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2019年04月28日 イイね!

埼玉県秩父市に眠るトラックの目ヂカラがハンパない

埼玉県秩父市に眠るトラックの目ヂカラがハンパない
GW中、必ず往訪している86BRZの大規模ミーティング「86S in 長野」。
今年もこれに行くわけですが、せっかく遠出するので、前々から行けなかった埼玉地区を経由してから長野へ向かう予定としました。

まずは秩父市に向かいます。
埼玉県道210号線を使って到着したのは、秩父市中津川地区。
しかし、見ての通り、駐車スペースは落石だらけ😓
一番落石の被害の少なそうな場所へ86は避難。
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おいおい、こんな物降ってきたらマズい。
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迷っているのも危険なので、ササッと装備を整えて先へ進みましょう。
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大滑トンネルとロックシェッド。
1982年(昭和57年)に開通。
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脇が旧道敷となっています。
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なかなかに趣のある道です。
残念ながら、この埼玉県道210号線旧道の歴史には、詳しくありません。
地図情報から見る限り、結構短命であったのではないかと思います。
30年くらい前までは、こちらを通っていたはず。
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国土地理院地図、1976年(昭和51年)航空写真を加工。
めちゃフリーハンドですが、赤いのが道です。
この頃は、まだこの道が現役だった頃です。航空写真でもばっちりです。
当然、現行トンネルとは違います。
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相当路肩が削れている。
廃道化を昭和57年とすれば、35年弱の放置でこうなったと思われる。
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ミラーの無いミラーポールがある。
という事は、ここはカーブ。
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旧大滑隧道です。
正面中央、ちょこーーーーーーっとだけ、頭が開いているのが見えますか。
上に石垣があり、人の手が入っているのは確認できますが、扁額はないようです。
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僅かに開いていますが、高さ60cmくらいでしょうか。
落ち葉がすごく、虫がたくさん潜んでいそうだったのでまずは落ち葉や土を掃除しました。
案の定、ヤスデやミミズがたくさん土壌を肥やしていて、キモい😓
今回用意してきた、携帯平スコップが活躍。
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さて、正直なところ、この隙間から潜るのも相当イヤで悩みましたが、来てしまったので行くしかありません。
荷物は最小限にしますので、買ったばかりの出目金レンズのみにします。
LEDライトは2種。片方は防爆仕様(笑)
ああ、いきなり下っていくというのがイヤだ…。
ああ、暗くて天井が近い…。
ああ、めちゃ砂塵が舞っててカメラに悪い…。
弱気でマイナスな言葉ばかりですが、当時の正直な感想です。
前に探索した方は、いきなり鹿が出てきたらしいが…こんな狭い場所でクマだのシカだのやめてほしいかも。
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この撮影はストロボを使用しました。
写真だと明るいですが、実際は上記の写真のような視界に近いです。
もちろん立って移動は不可です。
なお、全て素掘りです。
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埋め戻し区間が終わります。
50mくらいでしょうかね。
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本来の道床が見えますので、降ります。
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振り返って、降りてきた埋め戻しを撮影。
埋め戻し土砂の高さは4mくらいか。
旧大滑隧道は高さ4.9mだったようなので、こんなものだと思います。
登れないとか勘弁(笑)
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正面。
