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右前方のトラックを軽くハンドルを左右に傾けながらかわす。

ふっと消えさる車影。

その先の新幹線高架をくぐるとそこには久々に開けたクリアな視界。

前方の大分先まで青いシグナルが見通せている。

こんなチャンス滅多に無い「ここだ！」と軽く力を込める。
エンジン回転の高鳴りを右足越しに確認しつつ一気に距離を稼ぐ。

普段はこの辺りが滞って３００秒程度は軽くロスしているところだが。
これならあいつが前に居ても確実に距離を詰めていることだろう。

(￣ー￣)ﾆﾔﾘｯ

そしてまた前に車影が。ここは右かそれとも左か？
右っ！！

よし、また先が開けている、これでまた一歩確実に詰めているはずだ。

するとふいにバックミラーに映り込む銀色の奴。
かなりのペースで詰めていたはずなのに？！
一瞬の困惑と錯綜。しかしこれは・・・
そうか、奴か？！
きっとそうに違いない。

ちょっと戸惑いつつも左手で合図を送ると、同様に合図が返って来る。
やはりこの状況で後ろに居るのは奴だったかと、ちょっとした安堵感に胸を撫で下ろす。

後続一台分の微妙な余裕を確認しつつ更に前へと車を捻じ込んでいく。
ほんのしばしのランデブー走行。*（（（（（（｀ー´）
またこの同じ一瞬を共有できれば・・・。


あくまで朝の一般道通勤の状況を、読み物風にかな～～りオーバーに仕立ててみました～。
案外それなりになるもんですね～。

ねぇ、今日まで銀色のパピヨンさ～～ん。