トヨタ(純正) NSZT-W68T
取付日:2020.1.30
トヨタ純正DOPナビ 2018年モデル。デンソーテン謹製。
同年エントリーナビNSCN-W68からの交換。
自分初、フルセグナビ。
自分初、T-Connectナビ。
いいナビ夢気分。
【DOPとDAの立ち位置】
長年続いたMOP・DOP共存体制からの変革、ディスプレイオーディオ。
新車と同時購入する顧客にとっては余計なお世話だろうが、モジュール化が進めば アフターマーケットに活気は期待できなくなる。
DAに暗雲立ち込めるとの記事もあるが、DOP派としては油断できない。
東洋経済オンライン 2020.4.10
https://toyokeizai.net/articles/amp/343082
DAの細かい話はここでは割愛。
(カローラの試乗記事に書いてあります)
今後DOPがDAに置き換わってしまうのならば、有終の美を飾るにふさわしいモデル それがNSZT-W68T。
【2018年モデル ALLSTARラインナップ】
NSZN-Z68T…10インチHD ノアヴォクエスク専用
NSZT-Y68T…9インチHD 車種限定
NSZT-W68T…7インチ ワイド2DIN ※本機
NSCN-W68…7インチ ワイド2DIN ワンセグ ※前使用
NSLN-W68…NSCN-W68のAV機能省略仕様
【NSZT-68Tのマルとバツ】
<マル>
・あとで長々と書く部分
・前モデルNSZT-W66Tより処理速度が上がった気がする、地図スクロールで体感
・どんな画面からでも、ステアリングスイッチのオフフック→オンフック操作で地図画面現在地表示に戻せる
・地図全更新3年以内1回無料ヒャッホー
<バツ>
・ハードスイッチが静電容量式タッチパネル、ブラインド操作しにくい →レジンな仕切りペッタンして対抗 (画面は感圧式)
・一方通行表示が相変わらず25m市街図のみ
・音楽ファイルリストを縦スクロールさせると最上段に来たタイトルが勝手に再生される相変わらずの謎仕様
・アナログ外部映像入力不可
・デジタル映像出力不可 (ファミリー層に訴求できない→さらに高価な9インチはいかがですか戦略)
・Bluetooth経由のみでUSB経由不可なSDL機能、全くの役立たず
・オプションETC2.0車載器、最新型番じゃないと付加機能が活かせないので要確認
【トヨタDOPナビとしての特長】
トヨタナビの基本操作方法はもう20年以上ずっと変わっておらず、それは最新型の本機でも同様。
しかし、2018年モデルでは比較的大きな変化があった。
<目的地設定時の通過道路指定>
地図上で、提案されたルートを指で移動させて 通過道路を自分好みに変更できる。解除は、画面内ゴミ箱へポイ。スマホライクな直感操作を可能とした。
<ルート案内右左折時ズームイン>
交差点に近づくと、縮尺が自動で50mスケールに拡大。800mで俯瞰したいがそれだと詳細な自車位置がわかりにくい、というような状況で便利。
<縮尺切替ボタンの配置位置>
枝葉的な事だが、トヨタ純正ナビのアイコンでもあった おなじみの画面左右下端配置ではなくなった。表記は詳細/広域から+/-に変わり、その二つが隣り合うミックウェア的配置。個人的には残念だが、慣れでカバーできる。
<HOME画面>
一番の目玉は、HOME画面という新しいUIの追加(エントリーナビを除く)。一見煩雑で そのわりに大して役立たなそうにも思えたこの機能、実際に使ってみると ちょっとした感動もの。細部まで練られているとはいえないものの、発想自体は素晴らしい。試したかった2016年以前モデルへの未練も断ち切れ、GXS12クラウンとプログレ合わせて7機種10台目にして DOPナビをあれこれ試す旅のゴールにたどり着けた。太川陽介気分。
あと何か試すとしたら、インパネ切断して9インチモデルを無理矢理付けるぐらい。また行ってしまわれるのですね。
【HOME画面とは】
自由度を持たせた 進化版ショートカット。スマホでいえば、AndroidやiOS14以降iPhoneのウィジェットみたいなものかなー。
(MENUボタン長押し表示の従来版ショートカット機能も、併せて使用可能)
メイン写真:HOME画面
2枚目の写真:MAP画面
HOME画面において、画面約3分の2は地図表示。HOME機能には 右または左約3分の1が使われる。好みの機能を、8種類の中から2つ、設定画面にて 予め割り当てておく。
メイン写真の表示は、上側に周辺施設表示切替・下側にAVソース詳細表示 を割り当てたもの。
周辺施設表示切替、これはもう 念願かなって感涙ルイルイ。地図上にガソリンスタンドを表示させる コンビニを表示させる 用が無くなれば表示を消す。今までだと、出すにも消すにも地図画面から一旦離れなきゃならなかった。
アイシンAW系UI時代の松下機にあったランドマーク表示切換ボタン、それよりもさらに細かな選択を可能にした優れ物。
AVソース表示、こちらは 地図画面とTV画面を行き来する時に捗る。無駄に大げさな和久田アナ いや 枠が、切替ボタンとしては押しやすいのだ。
