上官殿!
3月・4月と2ヶ月にわたり偵察活動報告が行えず、大変申し訳ございません!!
特に4月は仕事が多忙を極め、2日しか休めず・・・
はっ!!
大日本帝国男子たる者、言い訳をするなと!!
失礼致しました!
本日は久しぶりに仕事が休みのうえ、天候にも恵まれた事もあり、山岳訓練を実施致しましたので報告申し上げます!!
今回訓練を行ったのは、「笠取山」。 標高は1,953m。
埼玉と山梨の県境に位置するこの山は、
水干(みずひ)と呼ばれる多摩川の水源がある事で有名です。
その水源で、多摩川のはじまりの一滴を見たい!
更にもうひとつ、この笠取山には私が以前から気になっていた道があり、そこを歩きたい!
という目的もあり、2週間ぶりの休暇にもかかわらず早朝4時に起床し、いざ山梨へ。
中央道 勝沼ICで降り、早朝の国道411号を進みます。
丹波山村に入る直前で、一ノ瀬林道へと突入。
林道ということもあり道幅は狭いのですが、キチンと整備されており、走りにくさは全く感じませんでした。
作場平登山口の周辺も、至ってキレイ。
この一帯は、東京都水道局が「水源地ふれあいのみち」として整備しているのだそう。
登山口から先に進むと、高さは30mはあろうかという見事なカラマツ林に出迎えられ、
清流に架けられた小さな木橋をいくつも渡り、高度を上げて行きます。
耳に入ってくるのは、水の流れと鳥達のさえずり、そして自分の足音だけ・・・
この清々しい森の中に身を置いているだけで、自分の心も淀みなく、清らかになっていくような気がしてきました。
・・・って、普段どれだけ荒んでいるのだ!?
とにかくここを流れる水の透明度は、ハンパないです。
また所々に巣箱が設置されており、稀にですが、このように近い距離で見ることも出来ます。
登山口からヤブ沢ルートで1時間30分、笠取小屋に到着。
小屋のまわりが芝生が敷かれていて、そこがテン場(テントを張る場所)になっているようです。
とりあえずここでひと休憩。
水分を補給し、行動食として持って来たレモングミを食べます。
んん!?
貞子・・・じゃない、これはこれは 爽子さんじゃ あーりませんか!
※ 少女マンガ「君に届け」のヒロイン
買った時は気付いていませんでしたが、君に届けのような正統派(?)少女マンガがコラボってるのは珍しいんじゃないでしょうか。 ワタクシ二等兵が知らないだけ?
貞子・・・じゃない爽子さんよりグミパワーを頂き、いよいよ笠取山頂を目指します。
長い階段状の道を進んで行くと、突然開けたところに出てきましたー!
ここはどこかの公園?と思ってしまうような、のどかで気持ち良さそうな雰囲気です。
そののどかで気持ち良さそうな雰囲気を打ち破る、笠取山頂への道が、ついに姿を現した!!
どーーーーーーん!
山頂まで、ほぼ真っ直ぐに伸びているこの一本道。 ものすごいインパクトがありますねー!
ワタクシ二等兵が笠取山で偵察訓練をした理由のひとつが、この道を登りたかったからなんです。
こういう道を見ると、無条件にワクワクしてしまうんですよね(笑)
一直線に頂上まで伸びる男らしい道には、こちらも男らしく一気に制覇せねば!
さあ一揆に行くぞ!
それ!
一揆!!!
一揆!!!!
・・・違った
後ろに倒れそうな急登だったが、一気に上りきった!
上りきった後の景色は、なかなかのモノ。
南アルプスも良く見えます。
さて・・・これで下山、と言いたいところなのですが、実はこの笠取山、山頂が2つあります。
今いる場所は、「山梨百名山」の標柱がある西の山頂。
そしてこの少し先に、標高点のある東の山頂があるのです。
というわけで、ワタクシ二等兵は先へと進軍致します!
この先は急に岩っぽくなったりヤブっぽくなったりして、登山道の風体がガラリと変わります。
こんな片側が切れ落ちている場所もあるので、注意して進軍を行います。
上官殿! 発見致しました!!
ただしこちらはあまり展望がないので、休憩するのであれば、山梨百名山側の山頂の方が良いかもしれません。
さあ、後はもうひとつの目的を達成するのみ!
道は標高点のある東の山頂同様、笹の生い茂る細道が中心。
たまに獣道では・・・?と思わせるようなところもあったので、ルートミスには注意しましょう。
少し進んだところで、分岐の看板が。
笠取小屋方面へ進みます。
こうして、たどり着いたのがこの場所でした!
「水干 多摩川の源頭 東京湾まで138km」
ここは多摩川の源流、最初の1滴がはじまる場所なのだそうです。
この貴重な瞬間を、ワタクシ二等兵は是非見てみたいと思っていました。
水干の標柱の奥にはごつごつした岩が積み重なっていて、それらがしっとりと濡れていました。
これが、多摩川になる水たちなんですねー。
そして目を凝らすと、上からポタリ・・・・・・・・・・ポタリ・・・・・・・と、静かに滴が落ちているのが見えました!
写真ではあまりキレイに写せなかったけど・・・これが、はじまりの1滴です!
この1滴1滴が集まって、小さなせせらぎになって、それらが集まって、大きな川になって・・・いつか東京湾へと注いでいくんですね。
その過程で、私たち人間や、色んな生き物の身体と暮らしを潤してくれるんですよね。
水って本当に大切だなぁ。
そして、その水を育んでくれている森も、本当にありがたい存在なんだなぁ。
そんなことをしみじみと思いながら、少しずつ膨れては落ちていく滴たちをしばらく眺めていました。
上官殿!
以上で報告を終え・・・・・・・・・・
あれ!?
いない・・・・・・・・・・
どちらへ行かれたのだろう・・・・・・・・・・
(1時間後)
あ!
上官殿! お帰りなさいませ!!
どちらへお出掛けになられていたのですか?
え!?
焼肉!?!?
ワタクシ二等兵は報告で忙しそうだったので、上官殿と隊員見習い一号二号とで行ってきたとの事。
なぜこんな仕打ちをぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉー!
原因 → 山岳訓練の帰りに二等兵が食べた鹿丼