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対厳山のブログ一覧

2014年06月03日 イイね!

韻読の9。被爆50年写真集 ヒロシマの記録

韻読の9。被爆50年写真集 ヒロシマの記録 著者   中国新聞社
 出版   1996年中国新聞社
 入手度  図書館閲覧
 難易度  易

 内容
 あの日に始まった被爆伝承、それはこの会社にとっては宿命とも言える仕業。
 半世紀に亘って新聞取材や記事写真を扱った豊富な資料としてまさに保存版的な存在。
 年毎に単元が分けられて、その世相を述べたあとに写真記事が綴られる。

 新聞記事のみならず、巻末には全部の平和記念式典の平和宣言、原爆における概要ながら専門的記事など、この一冊でヒロシマの被爆を語りきる。



 ・・・・・・・・・・・・・・・・・って、みんな書いてしまいました(^_^;)。

 本当に被爆の本を探すにはまず地元紙から。
 これは鉄則です。

 この本は本当に報道に使われた写真記事を、要点を捉えた解説付きで掲示してあって、非常にハイペースで読み進められる本だと思います。
 実は被爆半世紀に限らず30年だの40年だので改訂版が出ている書籍なので、それらを図書館などで見比べてみるのも見識を広めるいい機会だと思う。

 世界・社会情勢まで踏み込んだ年代概要や、枝葉末節に至る記事の数々は、この新聞社のもう一つの歴史です。
Posted at 2014/06/03 21:46:23 | コメント(0) | トラックバック(0) | ヒロシマに行こう! 韻読編 | その他
2014年06月02日 イイね!

韻読の8。原爆は本当に8時15分に落ちたのか

韻読の8。原爆は本当に8時15分に落ちたのか 著者   中条一雄
 出版   2001年三五館
 入手度  易
 難易度  易

 内容
 被爆体験者の同窓会は、積もる話が幾星霜あろうが瞬く間に『あの日』の話題に終始してしまう。
 その中で同席者の一人がこういった。
『ピカが墜ちたのは8時6分だ。絶対8時15分じゃない』
 その言葉で原爆が墜ちた時間が本当はいつだったのか、騒然となった。
 サッカーでその見聞を鳴らした新聞記者の筆者がその疑問を追い続け、自らの被爆談も交えて原爆投下の真の炸裂時間はいつだったのか、なぜ被爆祈は8時15分に落ち着いたのか、その真相を探る。



 戦後、ヒロシマは長いことプレスコードが敷かれたせいで、当時の事実が判然とせず誤解と偏見が先について回りました。
 その上でもさておかれた事実、その盲点と、それが引き起こす国民行動の問題点を訴えています。

 筆者がいろんな文献を追い続け、実は投下時間がかなり曖昧な物差しの上で決められたことに不満を抱きます。
 そして一般的に言われる8時15分を誰が決めてしまい、それを流布したか、その根源を追うことで事実を追う眼を濁らせない啓発も含んでいます。

 調査の上で、日本側では原爆が炸裂した時間が実は殆ど記録されていない事実は盲点でした。

 市街は壊滅したので主要機関は確認さえ出来ず、その様子をうかがえた呉などの軍では確認はしても重要書類として敗戦時に破棄されてしまったという皮肉。資料として活きているモノが殆ど無い状態だそうです。
 民間の時計は精度を問うのが野暮なぐらい低かった上、個人ではそれを織り込んで時計の針を進める人も居たそうで、残った時計も根拠としてイイか・と言う話でした。
 そういう事情を、平成では解るかどうか・・・・

 ただこのルポはどうも主観に振り過ぎの嫌いもあり、折角のデータも筆者が疑問だと思ったら追求なく切り捨ててしまうケースも伺えました。
 平成報道はデータとしては活かせるが、活用には注意が必要かな?そういう感じも受けました。

 え(^^ゞ?このコーナーの原爆投下時間ですか?
 この本を読んだ上では8時15分という定義の問題こそ確証できたモノの客観的なデータがないと言うことで、やはり米軍発表の、
『8時15分17秒投下、43秒後の16分に炸裂』
 と言う見地を採ります。
 コレは投下予定時間と捉えられてるようですが、受けた側のデータがこうも曖昧だと・・・・・・・
Posted at 2014/06/02 19:13:25 | コメント(0) | トラックバック(0) | ヒロシマに行こう! 韻読編 | その他
2014年06月01日 イイね!

