
茨城県大子町の旧上岡(うわおか)小学校は、1879年(明治19年)に創立し、2001年3月31日まで小学校として開校されていました。
どうにもノスタルジックな雰囲気があるらしいので、見に行きましょう。
大子町と言えば、袋田の滝が有名ですね…。写真を撮ったはずなのにどこに行ったのか…出てきませんが。
旧道にある旧月居隧道の写真ならすぐ出てくるのに…。
この時は卸し立てのスタッドレスでしたが、今じゃもう無理ですね。
1本、福島県の廃道を見てきてから旧上岡小学校にやってきました。
当然なのかもしれませんが、車が入る事を前提に作った施設ではないので入り口は結構な急角度の坂があります。
ちょっと底をガリガリしちゃうかなーと思いましたが、大丈夫でした。
校舎の玄関で、受付の係の方がいらっしゃるので名前と、どこから来たかを記入します。
結構な人が訪れており、私が来た時にも車は7~8台居たでしょうか。壮年者が多いと思いきや、若い方も多かったです。
受付の方とお話すると、遠くは北海道・沖縄からも来られるのは珍しくないんだとか。
茨城県民は、この山奥に来るのは結構大変だからあまり来ないと思う。海行っちゃうから…。
間取図と、国登録有形文化財の証が飾られています。
毎年度の卒業写真です。
若いグループの方が「みんな制服だったんだな~」と感想を漏らしていました。
なるほど、確かに写真は皆制服だ…と思いましたが、よくよく考えると小学校の卒業式は私服ではなく中学校の制服だったか、なんだか特別な服を着ていた気がします。
恐らく、私服で登校していたんだと思います。
学校の皆がどこに住んでいるか一目で分かる地図「イキイキ上岡っ子」。
個人情報云々で住所も連絡網に載らない時代では考えられませんが。コンプライアンス上。
こうしてみると、遠くから通っている生徒さんもいたようです。
受付の方に伺うと、基本的に車で送り迎えではなく歩いていたそうです。
廊下が年季を感じさせます。
色々な部屋を見る事が出来ます。
職員室。
人が居たので、中はあまり撮影出来ませんでした。
普通に入ってもよかったのですが、ほら、職員室だし?良い思い出ないじゃないですか。私は出来が良くないので。
教室に入ると…。
田舎は2000年代でもこんな椅子と机で授業を受けていたのか…ではなく、明治末期~大正初期を再現イメージして置いてあるそうです。
でも、不便しなそうですよ。座ってみても。
1964年(昭和39年)のラジオ。
ピンボケしてます。
献立表。
後ろに授業の資料も置いてあります。
授業が始まってもおかしくない雰囲気。
次は2001年閉校時の教室です。
見慣れたパイプになっています。
再現教室と比較して、席が少ないのが切ないですね。
似顔絵って難しいよね。
遊びがい弾きがいがありそうなデカいソロバンは1965年(昭和40年)購入。
見た事のないマシーンは、コピー機。
第一棟にある教室はコレで終わりです。
第三棟は入れるのか分からなかったので入りませんでしたが、普通に入れるみたいですね。
また行く時に行ってみたいと思います。
廊下には、生徒が描いた似顔絵と、やたらレベルの高い肖像画があります。
この肖像画ですが、閉校時の校長先生が日芸(日本大学芸術学部)の出身という事で、肖像画を描く技術を持っていらっしゃった為だと、受付の方から伺いました。
日芸と言えば、日大の数ある学部の中でも頭一つ抜けており、ブランドと言える地位を確立している学部です。
入り口に貼ってある、皆の住んでいる「イキイキ上岡っ子」の写真から描かれたのではないか、との事でした。
すげえな校長先生。そして肖像画ってリアル…。
中央に通路があり、第二棟である講堂に繋がる渡り廊下です。
ここにも肖像画がたくさんあります。1枚描くのにどの程度の時間がかかるのかは分かりませんが、大変な事だと思います。
こういう渡り廊下を見ると、松尾鉱山緑が丘団地を思い出します。
※松尾鉱山緑が丘団地
体育館のようですが、講堂です。
校歌。歌詞はありますが、曲は分かりません。
講堂奥には倉庫があります。8mmフィルム置き場との事です。開いてあるのは理科の教本です。
生徒達がいつか書いた黒板が、そのまま仕舞われています。
講堂の隣は音楽室です。
楽器が多く残っています。エレクトーン、小太鼓、シンバル、鉄琴、ピアノ等。
触ってはいけないのかと思ったら、自由に演奏しても差し支えないそうです。
そんな心得はありませんけれども。
ピアノは調律がやや狂っているものの、演奏できるようになっています。
中には1時間ほど弾いていかれる方もいらっしゃるそうです。
絵とか楽器とか、そういう心得を持ちたかった…。ここにいると、そう思います。
さて、第1棟に戻ります。
最後に訪れた部屋には、過去に登場したドラマのポスター等があります。
奥茨城村(高萩市)を舞台にしたNHKドラマひよっこです。
高萩市、多少は知名度上がったでしょうか。残念ながら今の住まいは原子力パワーの村ですが。
2014年のNHKドラマ花子とアンでも登場しました。
NHKドラマではよくつかわれるのですね。
いわば、撮影の聖地と言えます。
他、日立市内等で撮影に使用された一覧。
茨城県はよく仮面ライダーの撮影が行われるようです。水戸県庁や日立シビックセンターなど。
高萩市の日本加工紙工場(NK)は解体されてしまいました…。
また、茨城県民より他都道府県民の方が大洗町に詳しくなる現象を作った茨城県民的アニメ、ガールズアンドパンツァーの劇場版でも、ここ旧上岡小学校が登場します。
たまに旧上岡小学校でもコラボイベントをやっているようです。恐らく某蛍りん氏は5回は行っているでしょうね。
ちなみに茨城県民的ヒーローは、イバライガーです。
ここは大洗町からだと結構遠いです。何せ山ん中ですので。
廊下とかそのまま。
さっきの渡り廊下。
こういう絵が出てたら--
ちゃんと登場します。忠実ですね。
講堂です。
会長(^ω^)ペロペロ
おっと、つい…。
ダージリン様は旧上岡小学校には登場しないので、残念です。
あと余談ですが…
ボコミュージアムの元ネタは、絶対水戸のクイーンシャトーかと思いましたが…
実際は違うそうですね…。
元ネタは茨城県立児童センターこどもの城だそうです。
水戸市クイーンシャトー(ソープランド廃墟)
※NAVERまとめ 様
自分で撮影に行かなくては…。
余談終わり。
教室の窓から見える86で。
TOM'Sの井桁ホイールのような格子から。
前日、雨が降っていたので校庭はずぶずぶ。
なお、クーペは1台だけでした。
ていうか1人で来ている人間が私だけでした。
学校を代表する石碑で〆という事で。
ちょっと長くなりましたが、旧上岡小学校、一度は行ってみる価値あると思いますよ。無料ですし。
土・日・祝日のみ 9:00~16:00(季節変動有) です。