Kiss & Cry Radio PV(扉を挟んで生き別れた二人)宇多田ヒカル/Utada Hikaru
宇多田ヒカルKiss&Cryの歌詞(lyrics)OnajikaiOmajinaiNaturalEye
一つ前のエントリーで歌詞残してみました。(後半は全然ダメダメですが・・・。)
それはともかくファーストインプレッション。
先ず思った事は、おや~出だし重めに、こんなタイトに来るんだ。
FREEDOM3のテーマで使われていたメロディー。
あのメロディーの曲の出だしがこう来るか~。
前曲、Flavor Of Life が美しさ、はかなさを前面に出してスムースに流れるメロディーで構成されていたのに比べて好対照です。
しかもKiss & Cry では冒頭、歌いだしワンフレーズを宇多田ヒカル自身が歌ったあと、残りのフレーズをコーラスに結構な長さを任せている。
(本人(絡みつくかのように結構ねっとり))
不良も優等生も 先生も
恋に落ちれば 同じよね
(バックコーラス(割と軽やかに))
鼓膜にあたるバスドラムと
心地よくつくハイハット
とろけるようなビーセクション ビーセクション ビーセクション
あなたの笑顔がぼくの
心にクリティカルヒット
いつのまにやらハイテンション ハイテンション ハイテンション
そしてFREEDOM3テーマのメロディで宇多田ヒカル自身の歌声で再び引き継ぐ
そんなこんなで日本語主体の歌詞が終わったあとも、ささやき気味のバックコーラスと本人シャウトがエンディングまでかなり長く続く。
当初、単なるエンディングコーラスなのかな~と思ってしまう。
でも出来れば歌詞を聞き取ってやろうとじっくり聴いていると、 Oh maji~ na~i Oh naji~ ka~i ?!!
英語のフリして、しれっと日本語のフレーズを入れている様子。
そして、最後のシャウト、Natural Eye
この辺何につながるのか?意味性あるのか・・・。
ちょっとまだ咀嚼できず、その分、かなり味わい深い曲だな~と。
Flavor Of Life からのにわか宇多田ファンの為、今一以前の曲などとの繫がりが良くわかっていません。
ただ、今回の曲は、EXODUSに収められていたHotel Lobbyの曲調が生かされているとの事。
そんでもってメインのメロディが終わったあとのエンディングまで妙に長いのも同様・・・。
Hotel Lobby がMoneyにリアリティを追い求めている様子を、鏡の内側から、ただの幻影のフリをしつつ、実は結構覗き込んでいるかのような緊迫感が感じられる。
(テンポも Kiss & Cry より速いですし)
Hotel Lobby だけに、ドアを境に開放された場所と閉鎖した空間を行きかう人々が居る様子。でもそんなLobbyで凝視しているかのような曲調や歌い方からも、行き場を失ったかのようなある意味閉塞感を感じてしまう。
Moneyや名声といった、一見リアリティーある現実を得る事に躍起になっている、まるでCallGirlのような人々。
一方 Kiss & Cry では、出だしに問題提議がありそうな雰囲気をまるで演歌でも繰り広げられるかのようなねっとりした歌いだしでいきなりかざす。
その上で、ある意味社会現象化したインスタントな日常や世相をさらりと描きだす。
しかも本人の歌声ではなくコーラスの歌声。
Hotel Lobbyでは全編自身の歌声。それだけにメッセージ性がこもりそう。
一方 Kiss & Cry では、コーラスにして韻を踏ませている。
これによって良くある繰り返される日常を、映像で、
あ~あ、そうだよね~、ありがちだよね~
ともいいたげな眺めているかのような様相。
でも、ふと振り返ると「あ~あ、うちの中もそうだわ~、パパもママも兄貴も」ともうそれこそ身近にゴロゴロ転がっている。
でも、自分は知らずに巻き込まれているより、巻き込まれがちなの知った上で、上目遣いで誘って(共犯がいい)仕掛けている方がいいと来る。
社会や世相に巻き込まれ、イメージに振り回されてしまっているエリート夢見るパイロット達には、本当の自由を追い求める人のシンボル、カップヌードルでエールを~(wao)
もっと本音出しちゃっていいんじゃないかな?
誰かに押し付けられてしまっているかもしれない価値観から外れて、やりたいようにやってみるのもいいんじゃないかな?
そうした方が案外どうにかなるかも?
怪我もあるかもしれないけど希望がその先に開かれているんじゃないか?
Hotel Lobby と Kiss & Cry は
扉を挟んで生き別れた二人であるかのような感じもして来るかのよう。
そして、今はくまちゃんと言う Natural Eye と言う視点を手に入れた事で、
どちらも自分の分身として受け入れる事ができる。
それ故、みんなにエールを送りたい。
そんな感じでしょうか。
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まだ、上手く解釈が出来ず整理が付かないのですが、大枠上記のようなところをイメージしました。
ところで、多分こんな事じゃないかなと思えた個別のキーワードいくつか。
○曲内解説と、展開の説明!
鼓膜にあたるバスドラムと
心地よくつくハイハット
とろけるようなビーセクション ビーセクション ビーセクション
それじゃB-Sectionどれなのでしょう?
I just want to be happy
少し、もう少し
I just want you to hold me
私、(oh)弱虫
来年の誕生日までに
このままじゃ何も変わらない
I just want you to hold me
恥をかいたって構わない
ちょっと傷ついて
あきらめないで
笑い飛ばして頑張れ
あとはしょうがないKiss & Cry
これがB-Sectionなのかな~?
