今回は、あまりに写真が多くなりましたので、
お時間のある時にご覧いただければと思います。
なお、個人的に興味があることなのですが、
素人レベルで書いていますので、勘違いや
間違えていることがあるやも知れませんので、軽くスルーしていただければと
思います(^^;)
今年の夏休みが確実に取れるのが確定したのが、休みになる2日前という
相変わらずやくざな会社なもので、休みに入ったものの予定などもなく・・・
娘はカレンダー通りの休み、奥さんもお盆休みがない業界ですので、
取らせてもらえるだけ、まだありがたいですね。
以前から、時間を気にしないでいい時にぶらっとしてみようと思っていたことが
2つありましたので、その一つを8/11に実行しに出かけました。
子供の時からいつも乗っていた山手線と総武・中央線。
子供心ながらとても興味を持ち、その美しさに魅了されていたものがあります。
【1】
それはホームの上屋の柱や梁に使われている古レ-ルです♪
皆さんも、無意識のうちに毎日 目にしているものではないでしょうか?
いや、それが元レールとして使用されていて、再利用のために駅舎の
一部になっていることに気が付いていないかもしれませんね。
現在、駅の上屋で見られた古レール再利用の構造物は、H形鋼などの鉄骨造に
どんどん置き変えられています。
【2】
一例:↑御茶ノ水駅~秋葉原側(手前)は手入れがされていないレール材
新宿側(奥)はH形鋼に替えられて上屋も新しくされています。
レールとして数十余年、その後、上屋等に再利用されてからさらに数十年、
レール製造から百年以上の歳月を経たものも多いようです。
そもそも、溶かして再生すれば手っ取り早いと思われるレールですが、
再生するためには、相当のエネルギーを必要とされるために、レールという
形状のままで、柱や梁に効率よく利用されていたのでしょう。
手入れの維持をしっかりしていれば、老朽化の心配はとても少ないのですが、
駅舎の橋上化、高架線化。
それに加えて現在のレールは、炭素含有量が増えて簡単に曲がらなくなって
きたこと。
そして、H型鋼のコストが下がったことで、現在は新たに作られることはなく、
復活することは現実的ではないですし、移築保存にも限界があります・・・
そんな状況で、ただ消え去るのを待つだけの上屋には、限られた条件の中で
合理的で機能的な美が、匠たちが作り上げたデザインで表現されているのです。
その美意識は、ホームの幅や似た条件であっても、各駅によってそれぞれ
に構造が違っていることからも理解できます。
そんな、レールの構築物を写真に収めに出かけたのでした♪
【3】
こういう時にはとても便利な都区内フリーパスを購入して、新宿駅を12時過ぎに
出発しました。
【4】
まずは、大塚駅。
山形2本脚の上屋、大正12年築で山手線内でも上からの看板や配線などの
下がりものが少なく、レールの構造がはっきりと綺麗に見ることができます。
【5】
近くで見るとレールの形をしているのがよく分りますね。
大塚駅には、30代前半に通っていた おにぎり屋さんの「ぼんご」があるので、
20年ぶりに食べに行こうと向かったのですが、残念ながらお盆休みでした(T_T)
【6】
道路の反対側では何かの撮影をしていました。
仕方なく、池袋に戻り
【7】
20代に先輩たちとよく通っていた、ジャンボ餃子の『開楽』へ
【8】
チャーハンとジャンボ餃子を5個。
焼き目はカリッとして、野菜多めの具でとてもジューシー、3個にしておけば
良かった気もします(^^;)
腹ごなしも出来ましたので、ちょっと寄り道を(^_^)/
池袋から高崎線で赤羽へ向かいました。
【9】
下車後、高架の脇を歩いて北へ向かいここへ
炎天下、あまりに登りがきつそうなので、右脇の日陰の参道の方を選んで
進みましたが、(◎_◎;)
【10】
この石段・・・
楽してお詣りはできないものですね(^^;)
【11】
ここは、赤羽八幡神社。
【12】
8色のマジックが用意されています。
この意味が分かるのは、みん友さん約1名かな~(笑)
そして、この神社は真下を新幹線が通っていることでも有名なので、
撮ってみることにしました。
