2011年04月10日
<福島第1原発>1号機初日から水位低下 燃料棒露出寸前に
毎日新聞 4月8日(金)12時32分配信
東日本大震災で被災した東京電力福島第1原発の1号機で、原子炉圧力容器内の水位が被災直後の3月11日夜の時点で燃料棒が露出する寸前まで減っていたことが8日分かった。1号機では翌12日午後、炉心溶融による水素爆発が発生。東電は爆発の18時間前には炉心溶融の兆候をつかんでいたと見られるが、結果として対応が遅れ、爆発による放射性物質の放出という最悪の事態を招いた。
東電が8日午前、初めて公表した水位データで判明した。データは地震直後の3月11日午後7時半から13日午前7時半までの、1~3号機の圧力容器内の水位や圧力の数値。
圧力容器内の燃料棒(長さ4メートル)は通常、完全に水没しており、水位は燃料棒の頭頂部から4メートル以上ある。ところが公表されたデータによると、11日午後9時半の時点で1号機の水位は燃料棒の頭頂部からわずか45センチまで減少していた。2号機は午後10時現在で3.4メートル、3号機は約4.5メートルだった。
1号機の水位はその後1.3メートルまで回復したが、再び急低下。12日午前8時36分には水位が燃料棒の先端と同じ高さまで下がり、燃料棒の露出が始まった。水素爆発が起きる直前の同日午後3時28分の水位はマイナス1.7メートルで、燃料棒の半分近くが水面上に露出している状態だった。東電によると、1号機の燃料棒は現在、最大70%が損傷しているとみられる。
東電が1号機の圧力容器内に冷却のための海水を注入し始めたのは12日午後8時20分だった。
当日の水位データを発生から4週間近くたって公表したことについて東電は「これまではデータが整っていなかった。国には随時報告しており、隠す意図はなかった」と説明している。【江口一
Posted at 2011/04/10 08:29:19 | |
トラックバック(0) |
東日本大震災 | 日記
2011年04月05日
~外務省 HPより抜粋~
1.概要
我が国の協力により建設された、浮体構造型の低レベル液体放射性廃棄物処理施設。ロシア極東ボリショイカーメニ市の原潜解体工場内に係留され、解体作業の過程で生じる低レベル液体放射性廃棄物の処理を行っている。
処理能力は年間7000立方メートルで、現在極東に貯蔵されている液体放射性廃棄物(約5000立方メートル)に加え、将来極東において予想される原子力潜水艦の解体によって生じる液体放射性廃棄物(原潜1隻あたり約300立方メートル)を処理するために十分な能力を有している。
2.建設の経緯
1993年、ロシア海軍が、国内での処理施設不足のため、解体された原子力潜水艦などから生じる液体放射性廃棄物を日本海に投棄したことが明らかとなり、大きな問題となった。この事態を受け、わが国はロシアに海洋投棄の中止を強く求めると共に、日本海の環境保全などの観点から、低レベル液体放射性廃棄物処理施設「すずらん」の供与を決定した。
「すずらん」は、日露非核化協力の最初の事業として、1996年に建設が開始され、1998年4月に完成した。その後、施設の稼働に必要なロシア国内の調整や試運転等を行い、2001年11月にロシア政府への引き渡し式が行われた。
日本では、その後の処理能力調査は行っていなかったので、確認を行い、引き渡しを求めるか調整中とのこと。
その技術力って、今まで話題に上らなかったのは問題があったからでしょうか
【モスクワ時事】ロシア国営原子力企業ロスアトムのノビコフ広報局長は5日、放射能汚染水の処理能力を持つ浮体構造施設「すずらん」を福島第1原発沖に送る用意があり、日本政府の受け入れ決定を待っていることを明らかにした。
同局長によると、日本側からすずらんの技術的性能に関する照会があり、ロスアトムは既に回答した。日本側が福島第1原発の放射能汚染水の処理に役立つと判断すれば、正式にロシアに提供を要請する見通しという。
ノビコフ局長は日本支援のため、すずらんと乗組員を無償で提供するとしている。
すずらんは、ロシア極東の原子力潜水艦解体支援の一環として1990年代に日本の援助で建造。現在はウラジオストク近郊ボリショイカーメニの原潜解体工場埠頭(ふとう)に係留されている。ロシア側によると、放射能汚染水の処理能力は1日最大70トン。(2011/04/05-20:59)
Posted at 2011/04/05 23:45:29 | |
トラックバック(0) |
東日本大震災 | 日記
2011年04月03日
福島第一原子力発電所2号機の取水口付近にある立て坑(ピット)の亀裂から放射線量の強い汚染水が海に流出した問題
「経済産業省原子力安全・保安院は、東京電力になんとかしろと指示した。」
いやいや。なんとかしろって。保安院って技術的指導する立場じゃないんだね。
高分子ポリマー注入したらなんとかなると思ってやらせたのか、それさえもわからないのか。
水量からするとトレンチ内の水の圧力がかかっているのは間違いないから、仮に窒素で急速冷凍して凍らせてコンクリートでふたできたとしても、この地震で弱ったコンクリート地面のどこかからかのクラックからしみだして海に流れ出ます。
つまりは一時的にあふれ出る場所をふさいでおけば、ほかからしみ出るのはあとの会見で「コンクリートで固めることに成功したが、依然流出する汚染水の放射線濃度は変わらない」などと言うつもりだったのか。
東京電力さんに責任とらせようというのはわかるけど、改善手段については主導的に引っ張っていってほしいもの。日本の国益考えたら、一企業の対応にすべてゆだねるのは恐ろしいことです。
出てくる水がトレンチの水位まで出てくるのだとすれば、放水続けているかぎり減ることはないでしょうし、なぜそれほどの放射能が溶け込んでいるかという理由に触れないのが一番怖いです。
少なくとも、白い水蒸気が出ているのは、震災発生後すぐに水素爆発したときと同じ状況。建屋の構造からして、かなりの蒸気がまん延していて、屋外に噴出していると思われるので、地下水が沸騰しているということ。
最近は、使用済み燃料プールの話題が出ないのって、やっぱり制御棒の差し込み口から放射性物質が漏れているという推測がどうだったのかというのを聞かせてほしい。
どの対策が正しくて、今後どういう対策していくのがいいのか、どうにも見えないものが多すぎてわからない。
トレンチにパイプを差し込んで、横穴につながる穴をふさいでもらいたい。
トレンチの出口にプールを作ればあふれ出るのもすこしは安心なんだけど。
鋼管杭打ち込む技術は高いと思うので、とりあえず吹き出す水の勢いからしてトレンチには損傷はないという予測から、なんとか地下水に流れ込むのをとめるためにくい打ちを早くお願いしたい!
