10月18日(土)
本番2日目
泣いても笑っても、この日が最後です
この日も朝、バナナとレッドブルで栄養補給をしました
朝はコース上での写真撮影とスロー走行での隊列の撮影がありました
本日の走行で全てが決まります。
木曜日の練習走行、金曜日の1日目とトラブルの連続でまともにアタック出来ていないS2000は今日の限られた時間でタイムを出さなくてはいけません。
そして1本目の走行にS2000を送り出すとスグにピット前でタイヤ交換の準備をします。私は右側の担当でした
しかし・・・・・
S2000は戻って来ません
車は牽引されて戻ってきました
すぐにピットに入れて修理にかかりました。
今回もドライブシャフトです
谷口選手は外されたドライブシャフトを前にビデオの取材を受けていました
今回はシャフトが破断していました。
そして、シャフトは暴れてブレーキホースも破断しています
ブレーキホースのフィッティングパーツもなんとか手に入り修復できる事になったみたいです。
トップフューエルさんの作業が終わった後にリアディフューザー周りの清掃・確認・増し締めの作業等を行いました。
グリスもそうですがブレーキフルードは放置しておくとカーボンに良くないとのブレーキクリーナーを使ってグリス・ブレーキクリーナーをよく拭き取り、最後は水を流しました。
同時にチルトン号もトラブルが起きていました。
サイドウイングの破損で交換作業に・・・・
交換後は各部のチェック・増締めなど
この日は本当にバタバタしていたので走行している車を見る余裕も写真を撮る余裕も全くありませんでした。
ピットを行ったり来たりです
2本目の走行
またまた・・・・・
ドライブシャフトです。
今回は左側のインボードです。
最後の1本しかチャンスはありません。
記憶が曖昧ですが
トップフューエル号とチルトン号に分かれて各2名で作業をしていたと思います。
チルトン号は仕様変更の要因と思われる原因からストレートではロードクリアランスが保てずアンダーウイング、サイドウイングにダメージ&破損になりました。
急遽、アンダーウイングは今まで使っていた物に交換をする事になりました。それに伴いサイドウイングの取り付け加工。ステー類の移設などとても大掛かりな作業となりました。
サイドウイングも最後のスペアパーツです。サイドウイングの翼端板はカーボン板から急遽社長が切り出して装着。
途中でS2000の最後の走行があるので戻りました。
S2000はコースインをして1周タイムを計測した後にピットに戻りフレッシュタイヤに交換をして再アタックの予定でした。
私は右側のタイヤ交換の担当でした
1周の計測を終えて戻って来るのでタイヤ交換です。
セッション中にタイヤ交換をするのは日本勢だけだったと思います。
大きな問題も無くS2000はコースイン
フレッシュタイヤなのでタイムが期待出来ます
しかし
全開走行ではありません。
?????
1周目のタイムは1分26秒870でタイム更新です
戻って来た車は左側側面に冷却水が・・・
後からの情報ではスリーブ落ちみいたいです。
その為に最後のスーパーラップには参加出来ないので本年度のWTACは終了となりました。
結果は 総合 5位・クラス 4位となりました
すぐにチルトンのピットに戻って作業です
時間は刻々と迫ってきます
VOLTEXの4名とチルトンのメカで作業をしています。
既に他のクラスはスーパーラップに入っていますが放送や観客の響めき等が少し分かる程度で外の状況は全く分かりません。
アンダーウイングのステーを取り付ける時に後ろ側にスペーサー社長の指示で追加していました。
この時には元は無かったのに何故に入れるのか?理解は出来ていなかったのですが指示通りにいれました。
それが、アンダーウイングを車輌に装着する直前に更にスペーサーを追加に
そして、アンダーウイング、バンパーカナードステー等が装着が終わって走行可能になったのがコースイン1~2分前でした
後は祈ることしかできません
ふと、スタンドに目を向けてみると・・・・
最後のPROクラスの走行を見るために大勢の観客が
私は、道具の片付けを・・・・
最後は多くの道具をチルトンのピットに持ってきているのと工具が混ざっているので仕分けなどをしていると・・・・
アナウンスの声と観客の歓声が・・・・
ピット内のモニターで確認をすると
アンダー鈴木さんが 1分24秒8800でトップタイムを更新
その後に更に興奮したようなアナウンスと歓声が・・・・
チルトン号が1分24秒8412でアンダー鈴木のタイムを上回りトップ奪還しました
戦いを終えてランサーは戻ってきました。
ピットでは大勢の人が歓喜していました。
私の目にも少しですが喜びの涙が
この後に中嶋社長がアンダーウイングを確認している時に今までに見たことのない表情だったのが印象的でした。
ほんの数秒でしたが肩の荷が下りたのか?安堵感からなのか?
そんな気がしました
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WTAC 2014 | 日記
Posted at
2014/10/31 19:30:59