かなりぬかるんでいます。現役時代に活躍したと思しき反射材が眩しい。
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少し進むと、水はけが悪いので年中水が溜まっています。
白くドロドロしており、深さや底の状態が分かりません。
とはいえ、道床を既に確認しているので、ここからそんな深くなることはないだろう。
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ピンぼけ。
歩いているうちに、脚のスネ辺りまで埋まりました。
結構深いじゃない。
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この素掘り具合、ハンパねぇ。
美しすぎるだろ…。
奥に何かいるが…。
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君に会いに来たわけだが…
目力ハンパねぇな、マジで。
なんて目をしてやがるんだ。
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一応、みんカラは車系SNSですので、トラックの正体に触れてみましょう。
三菱ふそう・FKシリーズの4トン車と思われます。
1976年(昭和51年)に販売開始。
1977年(昭和52年)にMをあしらったエンブレムをフロントグリルに追加、1979年(昭和54年)に、マイナーチェンジでブラックマスクと呼ばれるフロントグリルに変わっていますので、こいつは最も初期型と思われます。
ナンバーは外されています。
ちなみに車検は昭和64年まででした。
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トラックを上手く水面に映している方の写真を見た事がありますが、この日はトラック近くまで水は張っておりません。
決して太陽光の届かない暗闇のくせに、撮影状況は天候によって左右されるという皮肉。
最も、雨が続いた後なんかは、ここまで来るのがかなりきついでしょうね。
幅3.3mとされる旧大滑隧道では、FKシリーズのようなトラックは圧迫感があります。
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後ろは埋まっています。
というか右前以外の足回りは埋没。
そしてドアのガラスが開いている。
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おおっと…。
中には、3人席シートにハクビシンが3匹いました。
めっちゃ目が合いました。ていうか私が驚いた。
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中は思ったよりもきれいな状態。
どっちも窓ガラス開けっ放しなのにね(笑)
なお、窓から逃げ出しているのはハクビシンです。ごめんね。
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閉塞隧道。
昭和初期にはまだ隧道は無かったようなので、昭和中期~から昭和57年(1982年)までの30~40年くらいの利用だったと思われます。
結構、短命です。
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この旧大滑隧道は、距離121mとされています。
ここがおよそ、入り口より100m程の場所と推測されますので、反対側までそう遠くはない場所です。
崩落があって、このFKシリーズが巻き込まれたと思っていましたが…
反対側も人為的に埋め戻しているという事なので、もしかしてこの土砂も人為的埋め戻しなのかも。
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帰ろう。
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また、ずぶずぶ歩きます。
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明かりが無いと、こんなの(笑)
出口見えるだけマシかな。
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帰りの埋め戻し区間は、コウモリ達がたくさん飛び回っていた。
行きは全く気付かなかったが、私が来てから起きてしまったらしい。
何分、天井と地面まで1m程しかないので、コウモリにぶつかりそうになる。
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戻ってきた。
入り口にはゴミが結構捨てられている。
こんなところまで捨てに来るなよ……。
さすがに奥までゴミ捨てに行く猛者はいないようだった。
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無事、外へ。
カメラ、レンズともども砂ぼこりまみれになっている😅
おかげで楽しかったですが。
次も廃車巡りに行きますが、果たして?

