
明日の関東はまた雪らしいので、今日は、この後、ハイドラONにしてどっか彷徨おうかな?
「さ、まずは自由に走ってみて。どぞ!」
と僕が言うと、
MerLoさんは徐々にペースをあげ始めました。
あ、『11000rpmまでキッチり回せ』とかは言ってませんから(;´∀`)
どピーカンの青空の下、MerLoさんのサーキット走行初体験が始まりましたw
南千葉サーキット1周約700mのミニコースを50秒台から始まって、上下しながら46秒位で頭打ちになったっぽいので、30分弱走行した所で一旦パドックへ戻ってもらいます。
ほんでもってタイヤの空気圧調整。
もう1台のドリフト走行が終わった所で、再度コースインして、今度はまず走行ラインをしっかりと覚えてもらいます。
「そっち寄って~。こっちイン付いて。今のもっと寄れた。はい、アウトまで出て…」
横から徹底的にクチを出して、強制的にラインを走らせ、タイムは43秒台まで縮まりました。
本当のところを言うと、まず最初は、ブレーキの踏み方、ステアリングの切り方、アクセルの踏み方等をじっくりと練習してもらってから、自分の頭で考えてラインを見付け、ドライビングとラインを修正しながらタイムアップを図ってもらいたいのですが、何しろ、MerLoさんは静岡の西の方に住んでいるため、何度も南千葉サーキットに来たり、僕がこうやって隣に乗ってアレコレしたりする機会はこの先殆ど無いと思われます。ですから、促成栽培的な感じで、どんどか進めてしまいました。
車楽人のスクールだと、コース攻略的な部分より先に、ドライビングスキル自体をアップさせる事を大切にしています。
コース攻略も大切ですが、そちらばかりに重点を置いてしまうと、違うサーキットや一般道を走る時、コンディションが大きく変わった時に、全く対応出来なくなる可能性が高くなります。
ですから、まずドライビングスキルを向上させ、どの様なコースでも、どの様な状況でも対応出来るドライバー養成に力を入れているのです。
それに、コース攻略と言っても、ある程度以上のスキルが無ければ、攻略方法が判っても、それを実行出来ませんよね(50m看板でフルブレーキと言われても、フルブレーキ出来なければ意味が無い、みたいな)。
それと、今回僕がMerLoさんにした様に、横からクチを出しまくって、ドライバーを操り人形にするのも、
佐藤師匠はあまり好きではありません。
今その時のそのコースを走る練習にはなっても、操るナビがいなくなったら元に戻ったり、他の状況、コースでの応用力が付きません。
まずはドライビングスキルをしっかり身に付け、ドライバー自身で状況判断をし、最適解を考え、どんな道、コース、コンディションでも、常に安全に速く走る事の出来るドライバーを育てようとしているのが、佐藤師匠の、車楽人の目標とする所だと僕は理解しています。
それに、長い目で見ると、それが上達への一番の早道だと思いますしw
とは言え、今回のMerLoさんは、一日の走行の中であれもこれもとやらざるを得ない状況ですので、とにかく詰め込み詰め込みで(;´∀`)
という事で、また30分位走行した所でパドックに戻って、ドリフトの方にコースを譲ります。まぁ、一緒に走ってもらってもいいんですけどね…。
で、タイヤチェック。
日本人初のロードレース世界選手権チャンピオンライダー片山敬済は、その著書の中で、休憩している時も“タイヤと語り合う”事の大切さを語っていましたが、走行後のタイヤの状況からは自分自身の走り方をつかむヒントを読み取れる事が出来ますから、こんな時にはチェックして、“タイヤと語り合って”みるのもいいと思いますよ。
まぁ、僕がドリフトやっているので、後どれくらいでタイヤが“終わるか”のチェックがクセになってるだけかもしれませんがw
「さて、MerLoさんの走りで、タイヤはどうなって……
ナ、ナニコレ!?(珍百景)」
フロントタイヤのサイドウォールがヒビだらけ…:(;゙゚'ω゚'):
トレッド面とサイドウォールの接合面にも大きな割れが…Σ(゚д゚lll)ガーン
しかも一箇所ではありません。
「こ、これは…!?製造いつだ……5004…
2004年50週!?∵・゚ゞ(゜ε゜o)ぶーっ」
タイヤの製造年週は、「5004」の様に表記され、前2桁が週、後ろ2桁が西暦の後ろ2桁を表します。
つまり、5004=04年50週=2004年12月。10年以上前に製造されたタイヤでした。
そりゃ、ヒビ割れだらけにもなるのも、全然グリップしてなかったっぽいのも頷けます…。
「リ、リアタイヤは…?」
「あ、リアタイヤは去年変えたばっかりですよ」
リアタイヤの製造年は2014年で、状態も良好でしたε-(´∀`*)ホッ
