車を購入する時に必ず選ぶ事になるのが、車体の色。
様々な色が選べる訳ですが、カタログやCMで使われる車のイメージカラーという物があります。
別途料金を支払うオプション色。あるグレードでないと選べない特別色。
または、販売のてこ入れで中途に導入される特別仕様車専用色が設定されている場合があります。
※画像は100台限定の青いフィアット500、特別仕様車「ミラー」。
このような「特別な色」の中でも、各メーカーに設定されている青色に焦点を当ててみてみましょう。
近年、青色の中でも注目を集めたのは、レクサスLCの限定仕様車専用色ストラクチュラルブルー(8Y0)と言えます。
レクサスの国内販売台数500,000台突破記念で発売されました。
端的に書きますと、
「自然界で最も美しい青色である、モルフォ蝶の翅をイメージして作った色である。モルフォ蝶の翅は青色に見えるが青い色素ではなく、光学的に色々あって結果青くみえる。それを追求して開発した、最も美しい青色である」
というような触れ込みです。
※画像はGooネットより(掲載終了)
LC500のダークブルーは見た事あるのですが、実際にこの色を見た事がありませんので、どのような青色かは、正直分かっていません。
ここから調色して、ストラクチュラルブルーにします。
しかも現車確認が無ければ、入手も出来ないというもののようです。
全塗装だとどうなってしまうのでしょうか。未だ、ネット上にそのような猛者は現れていないようです。
LC500のストラクチュラルブルーは、本体付きで14,750,000円ですから、かなりお得に見えますね(笑)
元々、レクサスは青色に特別色を設けており、ヒートブルーコンストラストレイヤリング、エクシードブルーメタリックと言った青色は、FスポーツグレードあるいはFを名乗るスポーツ系車種の専用色になっています。
レクサスは塗装のノリがハンパないクオリティなので、遠くから見てもハッとします。
※写真は-BON-さん撮影、元祖アルジャーノンさんのIS-F
トヨタは、色の名前は基本的にシンプルで、どれもブルーメタリックだったり、ダークブルーメタリックだとかで、青色に対して特別な設定している車種が思いつきません。
サイオンtCがスピードウェイブルーという青色を設定した特別仕様車を、海外で出してたくらい?
先代クラウンは天空・群青・紺碧と3種類のジャパニーズブルーを設定していましたが…。
現行にも、天空色が設定されているのに驚きです。
ちなみに「ソラ」と読むキラキラネームです😉
ハリアーに、特別仕様車でブルーメタリックをぶっこんできたのは覚えています。
ハリアーのキャラ性を考えると、鮮やかな青色はあまり売れなかったんじゃないかなぁ。
稀に見かけると、只者じゃない感がします。
赤色の似合うホンダのNSX(初代)は、販売当初は青色を設定しておりませんでしたが、中期頃からサーキットブルーパール、フェニックスブルー(ポールリカードブルー/ポールリカールブルー)、モンテカルロブルーパール等、様々な青色が選べるようになりました。
※フェニックスブルーのNSX
その中でも、カスタムオーダープランのプレミアムカラーの一つ、ロングビーチブルーパールが設定されていました。
別途500,000円という価格でも、塗装の手間暇考えると利益は殆どなく、職人からも嫌がられたと言われています。
ホンダのWEBサイトでは「
(前略)なかでもロングビーチブルー・パールは、傑出した鮮やかさを持つカラーであるものの、その塗料及び、塗料の色味を引き立てるカラークリアの扱いには相当の手間と労力が必要なため、量産車への使用は不向きとされていたカラーである。効率よりも品質を重んじる環境がなければ世に送り出すことができなかった特別のブルー。強烈なインパクトに溢れる、その発色、その表情、ぜひともその目でお確かめ頂きたい。」 として、特に自信を持って送り出した色としています。
カラークリアを用いて塗装されている為、手間暇はかかりますが、注目度抜群です。
上記の塗装費がかかる上に2001年12月~2005年12月のNSX(初代)生産終了までの短い期間でしか注文できなかった為、純正で注文された方はかなり少ないのではないでしょうか。
私は一度だけ、見た事があります。
2019年6月現在のホンダラインナップは、全車の青色はブリリアントスポーティブルーメタリックか、コバルトブルーパールの二種類に絞られており、S660専用色フレンチブルーパールと、現行NSX専用色ヌーベルブルーパールが加わります。
現行NSXのヌーベルブルーパールも、ロングビーチブルーパールに負けず劣らずの手間暇がかかるカラークリア塗装です。
そのオプション価格、670,000円!ロングビーチブルーパールよりも高い😓
また、NSXと同時期に販売されていた、日産スカイラインGT-R(BNR34型)のベイサイドブルー<TV2>も、特別塗装色として設定されていました。
こちらの人気は高く、販売されたBNR34の約25%がベイサイドブルーのようです(1番人気はホワイトで約26%、2位がベイサイドブルー、3位はブラックパールの約11%)。
※画像は-BON-さん撮影、take@BNR34さんのBNR34
BNR34のボディカラー遍歴を見ると、通して販売されていた色はホワイトパールとホワイト、ブラックパール、アスリートシルバー、ベイサイドブルーメタリックの5色であり、ベイサイドブルーは最後まで色の入れ替えはありませんでした。
単純に「白色系」「銀色系」と区別した場合でも、2位のままです。
特に後期になると、白・銀が2色ずつ割り当てられていたりしましたが、スポーツカー的な明るく目立つ色がラインナップに無かった事も、ベイサイドブルーが選ばれた要因の一つなのかも知れません。
確かに、この中から選ぶなら青かな~。ちょっと地味過ぎない…?
