TEIN FLEX Z  

ＴＥＩＮの全長調整（フルタップ）式車高調、ＦＬＥＸ－Ｚです。

これまで、Ａｒａｇｏｓｔａ　ＴＹＰＥ－Ｓ（ゴムアッパー式）を利用していましたが、左リア・ダンパーからのオイル漏れが発生してしまい、置き換え用として購入しました。

バネ、本体はＴＥＩＮのイメージカラーの緑が鮮やかです。

ダンパーの減衰力調整は１６段あり、ＣＬ１では最も硬い設定から前後６段戻しが標準となっています。

車高調整は全長調整式なので、ロアシートを緩めてダンパーを上下させることで行いますが、工場出荷時にロアシートが極めて強いトルクで締め付けられているため、付属のレンチの穴にソケットレンチのハンドルを取り付けて回すか、ゴムハンマーで叩いて回す必要があります。

しかしながら、工場出荷状態の調整値で車検対応の最低地上高が確保されるため、より下げたい・上げたい場合を除けば、そのまま取り付けて使う方法でも問題ないでしょう。

約２週間使用して、少しずつアタリがついてきたことで、路面変化に対して角が取れた動きをするようになり、乗り心地もまずまず快適です。

現在は、減衰力調整を前：５段戻し、後：６段戻しで運用しています。フロントヘビーな車の特性もあり、前のダンパーの収まりは柔らかめ、後のダンパーの収まりは硬めな印象ですが、前後の収まりのバランスはまずまずと感じます。

本製品は減衰力調整を電子制御するＴＥＩＮ製ＥＤＦＣに対応しています。ＥＤＦＣは速度・Ｇの変化に応じた４輪の減衰力を自動調整する制御システムで、いわばアクティブサスのような調整を行うことで、より乗り心地のよい状態を作ることができるようですが、意欲的で面白そうではあるものの、お値段もそれなり（制御ユニット＋制御用モーターで約８万円）となるため、導入はなかなか難しく感じます。

しかしながら、ダンパーとしての性能は、お値段を考えると必要十分であり、乗り心地もまずまずです。

また、Ａｒａｇｏｓｔａでは底付きが起きる場面があったものの、本製品では皆無。この点においては安心感も大きく、ありがたいと感じました。

以上を踏まえて★４つとします。