
青函トンネルを抜け出す前に就寝したこの旅だが、思いの外寝覚めはよく象潟を過ぎた5時前頃には目が覚めた。
窓外はまだ闇の中。札幌と大差なくほどほどの雪化粧。
というのは、あれだけ呑んじゃ喰っちゃで出るもの出ないはずがない(^_^;)。
実は普段の生活でもコレをやってて就寝前は晩酌をしなくても水気のモノを一杯摂るようにしている。
早起きで寝坊遅刻が許されない仕事してるから(T_T)。
そういうわけで要はトイレに起きたのだ。
TWXもA個室寝台ではトイレも部屋の中にある訳だが、B寝台はバス・違ったシャワートイレ水道は共用である。
車輌の中程から前方にあるトイレまでとことこ歩く。
タダ昭和じゃ特急でも問答無用で和式便器だったがTWXには洋式便所が奢られてる。
腰をヤッてる自分には格段に有り難い。
TWXに限らないがこの寝台特急はトイレはもとより冷暖水道とシャワーまでがサービスされてる。
くどいようだが18切符で旅をしてると水道がトイレの手洗いだけしか使えないのはけっこう長旅に辛い。
シャワーこそ310円掛かってしまうが身体が洗い流せること自体が感動モノだ。コレは飛行機には真似出来まい。
今回は倹約と体調でシャワーは使わなかったが、洗面台にはグラスの洗浄をはじめ随分足繁く通った。
前項の4食提供する食堂車/サロンカーと言い、列車で仮初めながら生活行動が満たせるのだ。
イヤはっきり言ってTWXの1~4号車を買い取って家にしてしまいたい(って言うかコレで誰かホテルやれ(-_-)し、ソレで電気水道を繋げたら素で生活が出来る。あとは洗濯ぐらいだろうか。
寝台特急の底力だ。
豪華列車にはもう部屋毎のサービスを提供すると言うが、TWXのソレはパブリックシステムの充実がB寝台客にも全乗客に(混雑という課題は残るが)提供されているという底力だ。
心遣いというレベルには嬉しい。
6時になると朝食が始まる。列車はひとまず日本海に別れを告げた村上市。
私も母も早いうちの日常行動がいいと一番に朝食を申し込んでいた。
メニューは以前選べた和食がなくなり、洋食もトーストスープにサラダという単純なモノじゃなくこちらも軽いコース料理になっていた。
実はここでカメラを失念してその上後述の事情でナニを食べたか今となっては記憶にない(T_T)。
ただ非常に食べやすく芳醇な風味のメニューでTWXの食事に恥じない内容であった。
その後列車は新潟県北の小都を渡り歩くわけだが、朝食の時間も含めて10分単位の停車がまま出てくる。
その間ね、
私ね、私ったら寝
寝・・・・・・・・・・(-_-)
寝るなーっ!
イヤ起きてるからおきてるから、ただすこしいしきがとんだだけ・・・・オンナジデショーガ(-_-;)
うん、実はここで今回また風邪引きの弊害がぶり返してきた。
前回言ったよね、
10種類の薬飲んだって。
中には抗生物質もあったりで、
つまりはすこぶるねむいわけ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
寝るなーっ!(-_-;)
ねたらよ~しゃなくはりせんっていったでしょうがぁ。
かくごはできてるんでしょぉね。ヂャヨウシャナク(-_-;)
いや、ハリセンで起こしてくれるかた欲しかったぐらい。
洞爺以来の営業停車である新津には8時27分、長岡には9時10分と予定通りの到着発車。
長岡では5分停車という事もあって一旦列車の外まで出向く。
1/6、2/1発の上りには記録的な遅れを出しながらの運行完遂もしたことを考えると至極順調だ。
(この両日は単に翌日の運行が予定されていなかったこともあるが)
それでも村上がまだ闇の中という事を考えるとこの区間は実にゆっくりと走ってることが覗える。
速度がゆっくりだった訳ではない。
運転停車が半端なくあったのだ。
寝台特急の廃れた理由の一つに昼行特急の運行に差し障るという現象があった。
そうなると昼間走る列車を優先させるのだ。
これはかつての九州寝台が終点を鹿児島から熊本大分に縮めたり、逆にこの寝台特急氷河期でサンライズが生き残った現実を考えれば実情を偲ぶのに難くない。
そして青函トンネル運行都合で出遅れたTWXが執った手段というのが30分前後の運転停車を繰り返して普通列車が終点を迎えるのを後ろから待ってるって訳だ。
まぁなんとも慎ましやかな女王様だろうか。
下々の(ぉぃ健気な日常を障るまいと随分な気遣いだ。
もっともTWXに乗ってるお客様はむしろ遅れてたっぷり列車に乗られる方が嬉しい訳だから相互理解を踏まえた上での譲り合いだ。
と言う訳で朝ラッシュという時間帯はけっこう列車が停まっていた印象が残る。
ココで今までの私ならヤレこの駅で数十分、幾つか先でまた・なんて記録に走るのだろうが、
バカはいいよな、そのきになれて・・・・
すみません、開放寝台でひたすら船漕いでました。
いや、開放寝台が悪いような書き方をしたけど、あんまりモノが腰据えて据え付けられない座席じゃビデオ回しっぱだの時刻表拡げてチェックだのって言う雰囲気になれないのよ。
本当に客観的な乗客として惚けていた。
まぁそれも堪能という事になるのだけれど、今こうしてレポを綴るともったいなかったような側面もある。
(あと脚色が苺まし○ろ的になってしまったけど気にしない)ぉぃ
ともあれ、柏崎を過ぎるとこの列車に乗ったもう一つの目的が繰り広げられる。