境内左側から1枚
【13】
境内の右、外への参道から2枚
【14】
こちら側からの方が近いので大きく撮れます
【15】
違う列車が連結されていますね。
撮り鉄ではないので、↑の新幹線がそれぞれ何新幹線で名称が
何と呼ばれているかは、全く分かりませんですみません(^^;)
さて、本筋に戻り、京浜東北線で田端駅に向かいます。
【16】
横断型の上屋。
ホーム全体に改造がなく、大正14年建造当時の美しい姿が残されています。
【17】
隣のホームとの間には、同サイズの三つの輪で飾られています。
【18】
ホームの柱は、アールデコの様なこのように美しい構造です。
【19】
屋根の谷部分の梁は、貫くようにアングルのトラスで繋がれています。
【20】
一部にはこのようなアーチ型の場所もあります。
次に、日暮里です。
同じく横断型、それもホーム上に柱がなく、軌道と軌道の間に柱がある形で
美しさも、構造もピカイチでしたが・・・
【21】
それがこんな姿になってしまいました
【22】
かつては、この軌道脇からのきれいなアーチがホームとホームを
つないでいました。
【23】
上から見たところ
【24】
隣のホームから
【25】
この曲線美が廃材から出来上がっているなんて驚きです。
日暮里のこの美しい構築物が、半分切り取られるように不自然に無くなってしまっ
たのは、脇を新幹線が通るようになったからなんです・・・
丸の内の東京駅舎やビル群には、一部に昔の歴史的な構造物が残され、
生かされているところがあるように、日暮里のこのアーチがうまく
残せなかったのがとても残念でなりません・・・
【26】
(引用)
当時の無柱構造の美しいホームを、ご覧いただきたくて、探して引用させて
頂きました。
昭和33年の建造です。
【27】
京成線との連絡通路の屋根の梁にも、こんなに使われていますね。
【28】
そして、12番線の擁壁から支えているこの構造、他ではなかなか
見られないですよね。
【29】
柱の間の梁にも、構造上の強度の為にこのようなアーチを美しく取り付けて
います。
次は、鶯谷駅。
【30】
田端駅のものによく似ていますが、こちらは、3つの円の大きさが同寸ではなく、
両脇が小さくなっています。
田端の建造後の約30年後の昭和30年建造。
【31】
鶯谷のホーム上の柱間の梁は、田端のようにトラス上状ではなく、レールを
アール状に加工して作られています。
ちょっとここで、古レールから離れて、もう一つの構造美にスポットを当ててみたい
と思います。
【32】
秋葉原駅京浜東北線ホームより、総武線高架の線路橋のリベット美です。
【33】
連絡通路の構造
【34】
浅草橋の架道橋の橋脚
【35】
強度を上げるための後付の耐震構造が、独特の構造美を作り上げています。
【36】
そして一番好きな、架道橋は、ここです。
【37】
浅草の東武線のものです。
【38】
【39】
ここを初めて見た時には、しばし見とれてしまいました♪
【40】
パリのメトロの陸橋みたいな雰囲気を出しています
【41】
このカラクリ時計の中のような構造がまた良い雰囲気ですね♪
再び古レール構築物の話題に戻ります。
【42】
この案山子みたいな柱は、浅草橋駅のものです。
【43】
上り線と下り線との軌道の間から両ホームに伸びるレールの柱
【44】
風力発電の発電機が並んでいる光景の様に綺麗に等間隔で、
見る位置によって、その姿の美しさが変わって楽しむことが出来ます♪
下が道路のところの横は、支柱間の梁が一定間隔ではありません。
【45】
ホーム側のアール形状の方も、とても美しいのですが
配線のBOXが付いてしまっており、元の芸術的な美しさが
妨げられてしまってるのがとても残念です…
こちらも、横断型で昭和33年に建造。
1886年製のドイツUNION製のレールが含まれているそうです。
再び、秋葉原駅の連絡通路に戻ります。
【46】
天井の梁を見てみましょうか。
左側の直線、左右に等間隔に緩いカーブで付けられている梁だけでも
十分に美しくのですが、6番線の方向に上がる階段の屋根に合わせて
右側にボートの船底のような形の構造が見えるのがわかるでしょうか?
