昨日同じ話題を日経から拾ったときは、コニミノのプレスリリースがまだ見かけられなかったのですが、今日改めてみてみると6/30付けでプレスリリース出ていました。
発光寿命と発光効率を両立させた実用化レベルの
世界最高発光効率の有機EL*1
白色発光デバイスを開発
http://konicaminolta.jp/about/release/kmhd/2006/0630_01_01.html
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実用化可能な初期輝度1000カンデラ*2/m2で、発光効率が64ルーメン*2/W、発光寿命が約1万時間という長寿命の世界最高発光効率の有機EL白色発光デバイスの開発に成功いたしました。
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中でも、最も発光効率の向上と高寿命化の両立が難しい「青色リン光発光材料」に着目し研究を重ね、このたび世界最高レベルの発光寿命(初期輝度300カンデラ/m2で約16,000時間)が得られる青色リン光材料の開発に成功いたしました。
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今回発表の有機EL白色発光デバイスでは、この新開発の長発光寿命の青色リン光材料を組み入れた独自の層設計技術と革新的な光学設計技術を駆使することにより、世界最高の64ルーメン/Wという発光効率と、実用化レベルの約1万時間の発光寿命を達成いたしました。また、青、赤、緑の3色のリン光発光材料を組み合わせることにより、バックライトに適した白色発光領域を実現し、電球に近い色調、蛍光灯に近い色調など様々な色調の発光デバイスの提供が可能となります。このような技術開発により、同一の消費電力の場合、蛍光灯並みの明るさを実現しつつ、有機ELの特徴でもある、薄く均一な面で光を得ることができます。
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プレスリリースから機能面で肝心そうなところ幾つか引用させていただきました。
Wikiぺディアの蛍光灯
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%9B%8D%E5%85%89%E7%81%AF
ここによると
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一般的な蛍光灯は
”消費したエネルギーの変換比率は、可視放射25%、赤外放射30%、紫外放射0.5%で、残りは熱損失となる。”
寿命は”蛍光管の種類により異なるが、6000-12000時間。”
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因みに白熱灯の寿命は1,000~3,000時間とのことです。
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また、検索でHitしたページピンポイントでのURL紹介なのですが
EICネット[環境Q&A - 「電球と蛍光灯とLEDについて教えて!」]
http://www.eic.or.jp/qa/?act=view&serial=2821
こちらによると
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LED照明は消費電力が同じ明るさの電球の約1/10、蛍光灯の約1/2、寿命は半永久的(超高輝度LED・白色LEDは4~6万時間、低輝度LED は10万時間)だそうです。
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2003年アメリカでの例だそうですが
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LED(発光ダイオード)と白熱灯のライフサイクルコスト比較があります。
この比較ではLED(寿命5年以上)は本体価格が100ドル/個、白熱灯は4ドル/個(寿命は1年)で、LEDのほうが初期投資が25倍かかるものの5年間のトータルではLEDのほうが3倍お得との結果が出ています。
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とのこと。
更に
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また、810ルーメンの光束(光源が全ての方向に放射する光の量)を発する機能を有する白熱電球、蛍光ランプ、照明用白色LED(光量を揃えるためにLED素子を30~100個程度集積したもの)を比較すると、白熱電球の消費電力が57W、蛍光ランプは14W、LEDランプは約6Wですので消費電力は白熱電球の約1/10、蛍光灯の1/2と言えます。
もし仮に810ルーメン相当のLED光源の消費電力が7W、寿命が18,000時間であると仮定して計算した場合、もし仮に製造時に6倍の環境負荷が発生するとしても、ライフサイクルにおける環境負荷(CO2換算)は約半分になります。
(環境・省エネ型LED照明機器システムの総合的普及戦略に関する調査研究報告書:(財)機械システム振興協会)
また、蛍光ランプは発光させるために1個あたりの3mg~20mg の金属水銀が含まれており、廃棄時に発生する水銀の処理が近年問題になっているようです。
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■発光効率 ルーメン lm/W
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BA%E5%85%89%E5%8A%B9%E7%8E%87
◆蛍光灯
熱陰極型蛍光管 40~110lm/W
◆白熱電球(フィラメント型電球)
40W 11~13lm/W
100W 16~18lm/W
ハロゲンランプ 20lm/W
◆高圧放電灯
高圧水銀灯 50lm/W
高圧蛍光水銀灯 40~50lm/W
キセノンランプ 25~35lm/W
メタルハライドランプ 60~80lm/W
ナトリウムランプ 110~130lm/W
◆発光ダイオード
白色LED 10~50lm/W(100lm/W程度まで開発中)
◆上記プレスリリースによると
64ルーメン/Wという発光効率と、実用化レベルの約1万時間の発光寿命
の有機ELとの事ですので、集積を考慮しないと明るさ、寿命はなかなのようですね。
後は効率の方なのでしょうが、液晶のように分子を動かすわけではないので、人が活動する凡そ全ての場所で正常に機能する事も期待できるそうです。
金額、コストがまだ良く分かりませんが、使いどころを吟味すれば充分実用性ありそうですね。
プレスリリースでも書かれているようい、特に、携帯、PDAなどでは気温の影響受けにくい点など受け入れられやすいのかもしれないですね。
バックライト代わりに面をぼんやり照らすなんてのはいとも簡単にできちゃうのかも?。
コニカミノルタはカメラ事業から手をひいてこういう分野などに力入れていたのですね~。
Posted at 2006/07/01 15:49:54 | |
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