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2016年03月24日 イイね!

福島県西郷村の8年で廃止された甲子道路の廃区間

福島県西郷村の8年で廃止された甲子道路の廃区間
福島県西白河郡西郷町を通る国道289号線。
甲子道路と呼ばれ、かつては一部区間の甲子峠が登山国道として指定されていました。
自動車通行不能区間に、国道の標識が立っている登山道として有名でした。

2006年には甲子道路23kmの内、福島県最長4.3km超の甲子トンネルが開通し、登山国道区間は解消されました。
この山谷嶮しい区間にトンネル3つ、橋2つを完成させたにも拘らず、1995年の供用開始から2002年までという、たったの7年間で廃止された区間があります。
この区間は先述の甲子トンネルまでの接続路でしたが、甲子トンネル開通前に廃止となりました。
そんな区間を見てみましょう。
(この記事は2016年にフォトアルバムで作成したものを、2020年に再訪した際にブログへ書き起こしたものです。)
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水色のラインが廃止区間です。
この区間にトンネル2つ、橋2つがありました。
現在のトンネルは不自然に蛇行しているのが分かります。
※国土地理院地図
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蛇行しているトンネル、きびたきトンネルです。
キビタキとは、スズメの仲間で、福島県の県鳥となっています。
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銘板です。
何の変哲もありませんが…あとで重要な意味が隠されている事が分かります。
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急カーブになっている箇所は、右側に空きスペースがあります。
本来、ここは真っすぐ進めたのですが…。
トンネルを途中で掘り直した為、唐突なカーブが設けられています。
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その奥には、元々のきびたきトンネルの続きがあります。
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下が開いているではないか。
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水が冷たいですが、にゅるりと行けました。
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目の前に見えるのは、封鎖されたトンネル。
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しかし、近づく事は出来ない。
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封鎖されているのは、片見トンネル。
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扁額は残っています。
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ここには第一片見橋がありましたが、スプーンで掬ったかのように撤去されています。
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元々、名前があったはず。
詳細は後述しますが、線改良のために放棄されました。
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入ってきた、きびたきトンネルを振り返る。
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きびたきトンネルの本来の銘板。
冒頭では2006年3月竣工の記載でしたが…
1985年10月に作られたのが本来の素性。
途中で掘りなおされた事で、延長295mが896.3mに。
幅も1m拡大されています。
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残された橋にも、1986年から存在した証が。
一度、戻りましょう。
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3年かけて橋を撤去しています。
第一片見橋の名前はここにしか記載がありません。
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反対側まで来ました。
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隣にあるのが、石楠花トンネルです。
正確には、隣に出来たのがきびたきトンネル。
石楠花のレリーフが寂しいですね。
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こうなった直接の原因は…
2002年、7月の台風6号が襲来。
石楠花トンネルの内部でひび割れ、歪みが発生。
修復を試みる案もありましたが、新たにトンネルを掘り直す選択を採りました。
きびたきトンネル~(第一片見橋)~片見トンネル~(第二片見橋)~石楠花トンネルの区間は1995年~2003年の短い間に幕を閉じました。
片見トンネルは自身に問題も無かったですが、運命を共にしました。
この新しいきびたきトンネルを掘削するのに、約30億円を追加投入しています。
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そして2020年5月、再訪してみました。
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また、きびたきトンネル前に。
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見た目は4年前と変わらない。
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コンパネで塞がれていた箇所は、2m以上はあるコンクリートによって強固に塞がれていました。
脚立でも無い限り、これは厳しいです。
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なんとかジャンプしながら向こう側を…。
すると、出口もコンクリートで塞がっており、扉が据え付けられております。
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改めて状態を確認すべく、旧道から攻めます。赤いマーカーが現在地です。
※国土地理院地図
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この時はコロナの外出自粛が騒がれていた時期でしたが、人と会わなそうなここに、何世帯かが遊びにきていました。
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新甲子遊歩道という道があり、ここにみんな来ているのかな。
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旧道は車両通行禁止となっています。
これだけの大穴が空いていても、大した注意喚起もありません。
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それ以外は、風情のある良い道です。
電信柱もあるので、今後も最低限のメンテナンスはされ続けるでしょう。
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現場はここら辺かな…。
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4年前に見た片見トンネルは、そのままでした。
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きびたきトンネル。
内側から撮影したコンクリートの壁と扉が見えます。
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きびたきトンネル~(第一片見橋)~片見トンネルの全景。
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そして、片見トンネル~(第二片見橋)~石楠花トンネル間。
前回は見えなかった片身トンネルの反対側です。
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そして石楠花トンネル。
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きびたきトンネル、片見トンネル。
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甲子道路の廃止区間を終わります。
時間が経ってしまうと、見れなくなってしまう場所もありますね。
気になる場所は早めに行きましょう。
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Posted at 2020/08/11 17:47:16 | コメント(1) | トラックバック(0) | 廃道 | 趣味
2016年03月09日 イイね!

