PX-5600 マットブラック及び手差しトレーでのプリント準備
CyberBuzz での応募にて参加させて頂いた2008/05/31(土)エプソン-プロセレクション(PX-5600)商品体験会&モニター イベント。エプソンさんより新発売された PX-5600 のモニター機でのトライアルの記事です。
今回は PX-5600 の最大の特徴の一つとなるモノクロ、モノクロ調印刷。
これに関する記事となります。
この記事ではモノクロ、モノクロ調印刷を行うに当たって準備や行う事を記しました。
続く記事で、実際に印刷したものについて書いてみたいと思います。
PX-5600 マットブラックインクでのプリント準備
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EPSONさんよりモニターさせて頂いている PX-5600
この PX-5600 ではプリントの際、黒がライトグレー、グレー、ブラックと3色使われます。
但し、黒については光沢系とマット系用紙に応じて専用のフォトブラックとマットブラックそれぞれの黒インク
への交換が必要です。
このため、用紙に応じた黒インクの選択が必要になります。
モニターで届いた際もどちらの黒でいこうか実は悩んだのですよね。インクの種類を交換をすると言う事は、古いインクを吐き出さなければならないはずです。
という事はプリンタヘッドのクリーニングが発生する。
思ったような印刷結果を得るにはモニターとプリンターの色合わせなども必要になりますので、先ずは光沢系カラー
での印刷と言う事で今までフォトブラックを使っていました。
勿論、あれこれ細かいカラーコントロールでの調整などを追い込んでいく事でフォトブラック、マットブラック相互である程度の互換を持たせる事も可能なようです。
私は流石にそこまではやれませんでした。
しかし、プロセレクションブログにトラックバックされている詳しい方々はその辺りも検証されています。
PX-5600の購入とフォトブラック、マットブラック相互でどの程度互換性持たせる事が可能であるのかを確認してみたい方は、是非エプソンのプロセレクションブログのトラックバック記事確認して見て下さい。
こちらの方の記事やコメントからリンクを辿ると、細やかな検証が確認できました。
カメラ小僧の憂鬱:PX-5600モニター
注意)今回掲載した写真クリックすると長辺1280サイズの写真、別窓で表示します。
クリックしてご覧頂ける際、容量が大きくなっていますのでご注意をお願いします。
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インクの交換の際は電源ボタン右にある三つのボタンのうち中央のボタンを押します。
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するとプリンター右端のヘッド退避位置に位置していたタンク、プリンタヘッドユニットがインク交換位置に移動してきます。
白いボタンを押しつつトップのカバーを手前に倒すとインクカートリッジが交換可能になります。
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交換のため引き抜く際は、インクカートリッジ奥のノッチとカートリッジ両方をつまんで持ち上げる感じです。
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インクカートリッジですが、カートリッジ側のインクの出口は、プリンター側の突起に押し込まれてインクが流れ出るようになっているそうです。
インクカートリッジのインク吐出部分。
カートリッジのタンク側からテンションを掛けてインクの漏洩を防ぐ構造だそうです。
このため、カートリッジを交換した際は横向きもしくはインク吐出部が下向きとなるように保管してくださいとのことです。
ただし、ほこりの混入はやはり無いにこした事はありませんので、私はカートリッジごとラップで包みました。
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ブラックインクを交換した直後はヘッドのクリーニングにより、フォトブラックを洗い流しているようです。
EPSONプリンターウインドウ!3を確認
タイトルバー直下に「プリンタ動作中です」インフォーメーション部にも「しばらくお待ちください。」と表示されています。
通常は右のように「印刷できます」と表示されています。
尚、右側はマットブラックインクに交換後、A3ノビ用紙9枚程印刷した後のインク残量です。
完全なモノクロと言う訳でなく、モノクロ調やモノクロでも暖色系(ウォーム)プリントを多用したためか、オレンジっぽさにつながるイエロー、マゼンダ系も結構消費しているようです。
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こちらは、”EPSONプリンターウインドウ!3”にボタンのある”カートリッジ情報”。
インクカートリッジに付けられた基盤。
製造年月とインク容量のモニターの仕組みなどが組み込まれてPC側で情報が確認できるようになっているようです。
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なお、ヘッドクリーニングが完了すると、プリンタ情報で確認できるブラックインクの種別がマットブラックに変わっていました。
PX-5600 手差しトレーでのプリント準備1/2
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PX-5600ですが用紙は以下の3箇所でセットする事になります。
・オートシートフィーダ
(0.08mm~0.3mm)
・リア手差し
(0.3mm~0.5mm)
・フロント手差し
(1.3mm)
今回モニター用で一緒に送っていただいた Photo・Fine Art Paper Sample Pack のVelvet Fine Art Paper が厚さ, 0.48mmですのでリア手差しを利用する事になります。
リア手差しガイドを PX-5600の背面に取り付けます。