こんなところは、普段誰も気が付かないで通り過ぎるところです。
むしろ上を見上げて写真を撮っている私のほうが不審に思われてしまうでしょうね(^^;)))
そんなところにも、こだわりを持った仕事をしている。
と言うか、作り手の主張を出している 職人気質を感じてしまいます。
【47】
そして、もっと驚くのが総武線下りホームの屋根の連結部の下にある
雨水の配管を跨ぐこの構造。
一部補強用にレール材以外のものが使われてはいますが、
この凝った意匠は圧巻です♪
【48】
次は、御茶ノ水駅。
こちらも横断型。
ホーム上の柱から1本おきに、三角形の真ん中に長方形のダンパーを張った
梁が隣のホームの柱とつながっている構造です。
【49】
日暮里駅同様に、手入れされていない塗装の剥がれが目立っています。
【50】
連絡通路の骨組みにも使用されています。
【51】
蔦の這うこの廃な姿が、都心の駅に存在しているのは、ある意味独特な趣を
感じさせます。
【52】
秋葉原寄りは1本柱ですが、階段付近は2本柱のアーチ構造になっています。
【53】
連絡通路内から天井を見上げてみると、縦と横の梁の接合部の仕口には、
ちゃんと三角形のダンパーが付けられています。
【54】
階段の壁に真っすぐで、リベット付けもされていないレールを見つけました。
次は、水道橋駅。
こちらも横断型です。
【55】
これを見て、あれっと、思う方がいらっしゃると思われますが、
前述の、浅草橋とよく似ていますね。
ただ、こちらの水道橋の方が、使用しているレール材が短くて継ぎ接ぎの構造で
浅草橋の様な優雅な大きいアーチになっていません。
昭和22年建造で、1885から1886年のドイツUNION製やイギリスCAMMELL製の
強化鉄1886、1888年もの、1900年もののアメリカCARNEGIE 製の古レールが
確認されていて、これは大変な文化財産だと思います。
【56】
補強としてホーム間の梁の三角の間には、アングルのトラスが付けられています。
【57】
そして、この駅の上屋の屋根の部分はスレート製ではなくてシートを使用して
います。
今では、上家の改修は金属化が基本とされているようですが、美観性や
メンテナンス性がよく明るい、膜屋根化が行われました。
【58】
(引用)
【59】
この水道橋の古レール製の構造は、山手線圏内で随一の美しさを持っていること
から、この構造を生かしたうえで、新たな支柱と梁を設けて補強したもので、
今後もこの構造美を楽しむことができる、とても素晴らしい例だと思います。
そしてこの水道橋駅は、東京ドームの乗降客が大変多いですので、
乗降に支障が出ない昔ながらのこの様式が、生かされているのでは
ないでしょうか。(御茶ノ水側の後年増設部は、何故かホーム内に柱がある
タイプになっています)
【60】
この桟橋の様な所は、飯田橋駅ホームから西口改札口までの連絡通路でしたが、
安全性のためのホーム直線化でホームが新宿寄りに200m移設し、
新しい改札口の完成とともに残念ですが、閉鎖となってしまいました。
【61】
飯田橋で西口すぐ先の青森県のアンテナショップ「あおもり北彩館」に寄り、
【62】
ねぶたのストレートのリンゴジュースでクールダウンして、以前お土産でもらって
美味しかった津軽の銘菓『縄かりん糖』を買いました。
そして、この古レール構築物の巡りも、いよいよラストへと向かいます。
もう日が暮れてきましたので、感度を上げて見やすく撮影をしていきます。
【63】
ここは、代々木駅のホーム。
ここも横断型です。
ここでも、ホーム間をつなぐ梁の塗装がはがれてしまっていますね・・・
梁のアーチには、包帯の留め具の様な形のダンパーが付けられています。
【64】
両ホームの上屋を綺麗なアーチで結び
【65】
ホーム上の柱からは、隣のホームとつながる緩やかで大きなアーチと、
ホーム壁側へと向かう強いカーブのアーチ構造が、アングルのトラスで、美しく
まとめられています。
【66】
そしてこの日の最終目的地、原宿駅に到着です。
【67】
下車して道路を見ると派手なプリウスの試乗車が信号待ちしていました。
もう大分暗くなってきました・・・
【68】
最後に訪れた古レールのホームは、原宿の宮廷用ホームです。
片流れ型の構造。
大正15年建造。
【69】
大正天皇が、葉山の御用邸に療養に向かうためにつくられたホーム。
東京駅の皇室用の入り口もあったのですが、人目を避けるために
ここに新たに作られたホームです。
【70】
大正天皇がこのホームに戻ってくることなく、時代が変わりました。
昭和天皇の時代には、那須御用邸や須崎御用邸への移動や、
地方訪問の際に頻繁に使われていましたが、現在の天皇陛下になって利用機会
が減り、 即座には使えない状態だそうです。
ホームへは山手線と平行に走る貨物線から分岐する形になっているので、
貨物線を走る埼京線に加え、湘南新宿ラインも運行を始めて列車本数が
増えているために、使用が難しくなっているようです。
【71】
原宿に訪れる若者や外国人観光客のほとんどが、原宿駅から約200m先の
この宮廷ホームのことを知らないのでしょうね。
古レールの美しいカーブの柱が並び緑色をした屋根、
私が子供の時には淡いピンク色に塗られた駅舎も
今では色あせ、柵にはヘクソカズラが這いほぼ放置された状態で
人知れず廃な、寂しい空気が漂っていました。
今回った古レールを使用した駅はほんの一部で、全国にはまだまだ美しい構造の
所があります。
全てのところが、その姿を今後も残すのは難しいことであると思いますが、
水道橋の例のように、新旧をともに活かせる方法が今後も採用されていくことを
切に願います。
大変長い内容になりましたが、最後までお付き合いいただきまして
どうもありがとうございましたm(_ _)m
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