、大半がそのまま使用されているのです。
したがって、工場設備の大半はおおよそ40年近く経過してる状況で、設備の老朽化はかなり進んでいると容易に想像できます。
で、新型ロータリーエンジンは、今までのロータリーエンジンとはトロコイド曲線を変えてくるらしい?ってことは、工場設備の見直しや大幅改修は必須となるかと思われます。
したがって、新型ロータリーエンジンを生産するのに別に新工場を建設するという選択肢が無い訳ではありませんが、そんなに生産台数が多くないロータリーエンジンのために新たに工場用地を取得したりするなんて馬鹿げてますよね?
なので、やはり生産を一時的に止めてでも工場設備の大幅な改修を行うための生産停止って措置はかなり妥当性が高いと思うのですが。。。
つまり、新型ロータリーエンジンの研究・開発は正式に行われてることが発表され、時期は未定ながらも新型ロータリーエンジンを搭載するモデルが登場するってのは確度が高いのではないでしょうか?
だから安易にロータリーエンジンの終焉みたく書いてる人たちはどうなんだろうか?と思うのです。
確かに新型ロータリーエンジンの存在を公式に保証した訳でもありませんし、新型エンジンを搭載する新型車の発表もされてません。登場も保証されているものではありません。
でも、それはあくまで今も今後も不透明な市場環境にあるのでは?って思うのですが。。。あまり私はその辺ヒステリックに考える必要は無いものと感じておりますが。
まぁ~確かに何の確約も出来ない現状で出来得る範囲での情報開示はしたんでしょうが(^^;マツダさんにはもう少し配慮はして欲しかったなぁ~とは思いますが、その辺はある程度はファンの方も理解してあげましょうよ~!(^^; (まぁ~止めさせたい人は違うんでしょうが)
昨日、787Bのル・マン優勝車そのものの、あのエキゾーストサウンドの咆哮を聞いたら・・・やっぱりロータリーエンジンは素晴らしいエンジンだな!!と思ったのですよ!(^^)
20年前のマツダ社内での優勝報告イベント(社内向けのみ)で生音聞いた時もそう感じましたが、改めて20年後の今・・・それが聞けるとも思ってもみませんでしたが(^^;改めて聞いて感動を覚えましたし、これをどう継承して行ったら良いものやら??とも思いましたけど(^^;
ある種の文化遺産のように(工業遺産ってのもあるのかな?)このロータリーエンジンって技術が継承されていくことを願うと同時に、それを暖かく見守って行きたいと思います。
それもこれも(^^;本日分(^^;ブログで書いた既存のレシプロエンジンの改良版、SKYACTIVの成功が果たされないと、新型ロータリーエンジンの登場まで時間が掛かったり、あるいは計画の見直しが出てくるかも知れませんからね。
そう思えば・・・ロータリーエンジンとマツダって。。。
マツダの会社の勢いや雰囲気がロータリーエンジンの浮き沈みと何故か一体になってることが多く感じます。そんな中でのロータリーエンジンの生産一時停止もそうした変な雰囲気にならないことを祈らずにはいられません。。。
決して暗いニュースと因われず、前向きに今後もロータリーエンジンも、そしてSKYACTIV技術が成功することを祈念して・・・このブログは終わりにしたいと思います。
一部語気を荒らげたところもありましたが(^^;
ファンでも批判的な見方はしないといけない時もありますが、ファンが勝手に悲壮感持って終わりを決めちゃっては何の意味もないし、メリットも無いんですからね!
もうちょっと情報をしっかり読んで欲しいなぁ~と思ったから書いたのです。そこは是非ご理解頂きたいところですm(_ _)m
それでは、長文失礼しました(^^;
追記:フォローされました(^^;
http://response.jp/article/2011/10/10/163571.html
っていうか存在知ってりゃ書かなかったかも?(^^;