マニュフェストって

政権公約って出来ないからやめるっていうのは倫理的にはどうなのだろう。

言い訳を聞いてみると

予算がかかりすぎるからやめる　→　やらないほうがお得だから
調整が難航しているからやめる　→　税収が減っていてそれどころじゃない
ダム事業の無駄撤廃　→　住民が反対しているからやめる

こんな感じ。へりくつこねてなんとかマニュフェストをなかったことにするつもり。わかっていたことだけにあきれちゃうね。

突然八ッ場の意見交換やるっていうから何かと思っていたらガソリンの暫定税率維持するっていう話が出て、公約守れないものばかり最近クローズアップされそうだからの判断です。
意見交換しても住民の気持ちなんかわかっちゃいない。

群馬は大手ゼネコンの経済的な影響は大きいです。とくに八ッ場事業が出てからは地元の企業もこぞって力を入れてきましたし、銀行の出資も大きいです。某建設会社が傾きかけたときも融資してましたから倒れると群馬自体が沈むという恐れも。
八ッ場の工事受注も今後の見通しも含めて社内の人員確保や設備投資をしてきたはず。
それを無くして、人の解雇を迫られても世間は会社の責任だと酷評します。設備投資が無駄になってもただ給料減らされるだけ。

計画を止めることがどれだけの影響を与えるのかを理解できないのだろうか。

用地取得のために移転した人の生活だとか近隣周辺の人の気持ちとか一人一人聞いてまわるくらいできないのか。今住民どおしでなんで勝手に決められた政策のことでもめなきゃいけないの？しかもこの短期間で決めなきゃ行けないの？
誰かが苦しい思いをする決定に補助も検討初めていないんだからおかしいだろ。


品木ダムには僕もいたことあるから分かるけど、ダムの堆積物を浚渫（掘り出すことね）するための予算はずーっと要求しているけど、もともと小さなダムで、ダム予算が削られていく中で要求を凍結去れ続けてきた過去があります。
要求はやはり自治体の税収にも影響受けますからなかなか通らないのが実体ですが、品木ダムは抱える問題がありますがら重要なんです。

昔から鉄鋼山や酸性の強い火山があって、川の水が酸性になっていて、魚が住んでいなかった川が吾妻川でした。でも温泉で有名な草津温泉もありますし、その排水は川に流れてしまいます。
水力発電をたくさん抱えていて、電力需要に貢献してきた群馬県では、この酸性の水ですぐに壊れてしまうので中和するのは重要っていうことになってます。でもやはり中和すると堆積物がすごく出てくるわけです。
その中和物というのが

重金属
ヒ素
廃温泉水

非常に有毒です。これを脱水して、毒が溶け出さないように処理して、土に戻すという仕事がとてつもなくお金がかかります。

中和をしなくて川を酸性にしてまた利根川に住む魚がいない時代にもどし水力発電はすべて撤廃するのか、人間生活を重視して予算を傾けてなんとか対応するのか。
いままでの群馬県の貢献度から考えても、それだけ投資するのはあたりまえの感じはします。
東京埼玉の電気を作ってきたのは群馬の水力発電なのですから。
社会生活と高度発展を支えてきた群馬の今後の整備を全部無駄でなくしてしまおうという考えが許せません。