茨城県北部のAREA86(水戸)ってどんなところ?

茨城県北部のAREA86(水戸)ってどんなところ?2016年3月6日(日)、茨城県のAREA86に行ってきました。
※2017年末頃より、トヨタのスポーツモデル専門店として「GR Garage」ブランドが開始されました。
それに伴い、既存のAREA86は看板・コーナーは撤去されています。


そもそもAREA86ってなんぞ?という方が大半だと思います。
恐らく、知っているのは86/BRZオーナー・購入予定者くらいではないでしょうか。
読みがなは「エリアハチロク」です。

普段、トヨタのディーラーに行かれる方は、こんな看板がいつものディーラーに設置されていたりしませんか?
(ネッツ北大阪さんより拝借)


こんな感じの86の看板を掲げているのがAREA86という、86の専門スタッフ(マスタースタッフ)が常駐しているという店舗です。
2012年2月に86が発売されると同時に、認定されたディーラーが「AREA86」店舗として看板を掲げています。
また、マスタースタッフになるには86の勉強を座学で行うだけではなく、泊まりがけでサーキットにて86で実技を行い(例:200m先まで全力走行し、指定の場所に駐車させる等)その試験に合格しなければならないそうです。
2016年3月現在、まだAREA86の看板を下ろした店舗はないようです。


トヨタの公式HPによると


となっています。
かいつまんでいうと
「86専門スタッフとオーナーによる、パーツやツーリングの話が出来るオトナのたまり場」
がAREA86の目指す場所となっています。


さて、店舗はどの程度あるのか?
私の住んでいる茨城県を見てみましょう。



86はAREA86に関係なく、全チャネルで購入出来ます。
その為、トヨタ・カローラ・トヨペット・ネッツそれぞれにAREA86が設置されています。
茨城県の場合、縦に長く、茨城県南部(つくば・土浦・守谷)、茨城県北部(水戸)にそれぞれ選抜された店舗がAREA86として認定されています。
特にネッツスルガ、トヨタ自動車AREA86TAKASAKI、ネッツSPORT千葉、トヨタ自動車鈴鹿等は、AREA86の中でも著名な店舗で、オリジナルエアロパーツ・エキマニ・マフラーの作成やツーリング・走行会の企画等、86/BRZオーナーと深く交流しています。


他県のAREA86は往訪した事がありますが、茨城県に来て1年半経つのにまだ1店舗も行ったことがありません。
そして、ただ行くだけではつまらない?ので、この前取り付けた流れるウインカーを搭載した社外LED式ヘッドライトの光軸調整を頼むというミッションを兼ねて訪問してみる事にしました。


果たして、こんなキワモノのミッションを受け入れてくれるのでしょうか。


まずは、カローラ新茨城水戸水府店にお邪魔しました。
看板に「AREA86」が。




入り口(右端)には86の特別仕様車「86 style Cb」が置いてあり、気合十分!?
86の最上級グレードより100万円程高価です。
カローラ店様の偉い方が「何か人の目を惹くようなものを置こう」という事から展示してあるそうです。





