私たちは何を間違えたのか 検証・発掘!あるある大事典 | エキサイト シーズンカレンダー
"[ 04月03日 22時00分 ]フジテレビ系で「私たちは何を間違えたのか 検証・発掘!あるある大事典」が放送される"
との事。
誰か録画しておいて~。
む、22時なら帰宅しているか。
どんな感じか要チェックですね。
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追記)
一応観て思った事など・・・
あるある大事典。検証番組を見て。
検証番組を見て何か重大なところが欠けてしまっているような気がしてしまいました。
小手先、付け焼刃の対策案みたいなものが提示されるばかりのような。
書きながらですが、考えてみたいと思います。
●提供するものに対しての責任と品位(PL法?!)
業界、業種はまるで違うと思いますが、いわゆるメーカーであれば、PL法、製造者責任法やりコールがあり、いい加減なものを製品として提供すれば、賠償責任や無償対応に問われて当然となっていると思います。
TV局が提供する番組にそのような法や制度的な縛りはあるのでしょうか?
あるのであれば、いい加減な番組を作る事は致命傷となるでしょう。
無いのであれば、責任と品位、品質などをあまり真剣に考えずに済んでしまうかと思われます。
例えばPL法などがある事で、ものづくりの流れの中に、品質をチェックする機構が防衛機構として自ずと組み込まれていくと思います。
しかし具体的な縛りがなければ、その辺が組み込まれる事はまずないでしょう。
TV局の経営陣に品位、品格があれば、縛りが無くても何らかのチェック機構を組み込んでいく事は可能だと思います。
番組を作る指針や理念、チェック機構というのは、企業として絶対的な枠組みを設けておかなければ根付かせる事は困難だと思います。
合理化、コスト削減、視聴率アップ、そういうものと相反してしまいがちでしょうから。
●保証、信頼、相互チェック
そのような企業としての番組に対する保証体制、信頼性、そういうものを裏付けられるようなチェック機構を製作担当ではなく経営指示として組み込まなければ、組織を構成する人が変わったり、外注化で直ぐに崩れてしまうと思います。
また、何らかの不祥事や問題が発生した場合、企業に投資している株主がもっと騒いでもいいように思います。
しかし、あまりそのような声は聞こえてこないようです。
株主が居て経営状態や発生した問題に何らかの意見をする事で、経営状態や経営指針みたいなものに対する外部チェック機構ともなるのではないでしょうか。
しかしそういう働きも非常に少なかったのではないでしょうか。
勝手な想像をしてしまうと一般的な企業の株主とは、異質な株主が集まっているなんて事になるのかもしれないですね。
●競争原理、市場原理、危機感、垂れ流し
おそらく経営陣、そして業界自体が既存、既成のメディアとして君臨して、蹴落とされるよな危機感が無いのではないか。
製作者賠償責任なんて無いでしょうし、品位、品質、そんな事よりも、免許を交付され、ある意味保証された局同士の限られた視聴率争い、スポンサー確保に頭を悩ませるばかりなのではないか?
番組のインパクト、人気、視聴率こそが至上として、それらが指標となっているからこそ、このようなでっち上げ、捏造、すり替えがいともたやすく出来、これといったチェックも経ずに公共に提供されてしまっているのではないでしょうか。
製造業などは、公害防止、水質保持、環境対策として、このような垂れ流しが絶対に無いように努めているのではないかと思われます。
●イソフラボンがDHEAの元?
検証番組の中でイソフラボンはDHEAの元とは言えない。
DHEAは科学的に合成しなければ出来ない。
そのような事を言っていたと思います。
ネットをあたっていたところこんな記事がヒットしました
へたれドクターの突撃日記 : もう少しつっこんでみようか。 - 4:18イソフラボンは体内でDHEAに変わる」は番組作成者の脳内からわき出てきたものと思われます。あくまで私の考えですが。 ... 次に、「イソフラボンにDHEAを増やす作用があるのか」についてなんですが、よく分かりませんでした。しかし、適当に色々探してい ...
charges.exblog.jp/4410297 - 33k
●DHEA イソフラボンを謳う製品
ところでこんなキーワードで試しに検索してみてください。
DHEA イソフラボン -検証 -捏造
除外キーワードを付記していますので、おそらく、あるあるや、今回の番組について論じるようなページよりも、
製品を紹介するページが多数ヒットしているのではないかと思います。
この検索結果にヒットしている各Linkは、番組が提示したキーワードで製品設定、宣伝、広告をしている事になるかと思います。
番組での学者に対するインタビュのボイスオーバー、きちんとデータとして検証されていない恣意的な数値データの提示。
それらによって、”イソフラボンは体内でDHEAに変わる”の図式が公共に認知されたかと思います。
●嘘つきが泥棒を大量生産する?
嘘つきは泥棒のはじまりなんて諺があります。
上記の検索結果。見方によってはこんな図式は成立しないでしょうか?
番組の嘘を知らずに信じた故に、自らは意図しない多くの泥棒が生み出されてしまった。
そして一般の消費者は、結果的に泥棒の製品を購入している。
ちょっと飛躍してしまったかもしれません。
しかし、検索結果からみても、公共メディアによる安易な捏造、すり替えが、現実に商品、製品となって多く市場に出回ってしまったのではないでしょうか。
●真実性、透明性、チェック体制の確保
公共のメディアであれば、誤りやでっちあげ、捏造、すり替えを行った情報を、さも真実や裏づけ済みとして自ら積極的に提示できてしまうフローやシステム自体に根本の問題があるように思えてなりません。
そしてこれは、放送事業の運営を担う経営陣こそが深く自覚し、体制作りをしておかなければ、簡単に何度でも繰り返し起きる事なのではないでしょうか。
因みに検証番組中では、このような指摘は意図的に削除されていたのではないか?と思えてしまいます。
●番組の本当の顔は誰であるべきだったのか?
また、検証番組では、アナウンサーが顔となり番組進行から謝罪までっを勤めていました。
問題の検証も外部検証チーム委託という形でした。
経営層が、放送事業をどのように捉えていて、どうあるべきか?
公共に対してなんらかの問題を呼び起こす事が簡単には起きないような、理念づくり、指針の掲示を行っているのか?
経営陣こそが謝罪し、理念づくり、指針の掲示をきちんとすべきではなかったのか?
それによってこそ、全社一丸となっての取り組みに繋げる事が出来るのではないか?
●喧騒番組自体から想像する、体質の現れ方
今回の番組をみても、経営陣は雲の上であぐらをかいて、製作に携わる方々にばかり負担が行っているからこその番組の現れ方、構成の仕方、キャスティングだったのかもしれないな、そんな風に思えてしまいました。
一介のアナウンサーに、企業の理念や方針を全社員に周知徹底、公共に対して公言するのは無理があると思えてしまいます。
しかし、番組は結果的にアナウンサーを顔として掲げ語らせていました。
放送業界全体がこのような体質に陥っていない事を願うばかりです。