参考サイト
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Posted at 2019/05/06 09:35:20 | コメント(4) | トラックバック(0) | 廃道 | 趣味
2019年04月07日 イイね!

ある日、森の中でインプWRX タイプRAに出会った

ある日、森の中でインプWRX タイプRAに出会った
ここは栃木県と茨城県の間にある、とある通り抜け不可の峠道。
たまたま、この峠の感想を書いていた記事に「ここに廃車がある」という旨の記載がありました。
その記事の主は車に興味はないようでしたが、珍しい車種のようなので、確かめるべく実際に行ってみました。
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馬頭観音の碑がある。
かつて、荷馬車などの馬交通を担った時代に、ここで力尽きた馬を供養したものとされています。
転じて、道中を安全に通行できるよう、交通安全祈願の像としても知られています。
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途中、二股に道が分かれた。
迷った末に、正規な道と思しき、古道へと足を向ける。
すると、ここまでにない石垣が出てきた。
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かつて木製の橋がかかっていたようですが、今は朽ちてただの谷となっています。
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長く石垣が続き、かつて使われた古道である事を示しています。
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車が出てくる気配もなく、10分も歩くと対岸に白い物が。
あれ、あっちの方だったのか…。こっちが正規の道っぽいのに…。
泣く泣く引き返します。
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引き返して、分岐まで戻ります。
こちらの道は石垣が一切なく、先ほどまでの道よりも新しいルートと思われます。
とはいえ、路面がほとんど崩れていたり…
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とても車が入ってくる雰囲気はありません。
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峠まであと一歩という辺りで、現れました。
インプレッサWRX タイプRAです。
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上から落ちてきたように見えますが、ここより上に道があった事はありません。
今は狭く見える、この道を走ってきたと思われます。
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平成11年期限の車検シールがありましたので、廃車歴20年程と思われます。
このロールバーも迫力あります。
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エンジンはありますが、なぜかカプラー類の配線が全て根本から切られています。
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足回りは、そのままです。
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よく見るとグリルがありましたので、拾ってみます。
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と思ったら、グリルの隙間に太い根が張り、動きませんでした…。
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谷底にいくつかのパーツが見えます。
見える限りのパーツは底から拾い集めて、近くにまとめて置いておきました。
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何故、ここにいるのかは分かっていません。
千葉のランクルシグナスは盗難ぽいですが、こちらは盗難の他に、遊びに来てここで力尽きた説、保険絡みで棄てられた説等、色々推測されます。
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タイトルにした写真はブレブレですが…雰囲気重視で…。
この構図では、1枚しか撮ってなかった(^-^;
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Twitterで何の気なしに写真を投稿したところ、1,600リツイート・4,100いいねと、いわゆる「バズる」状態になりました。
フォロワー80、ツイート数300のアカウントでそんな事になるとは思いませんでした😅
インプレッサWRXを通して、廃車の良さを少しだけ世間様に伝えられたでしょうか(笑)
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Posted at 2019/04/12 00:00:34 | コメント(3) | トラックバック(0) | 廃道 | 趣味
2018年12月31日 イイね!

千葉県某所の洗い越しで起こったQBK(急にビートが来たので)