「しかし…フロントは10年前のヒビ割れだらけのGⅢ(POTENZAの下の方のグレード“だった”タイヤ)に対して、リアはRE-11A(POTENZAの上の方のグレード)…ビートはMRなのに、フロント全く食わない、リアしっかり食うの典型的なプッシングアンダー出まくりセッティング(?)やね(;´∀`)」
更に、フロントが沈み込むと、左前から(たまに右前からも)ゴツゴツ音がしていたので、タイヤハウス内をチェックしましたが、こちらは当たった形跡なし。
「て事は、サスが底付きしてんだね。そりゃ、僕が乗っているのもあるかも知れないけど、サスも完全に抜けちゃってるんじゃない?」
ビートの生産年は1991-1996年。最終型でも20年近く前の車です。
その間、何もしていなければ、サスも抜けますわな(;´∀`)
「…まぁ、気を付けてね」
と、甚だ無責任な発言をして、コースが開いたタイミングでコースイン。
フロント荷重が無い状態でステアリングを切ってもらってのアンダーを体験、フロント荷重を残す曲がるためのブレーキ、ステアリングの切り方、視線の持って行き方、他アレコレ、ちゃんと出来る出来ないは置いておいて、とにかく詰め込みますw
その結果、ベストタイムは40.178秒に。
と、この辺で午前の走行時間が終了。
昼食とガソリン給油のために南千葉サーキットを出て、土気駅方面に出ました。
以前、
ガンちゃんの排気系一式をやっちゃったサイゼリアで昼食を食べ、まるちゃんのガススタで給油して再び南千葉サーキットへ。
午後は、ドリフトの人はお帰りになり、ミニコースはMerLoさん一人で占拠♪
今度は、僕はMerLoビート号のナビから降りて、MerLoさん一人で自由に走ってもらいました。
MerLoさんはただ黙々と、黙々と走り続けます。
やっぱり、沈み込みが凄いですね(;´∀`)
MerLoさんが戻ってきた所でP-LAPをチェックすると、ベストラップは38.762秒。
おぉ、一人で走ったのに長足の伸び!と思ったのですが、僕が乗っていなかったので、午前中に比べて相当軽くなってたんですよね。
ビートの車両重量は760kg。MerLoさんは65kgだそうですので、総重量は、ガソリン等を考えても840kg程度かと思われます。一方、僕の装備重量(着衣等含む)は85kg超(デブ)。
10%以上軽くなってますなwww
逆に言うと、10%も軽くなってるのに、タイムは3.5%しか縮まってない(`Д´) ムキー!(そんな単純なものではないと思います)
最後の30分、また僕がナビシートに乗って、ちょいちょい言いながら走ってもらったのですが、結局タイムは40秒を切れませんでした。
まぁ、10%重くなった以外にも、MerLoさんもMerLoビート号も相当疲れていたハズなので、むしろ頑張ったと言えると思います。
「ベストは38.762か…
35秒って事にしとけや!」
MerLoさん、やっぱり地が出た(;´∀`)
結局、MerLoさんが一日で走行したのは、250周以上!
ミニコースは一周約700mだから、175km以上走り回ったって事ですね。アベレージスピードの非常に低い南千葉で、この距離は凄いと思います。
若いな!素晴らしい
バカっぷりです!www
16時に走行終了して、タイヤの空気圧を戻したり(一般道はサーキット程タイヤの温度が上がらないので、そのままだと空気圧が下がり過ぎます)、荷物を積み替えたりしましたが、帰る準備が出来たのは16時30分前。
いいなぁ~、グリップいいなぁ~。
ドリフトの後片付けはめんどくさくて、いつもの車楽人スクールだと、終了ドラミもありますので、帰れるのは17時30分近くなのがいつものパターンです。
もう一度ガソリンを入れに、土気駅近くまであおえくとMerLoビート号の2台で移動。
その後圏央道茂原北IC近くまで案内し、お別れとなりました。
帰路は、帰宅ラッシュをだいぶ回避出来て、18時30分帰宅。
車楽人スクール解散時間だと、帰宅ラッシュ真っ只中。だから、夕ご飯食べて、時間をずらして帰って来る事が多いです。
MerLoさんも、所々休みながら、22時30分に無事帰宅したそうです。お疲れ様でした^^
※最後にアレですが、文中偉そうにアレコレ語っておりますが、僕自身は大したドライバーではありません。まぁ、初心者に毛が生えたくらい?頭にはあんまり生えてませんが。
単に佐藤師匠の受け売りをしているだけで、要は頭でっかち系ですねw
ですので、「ヘタクソが偉そうに言ってんじゃねーよ!」という指摘は正解!ですが、メンタル激打たれ弱いので、あんまりイジメないで下さいませませ|ω-`*)
※MerLoさんのブログ「南千葉サーキット行ってきたお(^ω^) その2」を併せて読まれると、より一層楽しむことが出来ると思われます。