そのスカイラインGT-R(BNR34)のベイサイドブルーの後継色として、フレアオーロラブルーパールがGT-R(R35)に設定されていました。
深い青色です。
特別色となっており、別途40,000円が必要となるGT-R専用色でしたが、近年はノートやリーフ、スカイラインやフェアレディZと他の車種にも限定色として設定されており、どちらかというと「日産の特別仕様色」という扱いになっています。
また、日産のカスタマイズメーカーであるオーテックジャパンも、オーテックカスタム専用色として青色を推しています。
※エクストレイルはカスピアンブルー、ノートはフレアオーロラブルーパール。
2019年、R35GT-Rにワンガンブルーという特別塗装色が選べるようになりました(代わりにフレアオーロラブルーパールは無くなりました)。
こちらは往年のベイサイドブルーを意識した鮮やかなカラーですが、特別色として別途300,000円。スペシャルな色ですね。
※日産Twitterより
近年、匠塗によるレッドとグレーに力を入れているマツダ。
スターリーブルーマイカという色を、NBロードスター限定車に設定していました。
※-BON-さん撮影、StarLineさんのNBロードスター
販売していた車両には一通り青色はあるものの、なかなか人気がないようで、これという限定色も分かりませんでした。
RX-7のイノセントブルーマイカは、よく見かける気もしますが。
初期のCX-5にあった鮮やかなスカイブルーマイカも、CX-5は高級な車だから落ち着いた色合いをラインナップにすべきという事で、早々に廃止されたという話もあるようです。
デミオに設定されているダイナミックブルーマイカも良い色だと思いますが、やはり人気がないようで、マツダ全車種を見ても明るい青色はデミオにしか採用されていません(^^;
ソウルレッドはどの年齢にも似合うけど、ダイナミックブルーは若者・女性向きという見方があるようです。
確かに、鮮やかな青色は人を選ぶかも知れません。リフレックスブルーやディープクリスタルブルーといい、青色の傾向が少し極端な気もします。
※画像は、えろぽん75さんのCX-5
スバルは…
WRブルー・WRブルーパール自体が特別色という具合と思いますので、これが選べる車種では特別な青色は出ないんじゃないでしょうか。
多分、出ても誰も選ばないというか…。
※画像は-BON-さんのインプレッサWRX STI(GDB)
BRZやレヴォーグには、WRブルーパールの他に、ラピスブルーパールという青紫に近い青色が設定されていますが、選ぶ方とお店の方に「WRブルーじゃなくていいんですか?」と声をかけられるとか(^-^;
現行XVでは、ラグーンブルーパールという特別色がありますが…。あとは往年のGC8のソニックブルーマイカとか…?
WRブルー以外、語る事がなさそうです(^-^;
※画像は、-BON-さん or mo-min(もーみん)さん撮影の、いけ@BRZさんのBRZ
三菱は、私があまり詳しくない事もありますが、青色に特別力を入れているイメージはありません。
代表車種であるランサーには、代々青色が設定されていたと思います。
最近ですと、RVRで評判の良かったイメージカラー「カワセミブルー」が他車種に流用される等がありました。
今はこのカワセミブルーも廃止され、ekクロスやエクリプスクロスと共に、ライトニングブルーマイカに統一されています。
この色はギャランやランエボに設定されていた色と同じ名前ですが、色も同じなのでしょうか。気になるところです。
※画像はカワセミブルー
スズキは、青色に特別力を入れているイメージはありません。
しかし、必ずラインナップにあり、基本的に明るく鮮やかな青色を採用しています。
現行では、ハスラーやアルトの特別仕様車にブリスクブルーメタリックという鮮やかな青色が特別色として設定されているようです。
ハスラーでよく見かける水色は、サマーブルーメタリックという色ですが、オフブルーメタリックという薄いパステルな青色もあるようです。
タフワイルドという特別仕様車のイメージカラーとなっています。
ハスラーって結構好きです。セカンドカーが持てるなら、持ってみたい車です。
※画像はオフブルー
前に乗っていたスイフトスポーツは、ブーストブルーメタリックという名前だったような気がします。
マツダの欄でも記載したように、ポップな色やパステルカラーは女性・若者向きという意見があるようですので、スズキにはよくラインナップされています。
※画像はブリスクブルー
ダイハツも、スズキと同じ傾向にあると思います。
かつて販売されていたソニカは、青色のイメージですね。
※画像は-BON-さん撮影、青い弾丸の時遊人さんのソニカ
タントからコペンまで、青色は基本的にポップで明るい色を揃えています。
ハスラーと同じくクロスオーバー系の軽自動車、キャストアクティバもスプラッシュブルーメタリックという明るい青色がありますが、少し落ち着いたディープクリスタルブルーという青色もあるようです。
正直、青色の歴史の調べ方がよく分かりません(笑)
外車は、気が向いたら調べます🙏