千葉県某所の洗い越しで起こったQBK(急にビートが来たので)
さて、2018年最後の日の、最後の探索場所は…

場所は伏せますが…
洗い越しです。

洗い越しってなんだっけ?
という方は、道路のふしぎ:洗い越しってなに?をご覧になってみて下さい。

ここでやっとマウンテンバイクが登場します。
2日間載せっぱなしだったな…。
道が未知なので、86は離れた場所に捨てました。
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私の86でも来られそうかなー。ぎりぎり。
いやー、やっぱり無理かな?幅は問題ないですが、車高が…。
轍部分の簡易舗装が盛り上がっているのが、リアディフューザー殺しです。
既に見えなくなっていますが、看板は車両通行禁止となっています…(^-^;
立入禁止ではないし、自転車だしねー。
降りていれば歩行者になれるのが、良い所。
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道路のふしぎ~よりも、大きな洗い越しですね。
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道から外れたら嫌だなぁ(笑)
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ズボンは探索用のものなのに、靴はマリンシューズに履き替え忘れる痛恨のミス。
深さはこんなもんです。12月なので、余計に冷たいですが…。
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おや、上から来るのはホンダの誇るスーパーオープンカー、ビート。
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非常にキレイなビートです。
実はちょっと前の道の駅でお会いしました。
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前述の通り、車両通行止めとなっていますが…既に看板の文字が見えなくなっているせいもあって、迷い込んできたのでしょうか。
ビートは軽車両なので、OK?(違
迷って入ってきてしまったなら、戻るにはやむを得ず一度通らなければならなそうです。
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なんかビートみたいな軽い車じゃ浮いちゃうんじゃないかなー、怖いなー。
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オーナーさんとも話しましたが、やってみますと果敢にチャレンジ😜
冷静に考えたら鉄の塊だし、自転車が浮かないんだから行けるよね……。
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陽が落ちてきているのでブレない事優先しようかなーと考えているうちにビートが!
QBK(ートがたので)、結果、SS速すぎてホイールの躍動感が(^^;
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なお、QBKとは、2006年W杯の日本代表vsクロアチア代表戦で、当時のFWだった柳沢選手がシュートを撃てなかった際に「ールがたので」と話した事を短縮した言葉が元ネタとなっています😨
私は普段、止まった物しか撮ってないから仕方ないね…(^-^;
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無事、対岸へ。
奥の道へいって、Uターンします。
奥はどの車でもUターンできるものなのか、私は分かりません。
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撮影者であるワタクシは、洗い越し下流の小さな滝となっているところにしゃがみ込んで撮影しています。
靴が濡れたなら、後はどこが濡れても同じ。
聖飢魔Ⅱのデーモン閣下も「昨日、人を殺した。あとは何人殺しても同じだ!」と言ってたし😉
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さー、往復だ。
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正直な感想として
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自分で好き好んで洗い越しを渡っているのに、こういうのもナンですが…
86だったら、ちょっと嫌だなぁ(笑)
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実は先日のツーリング場所から近い…というか、帰り道に通りすぎたくらいなので、寄ろうと思えば寄れましたが…
一応車両通行出来ない事になってるし、86は止めとくかなぁ😜
ちょこっと撮影したい(してもらいたい)気はするけど(^-^;
真ん中に停車して帰ってくる事で通行ではない、とかいう屁理屈ではダメだろうか…。
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では、見届けたので、自分も自転車(を押して)往復します。
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はい、戻ってきました。
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キレイな川で、良い場所でした。
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おっと、まだこれで終わりではありませんよ。
86駐車位置までの帰り道に橋があるのですが、ちょっと観察してみます。
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名前は下川橋。
川を覗くと、明らかに旧橋と思われる遺構が放置されています。
幅2mあるかという感じです。
ちゃんと廃橋もブレずに見逃しませんよ(^_^)
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元々、橋脚があったと思しき跡もあります。
こういう風に放置されている遺構の多くは、事故等の不本意な状態で壊れた事が多いです。
さすがに、普通にかけなおすのにそのままというのは無いです(^-^;
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1966年、国土地理院地図からの衛星写真です。
この時点では、道の形状からして旧橋です。
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1971年。
まだ旧橋ですが、まっすぐだった道路がやたら乱れています。
仮橋という印象です。
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1975年。
現在の下川橋になっています。
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この理由は、1970年(昭和45年)7月1日に、千葉県南部を襲った集中豪雨が原因です。
死者16名、住宅全壊200戸以上、浸水8,000戸弱という大水害が起こりました。
下川橋も、流失した記録が残っています。
※昭和45年7月1日の集中豪雨による千葉県南部の災害についての報告書より、橋の流失写真を抜粋
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つまり1970年の大水害によって 下川橋は破壊され、遺構は回収される事なく、50年近く捨て置かれている事になります。
大分気の毒ですが、昔の水害の怖さを伝える為の学校教材には良い気がします。

だいぶ、洗い越しから遠ざかってしまった気がしますが…。
つい、廃物があると歴史を調べたくなってしまいます。
という事で、2018年12月31日は、廃物探索で終えました。2019年もよろしくお願いします(^_^)
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Posted at 2019/02/10 02:10:32 | コメント(6) | トラックバック(0) | 廃道 | 趣味
2018年12月31日 イイね!

千葉県勝浦市の「おせんころがし」を頑張って歩いてみよう

千葉県勝浦市の「おせんころがし」を頑張って歩いてみよう
鴨川市の教社を見てきました。
千葉県勝浦市に、昔から「おせんころがし」と呼ばれる場所、そして道があります。
おせん を ころがした から、おせんころがしなんでしょうか。
昔から地図に載っています。
明治時代より、約4km程の長さながら交通の難所として知られていました。4kmのうち殆どが改修されていますが、一部旧道のままの場所がありますので、今回はその区間を見てみましょう。
1921年に県道となった後、1969年に廃道となったようです。