しかし東京電力あてに電話つながらないのは仕方ないのか・・・。
Posted at 2011/04/03 21:16:53 | |
トラックバック(0) |
東日本大震災 | 日記
2011年04月02日
水素爆発防止のためだそうです。
どうにも動きが遅いのは予想していたとおり、東電さんがなんとか廃炉を避けたいが一心だったということがよくわかりました。こんなの最初からやらなきゃって言ってたことですから。
当初は海水だった冷却水を真水に戻したのもなんとか使い続けたい思いからだろうけど、それこそ住民感情さかなでる行為だってことわかっているのだろうか。
で、高浜原発での会見。
関西電力が高浜原発4号機(加圧水型、87万キロワット)で今夏予定しているプルサーマル発電について、同社の八木誠社長が3月28日の定例記者会見で「粛々とやっていく」と発言したことについて、高浜町の野瀬豊町長は31日、「まずは今後の安全対策や広報活動をした上で議論すること。手順が違う」と不快感を示した。
関電は同日、白井良平・原子力事業本部長代理らが高浜町役場を訪れ、野瀬町長と会談した。会談内容について関電は明らかにしていないが、野瀬町長によると「勇み足の発言でご迷惑をおかけした」と釈明したという。
いくら弁解してもダメ。
「俺たちは電気使うみんなのためにやっているんだ。使えなきゃこまるでしょ?結局は落ち着いたらみんな使うんだから」
いやいや。そのまえに安全でしょう。
にしても、安全に対する考え方を「想定外」と言い切っちゃうんだから、僕も言いたいこと言うけど、今回の損失と補償費用は、自分たちの給料で払ってくださいね~
電気代に転嫁するのはやめてほしいです~
このあたりはほんとに公務員的な考えなんですよね。ほんとガチガチな人が多いんです。公務員より公務員っぽいというか。
こういうときこそ災害対策の予算つけてくれないかなぁ。
今回の津波のように、カスリーン台風みたい前線性の大雨はこれから増えるのに、対策スピードは遅くなるばかり。毎年の予算が、河川法にのっとって、議会承認されないといけないことになっているので、1年単位なのはわかりますが、ダムみたいに考え方違う人が政権握るだけで、ひっくり返されて、ほんとの震災のときには、「想定外」みたいなことになりかねない。
今回の震災では、耐震性の基準値(438ガル)をやや上回った。3号機も507ガル(基準値441ガル)、5号機も548ガル(同452ガル)
とされていますが、うちの施設の安全保守点検実施基準は、25ガル。ほんとに大丈夫なのか。
ちょっと自分でも計算して納得できないと、施設の維持管理保守なんてできないな。
こっそり調べてみよう。
Posted at 2011/04/02 21:04:52 | |
トラックバック(0) |
東日本大震災 | 日記
2011年04月01日
ほんとにメディアは騒ぎ立てるネタばかり。
でも、今まで放射線測定なんて、ちゃんとやっていないでしょ。
東京電力のHP見ても、福島原発よりも柏崎のほうが大きくあつかったまま。まったくHPいじれていないみたい。地域変わるとまったく違う組織みたいに他人ごとですからね。
そういう対応されると、頭きます
最近技術屋さんが減っていて、事務的な仕事の人が増えてます。技術的なことはすべて委託なんです。東電は。
なので、いつも組織的な改善要求が通りにくい。中身を知らない人が多いから。
大飯原発で放射性ヨウ素検出 福井(産経新聞 3月31日(木)7時56分配信)
福島第1原発 沸騰水型の構造裏目に(毎日新聞 3月31日(木)0時26分配信)
うーんなんで測定だけでこれ以外の原発からは回答がないのか。
今まで無関心だっただけに、自分に腹が立ちます。
Posted at 2011/04/01 08:01:56 | |
トラックバック(0) |
東日本大震災 | 日記