その後、仙台市内へ向かいました。
東北道で、インパクトブルー所属のStar Lineさんとハイタッチしました。
ハイタッチ後、事故による通行止めの案内が実施されており、築館ICで強制的に降りる事になりました。
後から知りましたが、18時前に起こった交通事故のようです。
最大50kmの渋滞になり、0時を過ぎても事故処理が終わらなかったとの事。
高齢化社会の中では、逆走も含めてこうした思いもよらない行動に遭遇する事例の一つでもあるかも知れません。
現場は凄惨を極めていたとの事で、もう30分早かったら遭遇していた事を思うと、山屋さんと長く話し込んだのが良かったようです?
強制的に一般道に降りましたが、仙台以北から東京方面に向かう全ての車両がここで降ろされている事もあり、大渋滞となりました。
私は3日間高速道路乗り降りし放題のプランを利用しているので、使ってこそ意味がある?
次の古川ICで乗り直し、プランを最大限利用しました(^-^;
仙台港北ICに近いスマイルホテルに泊まりました。値段がめちゃ安いので不安でしたが、良いところでした。
ここから本題、大倉ダムへ向かいます。
仙台の東から仙台駅前を突っ切って西に向かいます。
命名権の関係で、本名は仙台環境開発大倉ダムですが、長いので…ここでは大倉ダムとします。
土日祝は右に入れない事になっていますが、今日は平日ですので右に曲がりましょう。
まずは、アーチダムの上を弓なりに走ります。
渡りきると、退避所があり、またアーチが始まります。
ダムの天端を走り続ける事になります。
なお、ここは交互通行です。やや高い壁があるので、86のような車は相手から認識されにくそうです。
私は自転車載せてるから平気ですけど😁
どういう事かというと…
渡り切ったところに、親切な看板があります。
このようにアーチが2つあるというのが大倉ダム最大の特徴です。
普通、アーチ式ダムというと黒四ダム(黒部ダム)のように、弓なりに作られたダムを指します。
大倉ダムはそれが2つ繋がっている
マルチプルアーチ式(多連式アーチダム)という事になります。
このマルチプルアーチという形は、以前紹介した
バットレス式ダムよりもさらに珍しく、日本に現存するのは2基しかありません。
香川県の豊稔池(ほうねんいけ)ダム(1930年竣工)と、ここ宮城県の大倉ダム(1962年竣工)のみとなっています。
大正時代に着工された豊稔池ダムは5連式の石積アーチとなっており、国の重要文化財に指定されています。香川県に行く事があれば是非行ってみたいですね。
大倉ダムは2連のコンクリート造で、アーチダムが2つかかっているような形をしています。
とはいえ、5連式も2連式も、石積もコンクリートも日本唯一となりますので、どちらも大変貴重な形をしたダムです。
マルチプルアーチ式を採用した理由としては、バットレス式ダムと同じく、工費の節約と言われています。
前述の豊稔池ダムは灌漑(農業)用として作られました。国の施策による多目的ダムや、豊富な資金力のある電力会社の発電用ダムと違い、灌漑用ダムの場合は地元が工費を負担するケースが多かったようです。
特に戦前はセメントの価格が高く、いかに少なくしてダムを造るかが工費を節約する要でした。
その為、重力式ダムに比べて2割~5割の経費削減が見込める方法が、このマルチプルアーチ式だったといいます。
豊稔池ダムは地元の大きな期待を背負っており、15万人を投入、わずか4年作られました。しかし、複雑な形が作業効率を落とし、結果として期待に沿うような能率的な成果を上げる事が出来ず、以後採用されませんでした。
その後、建設費の兼ね合いと地質の良さから2連のアーチの大倉ダムが出来るまで、マルチプルアーチ式ダムは豊稔池ダムだけでした。
文字だらけで申し訳ございません。86を適当に捨てます。
この奥は、大倉小学校や郵便局等があります。
チラ見する大倉ダム。
ここから2連のアーチが見えるが、こうして平面で見るとあまり実感が湧きません。
ダム手前のロックシェッド横に据えられた大倉ダム記念碑。歩きでなければ気付きにくい。
記念碑にはアーチ式コンクリートダムである旨だけが記載されています。
用途として、灌漑・上水道・発電の多目的ダムである旨が記されていました。
86で渡ってきた天端ではありますが、徒歩で横断を試みます。
中央を目指しましょう。
紅葉がまだ美しかったです。
目下に見えるのは、大倉川という川です。
中央の待避所に到着です。
ここには駐車をするなという旨が書いてありますが、何台かはとっかえひっかえ駐車しておりました。
今日のような平日は問題ないが、夏休み等の長期休暇期間に待避所が使えない事は、あまり考えたくない。
駐車するな、と書いておきながら駐車しなければ読めないような案内があるのも誤解を招く一つかもしれない。ベンチもあるし。
私のように、遠くに車を棄ててから歩いてくる人間は多くないと思う。
この案内も、大倉ダムがマルチプルアーチ式である事は一切触れておらず、それ故に何故この形を採用したかも触れていない。
日本で唯一の2連アーチだとか、日本で2基しかないマルチプルアーチだとか、もっと主張すれば良いのではないかと思う。
この待避所が混むんじゃ困るけどさ。豊稔池ダムは結構PRしてるみたいだよ。
では、渡り切りましょう。
やや斜め前から。
なかなか全体を捉えるのが難しいです。
大倉湖。
大倉大橋。
名前はすごそうだけど、一車線しかない上にバスが通る。
大倉ダム事務所。
少しダムから離れると、大倉ダム下公園という広場に行けます。
名前の通り、大倉ダムの真正面にあり、あおった光景でダム全体を見る事が出来ます。
仕方ない。ここで2号機、初フライトにします。
当時、Phantom3 Advanceから変わって、かなりビビリながらの飛行。
マルチプルアーチの形が良く分かります。
初フライトの為、なんだかロクな写真がありません。
もっと全景を捉えろって感じですが…。今は慣れました。
是非、宮城県に来たら大倉ダムに寄ってみて下さいね。見たら自慢出来ますよ。
さて、次は山形県です。