いつもお世話になっております今昔マップ様から見てみてみます。
昭和19年版地図、現代の国土地理院地図の両方に「おせんころがし」の文字が。
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どのような場所なのか、行ってみましょう。
まず、赤〇の位置から眺めてみます。
現在地は、国道128号線の旧道です。
1~1.5車線が連続してます。
※画像:国土地理院
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赤線を引いた場所が、おせんころがしの旧道区間です。
コンクリートの治山工事跡のような道が見えます。ここが1921年まで県道だったという事です。
このまま攻めたい(西側)ところですが、車を置く場所が微妙にないので反対側(東側)に一度抜けます。
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東側に抜ける際に通るこのトンネルは「おせんころがしトンネル」という名称となっています。
どれだけ根付いた名前なんだ。
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トンネルを抜けた先に駐車します。
ここ(東側)をゴールとして、西に向かい、ここへ戻ってくる事を目標とします。
自転車は持って行くか迷いますが…距離も短いので、今回は徒歩で。
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このようなルートで回ります。
まずは、旧128号線を通って大沢と書いてある集落を南下し、おせんころがしを通るというものです。
ちなみに、行川アイランド駅にも「おせんころがし」への案内が描かれているという念の入れようです。
※画像:国土地理院
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さて、大沢集落を通ってルートを使って西側に行きましょう。
ここも、国道128号線の旧道です。
1921年に造成されました。
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道の脇。階段かな。
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これは階段では無い…。
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地図の、①にあたる場所です。大沢集落は、この大沢第1トンネルと、第2トンネルの間にある100m程の区間に在ります。
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トンネルを抜けて振り返って撮影。
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このトンネルの間が、大沢集落です。
家の数の割に、車を停める場所が少ないです。車が入れない道にも多数の戸建があります。
路駐はその為でしょうか。
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地図でいう②、この集落唯一の交差点を下っていきます。
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現道の真下に出ました。
地図でいう、③の場所です。
この階段を上がると、最初の方に出てきた「おせんころがしトンネル」の近くに出ます。
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この階段を上がらずにわき道を入ると、おせんころがし旧道区間スタートです。
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冬なので、藪も大してありません。
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このガードパイプの向こう側へ。
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ただ、ドロボーというか、ひっつきむしというか、くっ付く種が物凄い数がいるのに辟易しました。
レカロシートにくっついちゃうんだよな。
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お、視界が開けてきました。
やってきたぜという感じです。
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治山工事の際、「おせんころがし」ごとコンクリートで固めた事で道の体を保っています。
道幅はそこそこあるので、歩いている途中で落っこちるという具合ではありません。
そう、ありません、が、なにせガードレールも何もなく、落っこちそうになる錯覚はあります。
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振り返ります。