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ロール紙を使う場合もリアのロール紙ガイドにセットし背面にガイドを装着する形ですので、ロール紙マークも貼り付けてあったりします。
電源ケーブル基部の少し上に黄色の右向き三角形のマークが貼り付けてあります。
また、ロール紙マークの少し上にも黄色で上向き三角形のマークが貼り付けてあります。
このマーク部分にリア手差しガイドを下から順に引っ掛けていく形です。
下側はスリットが切ってあります。
リア手差しガイド側にフランジで出っ張りがありおkのスリットに合う形です。
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リア手差しガイドを取り付ける前に、ガイドを一番端に寄せて下さいとの事。
何もしない工場出荷状態ではガイドが一番端によっていましたので、気にせずリア手差しガイドを取り付けます。
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リア手差しガイドのフランジをプリンターのスリットにあわせつつ爪を噛ませる形。
但し、上部の爪も引っ掛ける必要がありますので、リア手差しガイド下側は位置を決めて軽く引っ掛ける程度。
その状態でリア手差しガイドをプリンターに密着させ上、下の爪をはめ込むような感じでセットします。
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セット完了。
リア手差しガイドを軽く揺すってみると、やはり完全密着とはいかず、左右でも極微量ですが遊びがあります。
モニター利用の短期間ですので、セロテープで軽くガタつき防止をしておきました。
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そしてA3ノビの専用紙サンプルパック
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裏側はこのような感じでお菓子の箱を開けるような感じの開け口。
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ここからあけます。
PX-5600 手差しトレーでのプリント準備2/2
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箱はパカッと開いてしまいますが、開け口上部について切り込み部分を引っ掛けると又、箱になります。
それぞれの用紙は説明付きの面が箱の背面側に来ています。
この説明付きの面が用紙の表側。
箱を開けた状態が、そのまま用紙の表側になっている訳ですね。
又、用紙を封入してある袋ですが、綴じ代の粘着面は綴じ代側でなく袋側になっています。
一般的なこのような袋だとm粘着面って綴じ代側にあって、袋から中身を取り出す際張り付いてしまったりする事あるんですよね。
袋とその綴じ代の張り合わせなどの製造工程を簡易にするためには、中途半端な位置よりもより端となる綴じ代側に粘着部を置くのが簡単なのでしょうね。
しかし、印刷用の専用紙で用紙取り出しの際粘着面で用紙を台無しにしてしまった、なんて事が無い様に、袋側に粘着面が配置されているようです。
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こちら、下側がフォトマット用紙。
上側がベルベット ファイン アート用紙。
紙の表面の様子を見て取れるようにコントラストをかなり上げて補正してみました。
ベルベットファインアートの方はやはり結構な厚み、そして紙表面の微妙なうねりが見て取れます。
通常のマット紙の方は平滑そのもの。
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プリントする際には用紙種類をベルベットファインアートペーパーに変更します。
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すると、プリンタドライバ側で設定保存されている用紙の情報から、給紙方法変更を促すダイアログが出てきます。
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また、フォトブラック光沢系の用紙からマットブラック、マット系の用紙への変更となり、インク変更を促すダイアログも表示されます。
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ベルベットファインアート紙とフォトマット/顔料の用紙を変えた場合も、紙の厚さの違いからセットする用紙トレー変更を促すダイアログが表示されます。
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実際にリア手差しトレーにベルベットファインアート紙をセットしてみます。
用紙のセットについてはエプソンプロセレクションブログの記事にセットの方法が書かれていました。
Epson Proselection Blog: 最適な給紙方法とは?
Epson Proselection Blog: 味わい深いモノクロプリントに挑戦!
ポイントとしては、プリンター正面から見て右端がプリントヘッドプロッティング?の原点位置になってくるはずです。
用紙を右端に寄せていかに垂直に送り込むか?に留意して紙を送り込む感じみたいです。
用紙左右を軽く持って、たるんだり歪んだりしないように軽くテンション付けて、かつガイド右端に沿うように徐々に送り込む。
厚みがあるので簡単にするするとは入っていかず、結構押し込んでいく感覚です。
本当はやはり手袋などがあった方が手や指の脂が用紙に移る事が無いのでしょうけど、そこまでは準備していませんでした。
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なんだかんだとここまで押し込む必要があります。
ガイドから離れてズレて曲がらないように、ガイド右側に確実に押し当てながらじっくり垂直を保ったまま押し込みます。
奥まで入ったかなという辺りで、プリンターのセンサーが用紙の白を検出してローディング、頭だしをしてくれます。