割り当て機能の使い勝手は、周辺施設表示だけは出色だが、他はいずれもあと一歩痒い所に手が届かない。スマホの優れたウィジェット的な物を期待すると肩透かしを食らう。練られていないと前述もしたが、致し方ない面もある。ボタンをマトリョーシカ構造にできないのは、手抜きではなく 自動車メーカー純正縛り(=自主規制)ゆえの限界だろう。
HOME画面は 地図画面との同時表示なのだが、この地図には 操作やカスタマイズに ある程度の制限がある。従来の地図画面は これとは独立して別にあるのだ。前者へはHOME 後者へはMAP、ハードスイッチにて切り替える。
HOME画面での地図は、情報量は従来地図画面にそう劣らない。一時的に補助する簡易なものと違うのは、トヨタDOPとしては新鮮な パイオニア機のような方向案内マークが専用表示されることからもわかる。ルート案内時にHOME画面固定で使っても不便のないよう配慮したつくりになっている。
化石のようなUIに 違和感ないアレンジが加わったことに、拍手。HOME機能を従来地図画面に盛り込もうとせず、あえて独立させた…ここがキモだわな。ひとつに詰め込んだら、操作性も機能性もどっちつかずになったと想像する。
【非対応車種におけるTコネクト利用可否】
登録可能な対応車種は、HP内の一覧表で確認できる。載っていない車は、おねーさんとのおしゃべり機能や 地図画面に突然現れるフレッシュなニュース受信機能は利用できない。Tコネ登場以前の車だと、G-BOOKに導く呪文を唱えられて弾かれてしまう。10系クラウンであれば、2017年まで販売されたTSS10が唯一の対応。早い話が、車種ではなく年式で区別されるのだ。重課税上等な低年式GXS12は容赦なく却下される。5文字にまとめると「使えません」。以上。
懇願したとして、Tコネ本部は“GXS12は絶対ムリ“みたいな断り方はしない。あくまでソフトに「わかりかねます」。
最も可能性があるのは、Dでの新品購入。実際登録までやってくれる店舗も無くはない。
中古品の場合、まずは 前使用車の車台番号が情報として必要になる。それがないと始まらない。調べようがない二次流通品だと、無理に近い。対応車種(二台持ちの片方とか)に付けたことにして登録する手もあるけど、正攻法じゃないよね。執着心の無いオレは 半年かけてあきらめた。健闘を祈る。
【Tコネ未登録でも使える機能】
マップオンデマンド差分地図更新、これができなきゃ泣いちゃう。転んだらキョロちゃん泣いちゃう。だからできるようになっている。PCで MODサイトからZIPファイルをダウンロードして 解凍してCD-Rに焼いて、ナビのDISCスロットに挿入して 地図をちびちび書き換えていく。Tコネ登録済なら Wi-Fi経由で主要データをダイレクトにインスコできるが、この今時めんどくせー作業が嬉しい楽しいから無問題。令和になっても夢が広がるディスクシステム。
Wi-Fiといえば、未登録でも無線LAN自体は2.4GHz帯で繋がる。でも、繋がったところで、Tコネにログインできなければ意味がない。
無料地図全更新権は、Tコネクトに紐付くものではないから NSCN-W68更新パック同様イケる…はず。忘れずに行使しよう。
※2021.9.17
地図全更新:2018年秋版→2021年春版
(付随ソフトウェア更新:VL57110C→VL57150A)
【購入した時のお話】
セキュリティロックが掛かった品だったため、怪しい入手ルートでないことを予め確認したうえで購入。2018年モデルはそれ大事なんよ。
<セキュリティロック解除手順>
車載状態でDに解除依頼(有料)→Dは解除コードを発行するためにトヨタ本部へ照会をかける→いわくつき個体と判明した場合、天井からバケツの水が落ちてくる→トヨタから解除コードが発行されないのでDお手上げ→ずぶ濡れで家路につく→2018年モデルのERCコードは2016年モデル以前とはプログラムが異なるため、現状解析不可(=水かぶった時点で既に八方塞がり終了)
ISO14001取得業者のお墨付き中古品とわかり、安心してDを訪ねてナビロック解除をお願い…する前に、手入力で617回トライしてセルフで外した。手数料払うのが惜しいんじゃなくて、D行くのが面倒なんじゃなくて、お世話になってるのに二次流通品ばかり買ってて面目ねーから…。
【トヨタ純正ナビとして】
・目的地特別メモリ:5 (マーク表示有)
・ショートカット設定:4 (アイコン表示有)
・高速出口入口指定:有 (地図からも選択可)
・通過道路指定:有 (地図からも指定可)
・縮尺切替メッセージ設定:無
・オーディオ操作画面継続表示設定:有 (20秒)
・高速時自動音量切替設定:有 (80km/h以上で↑1)
・交通事故多発地点マーク表示入切:有
・都市高マップ表示:無
・高速道マップ表示:無
・音声認識/音声操作:一部有
・自車位置マーク:2種
・地図カスタマイズ:地図色5色(昼夜独立) ルート色5色
・地図色切替タイミング設定:時刻連動/ライト連動(/ライト・明るさ連動※車種限定)
・物理ボタン数:6 (静電容量式タッチパネル)
・チルト:6段階 (5°×6=30°)
【製造時期の見分け方(推測)】
シリアルナンバーのアルファベット部分
製造年
Q…2018
R…2019