冒頭、おせんころがしを眺めた場所が矢印の場所です。
既に海と空の間を歩き始めています。
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ちょっと左に目をやると、堤防にて家族で釣りを楽しむ光景が。
こっちからは動きが良く見えていたのですが、向こうはこちらに気付いていないようです。
気付かれても困るんだけどさ。
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高さは20m程と言われています。
良く治山したもんだ…。
もちろん、落っこちる事は出来ませんよ。
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とりあえず、固められている上に水はけも良いように作られているようです。
地図でいう④のあたりです。
ちょっと怖いけど、長めの良い快適な道だな。
この調子なら、気持ち良く通れそう。
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という感想を一気に打ち消す崩落。
曲がったとたんにこれ。
道自体は大丈夫なのですが、上から降ってきた土砂が堆積して斜めになってしまっています。
一番イヤァンなのは、土砂に乗ったら崩れていって崖下まで持って行かれる事(^-^;
最近の事のようで、この崩落があるという話は聞きません。
もしくは、この程度なんでもないとスルーしてるのか…(笑)
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山側を通り、クリア!
崩れたら最後、掴めるところが無い事が緊張感マシマシでしたハァハァ
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で、前を向いたらこれ(^-^;
道全体に土砂が堆積し、藪で覆われています。
夏だったらどうなってんの(笑)
足元が見えないので、どこを踏んで進めばいいのか分かりません。
先ほどの崩落の古い版ですね。
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写真のタイムスタンプを見ると20分程、登ったり降りたりを繰り返して、どうやって進むか、もしくは撤退するかを悩んでいました。
先人の通り道っぽいのは、やたら崖側を通っていたのでこれは無理!多分、これは人間じゃない。
藪は根が張り、手掛かりになるようでしたが、何せ土砂の堆積ですから足場は基本斜めになっている上に、よく見えません。
また、写真のように道がない所にまで草ははみ出しています。足の置き場は間違えられません。
結局、新しいルートを拓いて通ってきました。
次行く人は、それを通ってください(笑)
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あの土砂を乗り越えてからの10数メートルを進むのに、20分使ってしまいました。
買って間もないカメラは、土と草で迷彩柄に。
必死だったけど、気を付けながら歩いてきたんだけどな…。途中撮る余裕は無いし😉
自転車持ってきて踏破したレジェンドがいるけど、絶対無理(^-^;
持ってこなくてよかったー。
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あとは藪の中を…どっちが前だ?😅
微妙に、先人の跡があります。
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時には屈んで、時には漕いで進めば!
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塔のモニュメントが見えてきました。
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到着!
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これが、おせんころがしのゴール。慰霊のモニュメント。
おせんころがしとは何なのか、答えが書いてあります。
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昔(詳しい年月日は不明)、お仙と名付けられた、領主の大事な娘がいました。
父である領主は強欲で、領民に重い年貢を課せており、大変な怨みを買っていました。
お仙は父に何度も年貢を軽くするように頼んだり、贅沢を控えるように頼み込みますが、聞き入れてもらえません。
領主の強欲に耐えかねた領民達は、領主の殺害を計画します。
お仙が18歳になった秋祭りの夜、酔いつぶれた領主を領民達が担ぎ出し、断崖へ投げこみました。
翌朝、領民達がどんな様かを確認してみると、領主の衣装を着たお仙が痛ましい姿で倒れていました。
領民達はお仙が領主の身代わりとなっていた事に誰も気付かず、大変な事をしてしまったと悲嘆にくれ、不覚を恥じて領主に詫びを入れました。
さすがの領主も心を入れ替え、ここに慰霊碑を立てて供養し、おせんころがしと呼ばれる場所となりました。