韻読の7。星は見ている

韻読の7。星は見ている 著者   秋田正之(初代広島一中遺族会長)編
 出版   1984年フタバ図書(新刷版)
 入手度  難
 難易度  易

 内容
 前項が放送局が編纂した広島二中の被爆記なのに対してこちらは広島一中(現国泰寺高校)の遺族が被爆9年後の1954年に編纂し自費出版の形で脱稿したもの。
 当時として軍士官の登竜門として垂涎の的だった一中、その憧れを適えて勉学に励むも戦局激化と被爆が無惨に少年を焼き払う。
 志高いが故の将来の希望と窮乏生活を耐えることの誇り、その挙げ句の挫折の悲しみを遺族は思いの丈を振り絞り語る。
 数多く寄せられた遺族の投稿から36編を掲載。



 被災者としての被爆記というのは実は余り広く出版されていなくって、されていたとしても抑揚を押さえた物が大半です。
 この手記集は被爆9年後というまだ記憶も生々しい、イヤそれだけに逆に語れない部分も多いといった遺族の感情のヒダが強く見受けられます。

 特にこういう手記物はよく我々が記録写真で見る「被爆負傷者」を我が子兄弟として看病し、しかし労り適わず逝ってゆく哀しさを生々しく伝えてくれます。

 被爆という物を境に分断された人生、その重さをこういう本は伝えてくれます。

 この手の本はほんとインディーズ(自費・地元限定出版)形式で入手が難しい面もあるので、被爆について理解を深めるにはこういった零細の出版物を探してみるというのも大事なことです。
Posted at 2014/06/01 17:39:29 | コメント(0) | トラックバック(0) | ヒロシマに行こう! 韻読編 | その他
2014年05月31日 イイね!

韻読の6。いしぶみ

韻読の6。いしぶみ 著者   広島テレビ・番組作成スタッフ
 出版   1970年6月ポプラ社
 入手度  難
 難易度  易

 内容
 被爆当時、壮健な男性は兵役に回されて残された10代回ったばかりの幼き学生が都市防空作業などの勤労奉仕に出された。
 その中で被爆全滅した広島二中(現在学制変更後の観音高校)一年生の被爆記録を遺族の証言で追う。
 遺族から募った証言で同学年6学級の教師生徒326人中、証言の得られた226名についての消息や最後を可能な限り再現し、入学時の様子から時を追って被爆の非情さを映しながら最後の一人が死亡する11日朝までを綴る。
 前年に同局が作成した被爆番組の書籍版。



 被爆のもう一つの側面とも言える、動員作業学徒の被爆の悲話です。
 当時の戦時体制は、夏休みはおろか勉強さえロクロクさせて貰えない状況だったこともこの本で伺い知れます。
 空襲が無かったことで大都市からの転校入学が相次いだことも悲話の一つです。

 被爆当時の惨状はもとより、その状況下に於かれた家族の動向にも心打つモノを感じます。掛け替えのない家族との別れは、これほど悲惨なのかと思わずには居られません。

 本の入手は難しいかとは思いますが、同年代に読んで頂きたく編纂されており、見かけたら是非読んで欲しい内容の本です。

 一方番組ですが、1969(昭和44)年秋に広島テレビをキーに21局ネット放送された『ドラマ・碑』です。
 被爆50年を機に広島テレビで一連の作品が1995年に再放送されました。
 出演者は新藤作品にも出演した杉村春子タダ独り。
 全滅した広島二中の犠牲者の母に成り代わり、寄せられた証言と、太田洋子著『屍の街』で載せられた惨状を語り、被爆の真の惨さを綴ります。

