十分に日帰り出来る距離ではありますが、せっかくなのでそのまま東に進み、石巻市のルートインに一泊しました。
石巻市には、金華山という島があります。
山そのものが島の名前にもなっており、島内の黄金山神社に3年連続でお参りすると、一生金運に困る事は無くなると言われています。
今回、金運アップの為……ではなく、別目的で訪れたいと考えています。
ちなみにハイドラのCPもありますよ
金華山へ上陸するには女川港、または鮎川港より定期便or海上タクシーを使う事が一般的です。
女川港からの定期便は11時頃出発し、11時30分頃に金華山到着。
13時30分頃に出発するという事で、2時間程滞在出来ます。
しかし…4月17日は快晴でしたが、高波が予想されるとして欠航となってしまいました。
ならば鮎川港からは…と問合せると、こちらは通常営業だそう。
ただ、女川港が16日から欠航しているせいか、既に予約が相当ある様子。
ですが金華山に渡る事は出来そうとの事で、ルートイン石巻を出発して鮎川港へ向かいます。
窓口に、朝電話した者である旨を告げると、海上タクシーの乗車券をもらいました。
定期便が往復2,500円に対し、タクシーは3,000円。
しかも鮎川港からの便は滞在時間が1時間半程で、女川港便の2時間と比べると、ちょっと損した気分。
これはこのタクシーも同じ。好きな時間を指定するとチャーター便扱いとなり、最低5人分料金(15,000円)を支払う必要がある。
でも、出てない便の事を言っても仕方がない。出るだけありがたい。
この個人タクシー?は当たりなようで、レクサス製のようだった。
かなり小さい船に8名程乗り込む。
スーツ姿の営業マン風の男性が2名、若い男女が2名、ご高齢の夫婦が2名、ソロが2名。
これ、高台から階段で降りて、揺れている小型船に乗船するワケですが、当然ながら乗り降りが非常に大変。
足の悪そうなご高齢夫婦には気の毒だった。
船は小さい方が揺れると聞きますが、まさに。
そもそも、少し離れた女川港では「高波が予想されるので欠航」している訳で、揺れる揺れる。
20分で済んで良かった。
金華山に到着しました。
1時間半後には出航ですから、とにかく時間がありません。
目的地は神社ではありませんが…ここまで来て行かないのも難なので、とりあえず神社から目指します。
上陸してすぐ、ハイエース的なタクシーが待っていました。島では道路といえば、神社までの短い区間しかなく、唯一の実用車でしょう。
神社までは急な坂道が続いており、運んでくださるようです。
お金は降車時に気持ちのお金を入れるシステムでした。
黄金山神社入り口です。
さっそく登っていきます。
階段。
御本殿。
カランコロン鳴らせませんでした。
かいつまむと「色々あって維持にめっちゃ金かかる」と書いてあります。
では、降りましょう。
黄金山神社関連の施設が広く点在しており、女川港便からは3時間ほどかけてガイドと回るパワースポットツアーなどもあるようです。
2022年現在、金華山内に唯一存在する宿泊施設、参集殿。
以下、公式サイトからの引用です。
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本来お籠り(おこもり)するための宿泊施設のため、部屋にはテレビも無く、タオル・バスタオル・歯ブラシ・ヘアドライヤー等もご持参いただきますことご了承願います。一泊10,000円より、夕食・朝食・翌朝一番大護摩祈祷を含んでおります。予約・お問い合わせはお早めに。
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チャーター便必須となるので、団体で泊まるならお得かもしれません。
ここ金華山には、たくさんの鹿が生息しています。
飛び出し注意。
トイレ。今は使えないようだった。
昔は橋があったのか?橋脚っぽいけど…。
もっと上流にあったのかも知れない。
さて、目指すものはこっちか?