という事で、悲しい民話が地名の基となっています。
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おせんころがしは、1952年、連続殺人犯によって3人の命が奪われる事件が起こった悲運の地でもあります。
名前と地図での主張の強さから観光地のように思えますが、面白い要素はありません。
大変無念な場所というのが実際の所です。
心霊スポットとされているのもやむなしという感じ(-_-;)
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モニュメント側から行こうとは思わないな(^-^;
前知識が無ければ、道がある事に気付かないと思います。
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崖下に、謎の鳥居が見える…。
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PLフィルターの使い方を練習していた気がします。
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そろそろ、86の方に向かって歩きましょう。
慰霊碑を離れます。この舗装路を歩きましょう。
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車止めのパイプが設置してあるところから来ました。。
ホテル行川に行くか、おせんころがしに行くかを選択出来ます。
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きみ、怖いよ…。
では、まだ行くところがありますので次へ!
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Posted at 2019/02/03 07:52:50 | コメント(1) | トラックバック(0) | 廃道 | 日記
2018年12月30日 イイね!

千葉県君津市の三島隧道で高級クロカンと待ち合わせ

千葉県君津市の三島隧道で高級クロカンと待ち合わせ
海中電柱に行ってきたり、月崎トンネルに行ってきたり、向山トンネルに行ってきたりしました。
千葉も行きたいところがたくさんあって困りますね。
今回のメインコンテンツの一つ、三島隧道を見に行きます。

旧国道410号線の君津市~鴨川市間をつなぐトンネルとして1953年~1993年まで活躍しました。
2000年頃までは、旧道として開放されていました。
今は高規格な君鴨トンネルが、1993年より供用されています。

場所を君津市と鴨川市の間へ移します。
大体、このあたりです。
北側が君津市、南側が鴨川市。
既に国土地理院地図では道すら載っていませんが…北から入ります!
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国道410号線の旧道ルートが赤いルートです。
左が林道渕ヶ沢奥米線です。
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こんなところも、意外と交通量がありました。
私がここにいたわずかな時間で、プロボックス1台と自転車3台が通りました。
林道渕ヶ沢奥米線は、割かし舗装も良い林道のようです。サイクリングにも良いのでしょう。
自転車載せてるけど、他人事のよう(^-^;
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ゲートがあるので、カカッっと内側へ。
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あのゲートを突破し、粗大ごみを捨てていく不届き者がいます(^^;
汚れ具合からして、さほど前では無いようです。
車が入れない場所柄、一人のワザとは思えませんので…大のオトナと思しき人々が、情けないものですね…。
これより大きいものを棄ててくヤツがいるんだろうか。
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下に見えるは、三島隧道に引導を渡した君鴨トンネルです。
きみかも?疑問形?
超便利になったのは間違いありません。
ガードレール外から君鴨トンネルの上まで行けそうですが、ドライバーが驚くと思うのでやめましょう。
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相当の治山工事を伴ったことが見受けられます。
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少し進むと、土砂が。
わざと盛った様にも見えます。
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この盛土を乗り越えると
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25年前まで、房総の南北を繋いでいた国道とは思えません。
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路面は残っていますが、路肩の崩壊が進んでいます。
2000年頃に封鎖されたのは、こうした崩落が進んだためと言われています。
山側見ると、小規模な洗い越しだったんじゃないかと思えます。
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高度は上がらず、尾根へ向かっていきます。
道は多少荒れていますが、徒歩であれば問題ありません。
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この雰囲気、そろそろ近い…。
(国道だった事は忘れそうです。)
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見えてきました。
鉄板で封鎖しているようです。
ここに来て、高さ2.9m制限です。
国道でこの高さ制限は、物流的にきついでしょう。
何か見えますね。
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食器棚より大きい不法投棄。トヨタ・ランドクルーザーシグナスです。
100系ランクルの最上位にあたる海外専用車LX470の日本国内版として、1998年~2007年に販売されていました。
希望小売価格550~650万円程で、もちろんラダーフレーム仕様の高級クロカンです。
4,890×1,980×1,890(年式で差異有)の大柄なガタイは、三島隧道には少し窮屈に見えます(隧道は閉まってるんだけどさ)。
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販売終了から10年以上経過していますが、10万キロ前後走ってもなお、現行86の新車価格を上回る中古車もあります。
4,700cc V8エンジンに2,500㎏の重量は、リッター辺りの燃費は6キロ前後。
希望小売価格もさることながら、大排気量に高級部品をふんだんに使用した悪燃費車両を維持するには、相当の出費を覚悟しなければなりません。
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2000年頃に閉鎖された三島隧道ですが、道路の道考証人様の記録を見ると、2003年4月までは存在しませんでした。