 注釈
 かなり出版が古く、版元も準メジャーですので入手を『難』としましたが、ポプラ社は他にも中沢啓二氏のコミックの愛蔵版なども鋭意出版してこられましたので、親子で戦争の惨禍を考える書籍を数多く揃えています。
Posted at 2014/05/31 00:47:21 | コメント(0) | トラックバック(0) | ヒロシマに行こう! 韻読編 | その他
2014年05月30日 イイね!

韻読の5。チンチン電車と女学生

韻読の5。チンチン電車と女学生 著者   堀川恵子、小笠原信之共著
 出版   2005年日本評論社
 入手度  易(新刊当時なので(^^ゞ)
 難易度  易

 内容
 戦局が悪い方に転換した1942年暮れ、14~15歳の少女の多感な向学心をくすぐる学校が設立された。
『広島電鉄家政女学校』
 それは女学院並みの教育の合間に電車の乗務を助けることで給金も出るという、貧しく家庭事情に恵まれなかった少女たちには夢のような学校内容だった。
 たちまち周辺の、義務教育修了を控える学校で少女が募られ、特に周辺郡部から進んで応募が寄せられた。
 しかしそれは、この年戦時統制でガス会社から運輸部門を切り離され、戦時召集で著しく従事員が不足していた会社の窮余の一策だった。
 夢のような都市部での女学院生活を満喫する生徒は戦局の悪化によりその実情の厳しさに煽られていく。
 そして被爆、敗戦、その後彼女たちは文字通り散り散りの秋へ・・・・・・
 2003年夏に日本テレビで放送された番組のサイドストーリー。



 職場つながりで、今まで公に出版されることがなかった広島電鉄の被爆談です。
 恒常番組での取材の最中で作者堀川が小耳に挟んだ、

「戦時中には女の子が電車を運転しとったんよ」

 の一言。
 コレが『広電家政女学校』の存在を探るルポルタージュの突端になります。

 少女たちの夢と事情悪化に措かれた会社の思惑。最初はそれが反り合いながらも折り合い、厳しい世相の中でも夢を育む女学生たち。それを戦局の悪化が許さなくなります。

 そして被爆。電鉄も学校も壊滅し、多数の死傷者を出します。

 広電はその3日後から市内線の運行を再開しますが、その厳しい任務も任されることになります。
 しかし終戦。それは別れを意味する非情の結論・・・・・・・・

 この本は戦時下の家庭事情なども描き出していて、それ故の悲劇も映し出しています。

 その後の戦後復興で埋もれた事実を被爆半世紀で掘り起こす難しさもこの本には描かれてます。

 その資料の埋没もさることながら、被爆の現実が突きつけた女学生の心の傷、明かすことに怖れや卑しみを持つ、被爆者誰しもが抱く複雑な心情がこの学校の存在を埋没させていました。

 広島電鉄にはこういった一般向けの被爆ルポがなかったんで期待して読みましたが、女学生乗務員に内容を特化していますので、もっと全般向けのルポも眼にしたいなと言う気もします。
Posted at 2014/05/30 00:51:10 | コメント(0) | トラックバック(0) | ヒロシマに行こう! 韻読編 | その他

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「今回カーナビ外したので、後記用のトラッキングは悩んだ。
最初ここの[何シテル』投稿やスマホカメラで休憩に撮ったが行程が残らず。
最後に使ったのはスマホ地図のスクショでこっちが効果高かった。

また大きな声で言わないが位置ゲーもトラッキングに使った。」
何シテル?   07/09 10:48
 広島・備後御調種佐伯産宮島対岸棲息の対厳山。 長らく勤めてた仕事を現在辞職、2025年初めはフリーターで始まりました。  新社会人時代(つぅても四...
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