これがB-Sectionなのだと仮定。
カップヌードルとのコラボレーションと言う事で
このB-Sectionが先ず固まったのではないでしょうか。
それ故、冒頭のA-Sectionは後付。
実は、B-Section が固まってきて、A-Section どうしようか・・・。
えええい、そのまま詞にしてしまえ。
というか、そういう詞にしたかったのでしょうね。
そして昔表現したもの(Hotel Lobby)を、改めて表現しなおしたい。
昔よりも、より現実をニュートラルのポジションから見て、受け止められるようになった。
実は Hotel Lobby でこれをやりたかった故のリベンジかも?
”鼓膜にあたるバスドラムと
心地よくつくハイハット
とろけるようなビーセクション ビーセクション ビーセクション ”
だから、A-Section で敢えて宣言した。そして実際にやってみた。
今までのしがらみをぬぐい取って見たら、形に出来た。
そんな、Hotel Lobby との対比もあったんじゃないでしょうか。
○ラップとか・・・
そして、ラップなども取り入れたい。
そこで余計にA-Section案が膨れていった。
冒頭は、鼓膜にあたるバスドラムと
心地よくつくハイハット で入るんだけど、B-Sectionでメロディアスに!
なんかイメージをそのまま歌詞にしてしまったのかも?
U3MUSIC INC
http://www.u3music.com/message/index.php?m=1
U3MUSIC INC
http://www.u3music.com/message/index.php?m=1&d=2007042610074j.xml
YO めーん
4.26(Thu) 10:07
ひかるちゃん ゲームばっかりやってないで ぼくと一緒に ラップしようよ
YO めーん ほわっつぁっぷ めーん YO YO
U3MUSIC INC
http://www.u3music.com/message/index.php?m=1&d=2007032214484j.xml
歌詞に行き詰まって徹夜で家を大掃除
3.22(Thu) 14:48
3.22(Thu) 14:48 は歌詞行き詰まっていたようです。
4.26(Thu) 10:07 はくまちゃんがラップを要望しています。
くまちゃんがラップ要望するくらいですから、その前からラップに
嵌る状況なりがあったのではないでしょうか?
そして、”YO めーん”は、まんまとカップヌードルを歌詞に仕込む事に成功した喜びが
ひっそり隠されていたのじゃないか。
○カップヌードル
今日は日清カップヌードル カップヌードル カップヌードル (wau)
→衝撃の瞬間!!を表現するようなSE効果音、じゃわ~~んとそれに続くwau のシャウトがミソですね。
これは、何らか意味を持たせているからこそ、SEと、更にwauのシャウトを入れている。
ギャーFreedomのテーマソングも作らなきゃ~~。
ままよ!(ね、ねいいでしょう、使っちゃってくださいよ)
やっちまったよ、いいんかい?
→Try Don't be shy
→おまじない(Omajinai)
→Freedom3では是非ここつかってね
→
もっと近づいて
我慢しないで
少しケガをしたって
まぁいいんじゃないKiss & Cry
と言う具合で、文字通り、カップヌードルでエールを送りたい衝動に駆られてやっちゃいましたよ~。
なんて感じかな~。
○Omajinai(おまじない)
Omajinaiは何度も呪文のように繰り返す。
たとえOnajikai、と言われたとしても。
それは常に、Onajikai?(いや、微妙に、ちょっとづつ変わっているよね)と問い返しながら
ちょっと傷ついて
あきらめないで
笑い飛ばして頑張れ
あとはしょうがないKiss & Cry
繰り返すことで、何かが見えてくる。
敢えて同じことを繰り返す。
Hotel Lobby も、似たものとして持ってくる。
その一方で、 FREEDOM 最初のテーマソングとなっている This is Love
”閉ざされた扉 開ける呪文
Oh 今度こそあなたに聞こえるといいな”
This is Love では一回しか使わなかった呪文。
呪文よりも、より日常的なおまじないとして、ささやくように、繰り返し・・・。
○natural eye
natural eye が最後に来ているあたり、結構気になる。
最後のシャウト冒頭、恐らく”You are my natural eye”と歌っているであろうあたり。
宇多田とUtada 、光とヒカルのいずれか、もしくは両方なんだろうな~。
なんとなく”natural eye”を手に入れたなんて事なのかもしれない。
そう言う意味では、実はくまちゃんこそ
”You are my natural eye”
かな~。
○
ある一つの曲では完結せずに、必ず何かと関係がある。
また、ただ曲である事のみならず、何らかとコラボレートしている事に喜びを見出しているのじゃないかな~。
コーラスを一杯使うのもそうだろうし、日清カップヌードルと明言してみせるのもそう。
そして、今回のコーラスは、もうひとりの自分であったり、くまちゃん、もしくは
それ以外の不特定多数の誰か?
そんな意味合いを持たせていそうな気がします。
ところで以下、FREEDOM発表当時の日清公式ニュースリリース。
2006年04月25日 <テレビCMオンエアー開始のご案内>
-日清カップヌードル 新広告展開-
FREEDOM 自由を掴め。
カップヌードルがおくる壮大なストーリー
~テレビCMオンエアー開始のご案内~
「自由」が溢れ返り、ともすると本当の「自由」が見出せないこの時代に、カップヌードルは「真の自由=FREEDOM 」をテーマにした広告展開を開始します。
「FREEDOM 自由を掴め。」というテーマには、カップヌードルがいつの時代の若者にとっても"自由の象徴"であることを不変の価値としたいという願いが込められています。
いつまでも変わらないカップヌードルの思いを、23世紀を舞台にした「少年たちがFREEDOM を勝ち取る物語」に託していきたい、そう考えています。
このあたりを、思い切って”カップヌードル”で象徴してみせたと言うことなんだと思います。
このような、まるでマンガのような世の中。だからこそがんばろうよ、と、様々な物事、曲、コーラス、CM、FREEDOMともどもコラボレートしながら、エールを送っているのだと思えました。