2007年にあずさ2号様が訪問した記録に初めてシグナスが登場します。2003年中に棄てられた説があるようです。
リアナンバーが強引に引きちぎられている事から、盗難車だと推測されます。
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フロントです。
ルーフは標準なんでしょうか。
お気づきかもしれませんが、元々はホワイトパールです。
放置が始まった頃には、黒いスプレーによって黒く染められていたようです。
指紋対策?
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ボンネットは堆積物が多くて開きませんでしたが、開けた方によるとV8エンジンが今も入っているようです。
何十年かすると、この上に樹が生えたりするんでしょうか。
ガラス類も内部から黒く塗られています。
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1999年~2002年のシグナスにはホワイト、ブラックの他にグリーンマイカもあったようですが、このシグナスは3色コンプリートか…。
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GRAND TREK、ダンロップのオフ・オンロード用タイヤです。前後とも275/60/R18。純正品でしょうか。
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ドアが開きます。
ガラスが割られていないのが奇跡。
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なかなかこんな高級車に乗れないので、試乗してみましょう。
ドアを開けた瞬間、某寺くらいカビくさいです。長く吸っていたらビョーキになりそう。
浮浪者とか遺体とか動物とか居たらどうしようと思ったけど。開けちゃった。
黒いスプレーで窓やシートが塗りつぶされています。
やはり見るだけで満足です。
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何か積んでる…?
そんな事は無いようでした。危ない危ない(^-^
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あんまり中をじっくり見るには、ちょっと。
シートに靴跡がありました。
乗るならちゃんと乗ろうぜ!私は乗りませんけど…。
なお、ナビはどの時点で盗られたのか分かりませんが、ありません。
助手席側のグローブボックスが開いてるのは車検証処分とか?
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この惨状。芸術的でもありますが、見ていると気の毒になってきますね。
何故わざわざゲートを突破して、当時でも封鎖から10年経過している廃隧道前に棄てたのか…。
売るのが目的では無かったのでしょうか。
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隧道がメインで車に興味が無い方から見れば、ただの不気味な廃車であり、冒頭に出てきた不法投棄された食器棚と大差ないのでしょう。
このシグナスの屋根に登っている方の写真も見た事がありますが、そんな仕打ちをするには、あまりに気の毒に思います。
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シグナスの脇には殉職者の碑。
掘割に囲われているので、殉職者の碑である事以外は分からず。
いつどなたが亡くなったのかは定かではありませんが、隧道の施工時に殉職された方がいらっしゃったのは確かなようです。
殉職してまで切り開いた道が廃道となって、慰霊の碑まで放置されてしまってはシグナス以上に気の毒な…。
マジで化けて出るぞ…。
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ついシグナスの事ばかり。
この後ろのスペアタイヤを取り付けるオプションはレアのようですね。
何故なら、無い方が人気があるからのようです(^-^;
特にシグナスはラグジュアリー寄りですから、武骨な外見よりもスタイリッシュさが求められそうです。
中古車サイトでもシグナスに背面タイヤ装備はかなりレアでした。
なので、ここでかっぱらってもお金になりませんから変な考えはやめましょう(笑)
そうそう、隧道を見てみましょう。
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三島隧道は、長さ55m、幅4m、限界高4mとなっています。かなり短く、小さいです。
4トン車は抜けられず、小型車も交互通行するような具合だったと聞きます。
それでも、君津市と鴨川市を抜ける事の利便性が勝っていたようです。
鉄板はボルトで締められています。
が、一部外されています。また、工具があれば簡単に外れそうではあります。
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少しスマホを突っ込んでみてみましょう。
内部は閉塞はなく、反対側の光が確認出来ます。
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隧道目当てならば反対の南側も行くべきですし、それなりに楽しそうです。
ですが、私はこのシグナスに会いたかったので、ここで満足です。
撤退します。
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戻ってきました。
ゲート前の立て看には、ゲートから三島トンネルまで通れない、という記載があります。
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近くにあった保安林の看板。草に埋もれていたので、ちょっと掃除。
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トンネル描きたいだけじゃないの、というくらいトンネル記述が(笑)
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ちなみに、三島隧道(というかシグナス)は手元にある「廃道をゆく4」の裏表紙も飾っています。
2013年末に販売されていますが、私が行った時の方がキレイだな(笑)
シグナスの洗車オフ…、水を使える雨の日に行えばそれなりにキレイになるのでは?とか妄想(^-^;
では、次に行きましょう。
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・同じ日の探索
Posted at 2019/01/20 12:31:59 | コメント(1) | トラックバック(0) | 廃道 | 趣味

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「3Dプリンター技術等を使った、古いホンダ車の互換部品製造とNSX向けの新レストアサービスについて
https://global.honda/jp/news/2025/c250617.html
何シテル?   06/17 13:32
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