目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
12時間以内 |
1
三連休の作業予定
①ハブベアリング交換
②ドラシャブーツ交換+グリース入替
③Fデフマウント交換+ギアオイル交換
1日目の昨日は想定外の事象が続き順調に進まず、結果、運転席側ドラシャのグリース入替と両側ハブベアリング取り外しで終ってしまった。
今日の進み具合次第で、デフを降ろすか諦めるかを決めなければと考えながら、8時から作業開始。
結果、ブッシュ抜き取りが想定よりもサクサク進み、ほぼ予定通りに終えられた。
2
朝一で、助手席側アッパーアームのボールジョイント外しを開始。
焼き入れされていないボールジョイントシャフト先端が圧縮に負けて座屈してしまい、嵌合が外れない。
アッパーアームを外す選択肢もあるものの、面倒なのと今後のためにもボールジョイントで外したい。
変形したシャフトを金ノコで切り落とし、ダブルナット+ガイド用スペーサーをセット。
圧縮力がダブルナットに掛かるようにしつつ、スペーサー面積でプーラーシャフトからの軸力が側方に逃げずに受けられるようにした結果、無事外れてくれました。
3
ナックルが動く様になったので、ドラシャの抜き取り。
650mmプライバーをデフとインナーケースの間に突っ込み、テコの原理で力を掛けて無事抜き取り。
4
一日目に抜き取り、グリース入替済みの運転席側と、外したばかりの助手席側を比較。
ハブ側の構造は同じ。
5
デフ側の構造はまるっきり違う。
ドラシャ購入の際は、気を付けて選ばねば。
6
Cリングを外し、ボールレースを抜き取ったインナー側ケース内部。
擦れによる変色はあるものの、指で触っても段差は無くホット一安心。
7
ボールレース側も同様。
購入済みブーツの形状が合わずブーツ交換は中止したため、これ以上は分解せずにグリースを指で掻きだし、丸山モリブデングリースを充填。
8
組み上げ終えたドラシャ2本。
ブーツバンドはストレート製の折り返しタイプを使用。
9
ドラシャ作業を正午前に終了出来たのでデフを降ろす事に決め、写真も撮らず必死で作業。
フィラーボルトが緩む事は、昨日確認済み。
デフ本体は、前方・運転席側・後方の3カ所で吊るされており、ペラシャとはボルト6本で接続されている。
各ボルト・ナットが緩むかを試し、全て緩んだ事から作業継続。
一番面倒な後方マウントから開始。
ペラシャとデフを切り離すためにペラシャ前方ジョイントのボルト6本を抜き取り分離。
分離後は、ペラシャ位置をズラしての作業が可能になり、作業スペースは多少ましに。
ジャッキでデフを支えてから後方→運転席側→前方の順でボルトを抜き取り車体から分離し、徐々に下げる。
ここで、ブリーザーホースとE-LSD配線コネクターを抜く事を忘れていた事に気付き、間一髪で事なきを得た。
この後のブッシュ抜き取りと挿入の時間が全く読めない。
10
後方マウント
上部左右に亀裂。
デフ本体と工具が干渉するため、抜き取り・挿入が一番面倒な場所。
11
前方マウント
上部左右に亀裂。
ボルト・ナット3本外せば即完了。
12
運転席側マウント
上部右に亀裂があり、車体正面から見て反時計回りにトルクが掛かる影響が現れてます。
ここはスペース的に問題ないため、ブッシュ抜き取り・圧入ツールで問題無く作業可能。
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前方マウントの交換は写真なし。
運転席側マウントの抜き取り。
マウント直径に合わせた、適切なスリーブを選択すれば、問題無く抜き取れた。
14
運転席側マウントの挿入。
斜めに入り易いので、数種類のスリーブを試す。
結果、最初の内は金色スリーブをセットせず、黒ベース同士の距離を短く使用する事で順調に挿入が進んだ。
後半は、マウント中心のシャフトが干渉するため、一旦中断してスリーブをセットし、その後最後まで圧入。
15
一番面倒な後方マウントの抜き取り。
スリーブがデフ本体に干渉するためツールをセット出来ず。
セーバーソーでゴム部分を切断し、中心のシャフトを除去。
アウタースリーブのみが残る状態に。
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セーバーソーでスリーブ内部に切れ目を入れ、チゼルとハンマーでスリーブを捲りあげ、そこを起点に打撃して抜き取り完了。
数年前に作業計画をした際には、ハンマードリルにコールドチゼルをセットして打ち抜くつもりでしたが、チゼル+ハンマーで事足りました。
想定よりも短時間で抜き取りを終える事が出来助かった。
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挿入は手間取った。
挿入当初は、出口側にスリーブを使用しない点は一緒だが、スリーブ受けの直径が大きいため中心軸が揃えられない。
そのため、標準のシャフトは使用出来ず。
準備しておいた飲み込み300mmのシャコ万で圧縮して挿入。
シャコ万単体の重量が半端ないため、デフ本体は地面に転がし、フロアージャッキにシャコ万を載せ支える事で、やっと安定した圧入作業が進められた。
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radikoを聴きながら作業していたが、天気予報の度に「夕方からにわか雨にご注意を」と伝えられ焦る。
逆の手順でデフを車載し、ボルト・ナットで固定。
ペラシャジョイントのM8×1.25のロングボルトはネジ山がオイルにまみれつつ、ロック剤と思われる固形物が付着している。
ボルトとネジ山にダイス・タップを通してから組み付け(32Nm)。
この感じでは、デフ側シール交換もいずれ行う事になりそう。
デフ降ろしの際、千切りかけた配線・配管を忘れずに接続、
助手席側のドラシャ取り付けの際、デフ側スプライン挿入は力任せではなく、少しずつ位置を変えていたら「スルっと」入る場所が。
バックプレートの裏表を間違えるハプニングがあったものの、助手席側の組み上げは完了。
明日の残り作業は運転席側組み上げとデフオイル交換のみに。
順調に進めば、リアデフのオイル交換も含め終えられそうな作業量。
雨も未明に上がるらしいので、正午過ぎには完了したいもの、地面が濡れていると辛いぞ。
夜中の雨に備えて工具を全て片付け、18時に作業終了。
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ドラシャ寸法を確認すると、インナー・アウター共にブーツは同サイズ。
大径側も真円タイプ。
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ストレートの「ブッシュ・ベアリング抜き取り/圧入スリーブセット」。
購入後、初めて使用してみたが、想像よりもきちんと使えた。
だがしかし、ケース幅50cmの巨大さと、20kgの重量は厳しい。
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TONEのシャコ万力「VS300」。
最大口開き幅300mm、アーム部全長485mm、ふところ深さ124mm、重量9.3kg。
この開きが無ければ作業を終えられなかったものの、この重量。
しばらくは使いたくない。
デフマウント交換用に圧入ツールキットやシャコ万を揃えたものの、作業を終えた今となっては微妙な存在。
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前方
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運転席側、後方
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ドラシャナットは135Nm
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