結果的に方角はあっていたけど、道が断絶していた…。15分ほど、貴重な時間を失った。
金華山港まで戻ります。
港。
皆、この碑を左に曲がって神社を目指しますが、右を見ると
かつて、金華山表歩道と呼ばれていたらしい道があります。
残り時間も1時間を切っています。
帰りの時間も考え、サクサク行きましょう。
良く見える。
少し状態が良くなりました。
金華山全体に言える事ですが、道は鹿のフンだらけです。
黒い●がそうですね。
ニオったりはしませんが、所詮はう〇こですので、ある程度の割り切りと覚悟は必要です。
左奥にある白い三角の標識は「海底ケーブル等有り(なのでアンカー降ろし注意)」を意味するものです。
何が書いてあったのか分からない。
こっちは結構キレイそう。
神社にもあったように、台風や震災の影響が強く、ここは歩道が崩れてしまったようです。
この先、かなり熱そう…。
行ってみたいけど…もっと滞在時間があれば…。
なんか上に見えるんだけど、行き方が分からない。
時間もないし、道もよく分からないのでこのまま登りました。
最後の5mがちょっとだけ遠かった。
金華山観光ホテル。
廃墟本3(ミリオン出版)に大まかな事が書いてあり、1963年に東武鉄道が開業、1980年代後半に閉業という記述があります。
有料でしかいけない離島にある為、荒らされる事もありません。
その独特の形もあいまって、日本でも有数の美しい廃墟と言われています。
廃墟としての歴史が長いので、検索するともっときれいな時期の写真も見られます。
実際、迫力はあるけど…なにせ時間がない。前日もホテルの廃墟見てるし…。
帰り道を考えたら、20分くらいしかここに居られない。
とりあえず、今回は外回りのみ。
山からも来られるっぽいけど、道分からないし海からの方が圧倒的に近いと思う。
中は土壁かぁ。
エントランス。
立派だな。
時間がないとはいえ、初めて来て神社行かないのも…。
また来る事があれば、最初からこっちでもいいかも知れませんね。
でさ…
前情報は無かったけど、気になるのがさっきから見えていて…
先人達のTwitterとかブログでも、ここに来てホテルだけ撮っていて誰も取り上げてないんだけど…
いるんですよ、車が…。
ダットサン、サーニバンB210だと思う…。1975年~。
しかも何台も。
レトロ感もあってエモくない?
やっとみんカラっぽくなってきました。
竹がエンジンルームから生えています。
グリルの特徴から、トヨペット・コロナT40型(1964-1970年)の後期型と思います。
今にも走り出しそう…は、さすがにウソですが、ビンテージで美しい朽方をしています。
ノブが2つあるんだなぁ。窓開け用?
インパクトブルーにもギリ入れそうな色してる。ツートンだったんでしょうか。
何キロ走っていたのかな。
当時は大衆車の代表だったと思いますが、細いステアリングがなかなかおしゃれですね。
美しい。間違いない。これは極上車(廃車)。
これは2代目エルフ150かな?灯油ローリーっぽい。
1968年頃。
実はナンバーついたままですが、一桁ですね…。
興味深いのは、世代違いのコロナがある事です。
6代目トヨタ・コロナ(1978-1982年)、T130型です。
こちらの方が新しいのに、大分状態が悪い。
銘板によると、1,600ccだったらしい。
カプラーとかバッテリーとか、やたらキレイ。
もしや最近まで走っていたのでは?と錯覚しそう。
もっとじっくりみたいんだけど、自由な時間は15分を切った…。
そろそろ戻ろう。
車と遊んでたら、ホテルと遊べなかった。
きちんと、帰り道があった。通れそうだ…。
ご丁寧に轍もあって、車が通った証があった。
車が通ったあとなら通れるだろうとちょっと安堵。
降りていると、歩道の向こう側が気になる角度。
熱い。
轍は途中で崩壊に飲まれていた。
帰り道が使えるか、ちょっと心配だったが見通しは良い。10分以内で港まで行けそうだ。
するとあと10分、遊べるな…。
アレするか?時間ないけど…。
少し迷ってスクランブル発進。
向かって左が大浴場ですが、崩壊気味です。
中央の吹き抜けが壊れたり、壁が一部剥がれていますが、概ね美しい。
右側の轍の先に、軽のバンと思われる車が朽ちています。まるで轍が、最後に走った跡のように見えます。
海と組み合わせると、なお美しいですね。
やばい、そろそろ戻らないと本当に…。
飛ばす準備と片付けもあり、やはり10分は必要です。
出航まで残り10分。
さあ、金華山港まで帰るぞ…。
この埋設された電線?まだ使われてるのか…?
というか直埋めなのね。さや管とか使わないのか?
急ぎ足でなんとか7分で戻って来られました。出航まで残り3分。
港に入った瞬間、電話がかかってきました。どこにいるのか?と。
もう港に居ますと答えました。遅刻してないよ、ちゃんと間に合ってるしね。
危なかった…。歩きにくいんだ、この玉石。
水上タクシーからも、この金華山観光ホテルはよく見えます。
ホテルの先、歩道の先も見えます。
最高かよ。
金華山には、港の逆サイドに歴史ある灯台が設置されています。
ここに行くには片道で2時間以上かかる為、チャーター便を使わなければ不可能です。
トレッキングコースは、このようになっているらしい。
現在、⑥の表歩道は通れない事になっているし、どんな道中なのか?
灯台まで行くのもなかなか楽しそうです。
仲間やお金があれば行ってみたいですね。
ここから、コバルトラインを走って次の目的地に行きました。