店舗の奥には試乗車の86が。
かつては試乗車がMT、ATと2台あったのが売れてしまい、入っては売れ、3代目?くらいになるそう。
今おいてあるのはATですが、今度のマイナーチェンジ後に新86を試乗車として迎え入れる予定だそうです。




店舗の雰囲気は明るく、良いディーラーと思います。
ただ、店舗内に86に関連した展示は殆どありません。
86の販売には力を入れていらっしゃるように見えますが「86とオトナのたまり場」としては、ちょっと弱いでしょうか。
担当についた方はとても良い方で「ここより茨城トヨペット水戸千波店さんがすごいですよ!」と教えて下さいました。
同じく水戸千波にあるトヨタ自動車のAREA86については「担当者にあまり会った事がない」らしい。
ちなみに光軸調整は入庫車両が多く、予約をしていない事から断念しました。社外だからダメという事はないようです。



では、茨城トヨペットへ向かいましょう。


おっと、ワイドフェンダー装備の、かなり気合の入った86とスレ違いました。
すごいらしい茨城トヨペット付近だからか?





AREA86の水戸千波店、ここが茨城トヨペットか。
早速入ろう。

と、茨城トヨタ自動車チャネルに気づかず、思いっきり間違えて入る。
※もうちょっと先に茨城トヨペットがある。



ここは、AREA86ではあるが全く力を入れていない店舗でした。
どちらかと言うと「(86な上にイジってそうな)めんどくさい車が来た」という感じで、店舗の中にも案内されず。
めんどくさいのは否定しませんが…。そもそも86があまり好きそうではなさそうな…。
光軸調整を頼んでも「AREA86以外で販売された社外品装着車両の入庫はお断りしています」という旨の説明を受け、多少予想していたとは言えAREA86のコンセプト「パーツやグッズの情報交換で賑わう」とは真逆の展開でした。
入り口にあるような中級~高級車オーナーが本来のトヨタ自動車チャネルの顧客とは言え、86乗り及び社外品装備車両には非常に厳しいAREA86です。
何故こんなに温度差があるかは後述します。
※もちろん、他県ではトヨタ自動車チャネルでAREA86に力を入れている店舗はあります。


間違えて入ったとは言え、残念な気持ちになりながら茨城トヨタ自動車水戸千波店を後にして茨城トヨペット水戸千波店を目指します。



正直、ネットやHPからは茨城トヨペットが86に力を入れているような事が見つからず、すごいとは聞きつつあまり期待していませんでした。
残念な気持ちの後でもあるし…。
反対側に看板があるのか、AREA86とも見えないしね…。
黄色いマークXの横に停めて店舗に入ってみました。


おお、AREA86してるじゃん!




この角度には写っていませんが、XaCarやハイパーレヴ等の86/BRZ専門書が用意されており、2016年版もありました。
マスタースタッフは外出中という事でしたが、光軸調整も社外品OKと言う事でお願いしました。
86専門書を読みながら少し待っているとマスタースタッフの方が帰ってこられました。
非常に気さくな方で、オフ会で86オーナーと話しているような雰囲気でした。
あまり大きな声では言えない事から、車検の苦労話まで、2時間半くらい話し込んでしまいました…。
次の日にマスタースタッフ2名でFSWサーキットへ行かれる中、すみませんでした。

茨城トヨペットのマスタースタッフの方は様々なイベントに出場されており、XaCar等のマスタースタッフ特集でも取り上げられていました。
色々なイベントに出ておられるので86関係の方と太いパイプを持っていらっしゃいます。
この日はお会いできませんでしたが、もう1人のマスタースタッフの方はAIMGAIN(レクサスぽいイカツいエアロ)仕様の86を駆るそうで…。
ちなみに、茨城トヨペットはBRZももちろん歓迎ですよ。