S…2020
T…2021
W…2024
製造月
1~9/A~C
★☆ 仕様 ☆★
品番:08605-00B50
地図:2018年秋版 microSDHC32GB 中国製
GPSアンテナ
供給電源電圧:4.7±0.5V
消費電流:9〜30mA
動作温度範囲:-30~65℃
保存温度範囲:-40~85℃
液晶パネル:7型ワイド低反射パネル
画面寸法:W156.24×H82.36mm
画素数:800(H)×480(V)×3
バックライト:LED
テレビ受信チャンネル:UHF13~52ch
ラジオ・チューナー部
受信周波数:AM…522~1629kHz FM…76~90/95MHz
周波数特性:30~15000Hz(FM)
ステレオセパレーション:26dB
CD部 ダイナミックレンジ:90dB
CD部 / SDカード部 / DVD部
周波数特性:20~20000Hz
S/N比:70dB
定格出力:11W×4
最大出力:40W×4
適合負荷インピーダンス:4Ω
消費電流:0.5W×4出力時…約3.2A 最大…約15A
外形寸法:横幅197×高さ97×奥行161mm
重量:約2.6kg
動作温度範囲:-20~65℃
保存温度範囲:-40~85℃
製造国:日本 DENSOTEN
発売日:2018.9.3
(定価は税別※ナビロック含・購入価格は税/送料込)
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伝統の縮尺切替釦左右下端配置、ついに廃止。他社UIに追従というより、グローバル化の流れの一端か?
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GXS12:2006年式
NSZT-W68T:2018年式
Racco:19**年式
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フィルム1枚でも 2枚でも、都区内ならフルセグも何とか映る。でも3枚の方が安定。さっさと4枚貼れや。
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AVソース画面 FMチューナー選局
画面の色は白ベースからも選べる。
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卓上テスト中
筐体アースもしたほうがよい、しないと 静電容量式タッチスイッチの反応が不安定になる。
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ソフトウェア更新
VL57100C→VL57110C
地図更新有効期限誤表示修正
※整備手帳参照
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CDDB更新にTコネ登録縛りがあるかは未確認。色々複雑なんで登録できたらできたでストレス溜まるかも。
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HDMIは入力は有るが出力無し。上段黒色小カプラからアナログ映像出力できるのが救い。(ケーブル別売)
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ダイアグモード
入り方はいつもの方法でOK
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フルセグ画面
テロップも砂浜も水着もクッキリ
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ワンセグ画面
ボケた食べ物
自分がテレビ見ない派だったのは画質が原因だったとフルセグにして気付いた。
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自動車メーカー純正品ゆえ、PinP同時表示は無い。助手席ファーストゆえ、仕方なくWナビ体制に戻した。
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無料地図全更新権の有効期限は、MOD更新サービス終了日まで。1回だけなので、ギリギリまで待つ方が得。
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別売RCA外部映像出力変換ケーブルを使用し、ビデオ入力機能を持つ楽ナビポータブルMRP066に接続。
定価 | 135,000 円 |
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購入価格 | 45,920 円 |
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入手ルート | ネットオークション(Yahoo!オークション) ※MARC.co. (鈴鹿市) |

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