
当家の207SW、7月に6年目となり、定期点検に・・・

6年目で、75000キロ・・・当家の車では少ないです。
って、町乗り用ですからね(^^ゞ
ブレーキパッドを新車で直ぐに交換しているのに、フロントが、7mm、リアが、5mmとまだ残っていることにビックリ・・・
やはり、4速ATでエンジンブレーキが効くことが要因でしょうかね

そんな、車には、定期点検があるように、鉄道にも、定期点検がいろいろあるんです、車の運行前点検に当たる、仕業検査、交番検査、列車検査、月検査などは、留置線や検車線で行いますが、車の12ヶ月点検や24ヶ月点検にあたたるような検査である、重要部検査、全般検査、新車や休車の復活なとで行う、臨時検査などは、鉄道の工場や総合車両所で行うのです。

そんな、鉄道の総合車両所にお邪魔して見学して来ました。

工場の入口には、1957年9月27日、午後1時57分に、当時の狭軌鉄道における世界最高速度記録145km/hを樹立した、SE車の車輪、車軸、ディスクブレーキが展示されていました。
ディスクブレーキは日本の鉄道車両では初の採用がこのSE車だったのです。
ちなみに、この最高速度を出した区間は、東海道本線の函南と沼津の間で、私鉄の車両を使って、国鉄が試験をしたのです。
この高速試験で得られたデータが、のちの新幹線に発展したんです(^O^)

お邪魔したのが平日だったので、作業は通常通り行われていました。

SE車の流れをくむ現在のロマンスカーでも連接車は健在です。
入場中なので、連接車用の仮台車を履いています。

55芯の電纜
普段なかなか見ることが出来ないですよね
って、怖くて電纜なんっていじれません(^^ゞ

最近の電動機は、交流なのでブラシレスで小さいのです。

左が、7000形の出力140kWの直流直巻電動機・三菱電機のMB-3262-A形
右は、50000形出力135kWのかご形三相誘導電動機・三菱電機製MB-5110-A形

ちょうど新しい車輪に車軸をはめる作業を行っていました。

圧力を掛けて数分で行ってしまうんですね(^o^)
この機械、はめるだけでは無く、車輪と車軸の分離でも使っているそうで、その時は、外れる時にはポコッと大きな音がするそうです。

新しい車輪が並んでいます(^O^)
車輪踏面には、車の新しいタイヤに、メーカー名とかブランド名が書いてあるシールが貼ってありますが、それと同じく、銘板が貼ってあるんです。

車輪用のターンテーブル
標準軌用のレールまで・・・
系列会社である、箱根登山、江ノ電の車輪整備も行っているからだそうです。

荒い運転をしていると出来るそうですよ
S本さん、工場の人を泣かせてはいけませんよ(笑)

車輪から五月蠅い音が出ているのは、ほとんどこのフラットが原因です。
雨の降り始めや、霧雨、トンネル内の漏水している所でブレーキを掛けたりすると簡単に出来ちゃうんですよ。。。
フラットは、レールの上を車輪が固着した状態(タイヤがロックして道路に跡を着けている時と同じ)で出来てしまうのです。
最近の新しい車両は車のABSと同じような、最粘着ブレーキ装置が装着されています。っが、またそれが逆に怖いです・・・勝手にブレーキ力が弱まるから。。。
あとは運転士の技量でフラットが出来ないようにカバーしているのが現状なんです。
んっで、フラット出来ちゃうと・・・

昔は台車を車両本体から外しての作業でしたが、今は、編成のまま施工できるんです。

車輪踏面を転削中です。
VVVF車では、車輪直径の管理を編成単位で行わないといけないのです。
フラットが出来た所だけ削ると、モーターの回転と車輪の回転数が他の車両と違う事になり(削って小さい車輪と、削っていない車輪とで)協調が上手くいかずに空転、滑走が酷くなるんです。
なんで、フラットが出来ていない車輪も削るんです。

完成検査線では、点検が終わった50000形の片割れが試験中でした。
50000形のメインスイッチってこんな場所にあるんですね(^O^)

こんな時にしか見る事が出来ない、連接台車の接続部
空気バネによる車体支持位置を通常より約1m高い位置として、空気バネ式の車体傾斜制御が採用されています。
連接車なので、矢印の場所に隣の車両の車体が乗るんです。

8000形の住友金属工業製FS516台車に新しい車輪を取り付け中

台枠などが汚く、車輪だけが綺麗な状態に(^O^)

8106号車にはただいま仮台車を・・・

8106号車のお隣、CP搭載車である、8156号車の元タン1には、作業中MR圧力が降下しないようになのか、エアーホースが繋がれていました。

車輪交換中の、8056×4を入れ替えていた、
アント
軌陸走行機能を搭載したバッテリー車で、本機で電車換算約6両(200t)のけん引・推進が可能だそうです。
下まで写真で写っていないのですが、タイヤも装備されているんです。

いっぺんに2両の塗装が出来る塗装ブース

こちらでは大がかりな車体更新が作業中
今年度は、この、1066×4の編成ともう一編成が対象で、制御装置に世界初となる大容量フルSiCを適用した、VVVFインバーター制御装置に変更、モーターも全密閉化、室内はインテリアはブルーを基調とした配色にし、一般席は「ロビンスブルー」、優先席は「ルベキュラーグレー」に、壁面は木目、床は木漏れ日をイメージしたデザインで、天井にも風をイメージしたブルーのラインが入るそうです。
また、室内照明にはLEDを採用。ドア上部には停車駅などを案内するLCD表示器や広告用表示装置を新設する更新作業を実施中でした。

こちらの車両は・・・先日、構内で、ホニャララしちゃってご迷惑を掛けてしまった車両です(._.)

暑い中、関係者の皆様、大変お世話になりました<(_ _)>

食堂はどこも同じようですね(笑)
あっ、うちの会社はパスモで決済です(^^ゞ

廃車になっている車両が保存されていました。
最近、富士急に譲渡された、20000形もありましたよ

先日、ホニャララがあった場所には対策用の護輪軌条が設置

小田急らしい(私から見て)雰囲気ですね(^o^)
関係者の皆様、とても貴重な他社には無いような物が拝見出来てよかったです。
本当に有り難う御座いました。