話しこんだ中で、興味深かったお話をいくつか紹介します。

①AREA86の温度差
先ほどの茨城トヨタ自動車チャネルでの話をすると、各チャネルの経営方針の違いが大きいようです。
トヨタ本部よりAREA86立ち上げ指令が来た時に、茨城トヨペット店はAREA86担当者が好きにやっていいという方針で始めたそうです。
同じく指令を受けた茨城トヨタ自動車は86にあまり関心がなく、若い方がAREA86担当者に指名された物の、86には関心のない社内で協力が得られずにいるようです。
なんだか、自分の会社でもありそうな感じがして…。少し茨城トヨタ自動車が気の毒になりました。


②社外品の持込取付
茨城トヨペットでは、社外品の持ち込み取り付けも歓迎しているそうです。
新車で86を買う方には、TRDやモデリスタのカタログだけでなく、TRUSTやガナドールを紹介するそうです(笑)
マフラー交換でもスーパーチャージャーでもOK。一般の車屋さんはちょっと抵抗あるけど従来のディーラーは社外品は断られそうだし困っている…という方、茨城トヨペットさんいかがですか。
※何でもOKではありません。詳しくは直接お問い合わせ下さい。


③社外品の苦労話
2014年11月に合法とされた連鎖式点灯方向指示器、いわゆる流れるウインカーですが、茨城県の陸運局では最近までこれを認めていなかったそうです。
全部認めないわけではなく「AUDI A8や新型TTのように純正ならOK、後付はNG」という見解だったようです。
2015年の11月辺りに、やっと後付品も車検OKとなったようです。
※連鎖式点灯方向指示器は、車の内側から外側へ0.3秒以内で全てが点灯する事等の細かい規定があります。流れるウインカーが何でもOKではありません。

また、最近FTエアロパッケージとして販売するようになった、オーストラリアトヨタの純正エアロパーツ(通称ニュルパッケージ)ですが、最近までは海外製とは言え、純正品にも関わらず一部のAREA86以外では購入するのは困難でした。
(このドデカいウイングとエアロパーツね)


理由は、地域の陸運局によっては、このウイングの一部に突起物があると見做されて車検NGとなるからでした。
特に近年はウイングに対する見方が厳しくなっており、高価で簡単には取り外せないグレーゾーンのパーツを扱う店舗が無かったのです。
しかし、トヨタが正式に「FTエアロパッケージ純正品」として販売する事が決まってからは「純正品だから」という事で車検も問題ないようです。


④県によってはAREA86は全滅している
岩手、青森等のFR車が苦戦する一部の地域では86のユーザーも少ないようで、AREA86の看板は出しているもののマスタースタッフが居なくなり、形骸化している県もあるようです。
寂しい話ではありますが、全国で交流を深めている茨城トヨペットのマスタースタッフさんならではの情報ですね…。
ちなみに、茨城県の北である福島県のAREA86は他県と交流しない社風なものの、郡山地域ではかなり力を入れているらしい…と伺いました。
北茨城市からも200km離れているので、あまり気軽には行けませんが…。


などなど、色々な面白いお話を伺いました。

私の社外ヘッドライトの光軸は、整備士の方が少しご苦労されたようですが、きちんと調整して頂きました。

正直、今までディーラーにはいい思い出がなく、二度行こうと思ったディーラーは無かったのですが、茨城トヨペットさんはもっと早く行っておけばよかったなぁ、と思いました。
こういうAREA86は歓迎ですね。もっと前面に出しても良さそうですが…。興味を持たれた茨城の86/BRZオーナーは、一度お尋ねしてみてはいかがでしょうか。
どの車屋さんよりも86/BRZに詳しいので、整備もチューニングも頼りになりますよ!
夕方が比較的お手すきになるそうなので、その時間帯が一番良いかと思います。

という事で、茨城県北のAREA86を満喫致しました。
茨城県の86/BRZ乗りの皆様、茨城トヨペットAREA86でお会いしましょう。
Posted at 2016/03/10 01:37:23 | コメント(2) | トラックバック(0) | 86 | 日記

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