スケートリンクでスタッドレスタイヤの試乗会5
新横浜プリンススケートセンターで サイバーバズ(CyberBuzz) イベント案件の横浜ゴム アイスガードブラックiG20(iceGUARD BLACK iG20)の試乗ブロガー体験会がありました。
イベントタイトルは・・・
スケートリンクで試乗会!? 横浜ゴムスタッドレスタイヤ『iceGUARD』試乗会 in 新横浜スケートセンター
対象となるスタッドレスタイヤは 横浜ゴムiceGUARD (アイスガードブラック)
http://www.iceguard.jp/
横浜ゴム株式会社
http://www.yrc.co.jp/
そしてタイヤがどう性能を発揮するのか?
詳細は是非 Web サイト と カタログを見て下さいとのことでした。
3年サイクルでの開発を行っているそうです
温度域に応じて働きを分ける
この温度域ってのがミソとの事です
-6度 0度 あたりを境にそれぞれを境に路面状況は激変するらしいです。
その温度域にあわせて「氷を噛む・吸収・しっかり」という機能
-6度から下:ガチガチのアイスバーン
-6度から0度:アイスバーンなんだけど、荷重や摩擦熱で極薄い水の膜が出来てハイドロプレーンと同様になる
0度より上:ウエットや乾燥路面
なんて感じ
-6度から下では?
-6度から下:ガチガチのアイスバーン
パワー吸水バルーンと言う固い殻で引っ掛ける作用がある
(卵の殻やピンポンボールを想像して下さいとのことでした)
ピンポンボールのような構造物がタイヤの中にちりばめられているそうです
路面に露出すると球面が削り取られて穴が開く
これがスパイクのように引っかく作用となる
更にブラックポリマーと言う粘着性の性質があるもので貼りつくように粘らせる
これらでガチガチのアイスバーンに食いつかせるようにするとのこと
-6度から0度の間は?
-6度から0度:アイスバーンなんだけど、荷重や摩擦熱で極薄い水の膜が出来てハイドロプレーンと同様になる
-6~0度の氷で乾いている
しかし、そこに荷重圧と摩擦熱が加わると薄皮一枚の水の膜が出来てしまうそうです。
その水をいかに取り除くか?
タイヤのパターンで水を掃き出しつつ、タイヤ表面の極薄い水の膜を吸い上げタイヤが氷に密着する事を促進するそうです
ピンポンボールのようなパワー吸水バルーンがポケットの役目で水を吸い込む
スポンジのような吸水カーボンが毛細管現象を利用して水を吸い上げる
今回の試乗はまさに-6~0度
凍っているけど、車が走ると薄い水の膜がタイヤ表面に出来てしまう。
ノーマルタイヤでは水を吸い取りつつ、噛むという作用が一切無い
結果皮一枚の水の薄膜に乗っかって、す~っと滑っていってしまうわけですね。
0度から上は?
0度より上:ウエットや乾燥路面
こっちは氷に張りつかせる、食い付かせるよりも夏タイヤ的なパターンでの水切り性能が要求されてくるとのこと。
今までのスタッドレスは氷などでの滑りに対して最大限有効性を発揮するように考えられている。
そこを夏タイヤ側の要件も盛り込んであげる。
しっかりしたトレッドでパターンが崩れないようにしてあげる。
これでパターンによる排水作用を確保する。
スポンジ
握れば潰れてしまう
実は吸水作用などのためスポンジ的な構造、作用を持つタイヤとなっているそうです
単純にゴムだけだと難しいけど、パワー吸水バルーンの固い殻がしっかりした構造物となって、形状保持に威力を発揮するとの事です。
このため、柔軟さを保ったタイヤにも関わらず形を保つ働きをするそうです
詳細は是非 Web サイト と カタログを見て下さいとのことでした。
上記のような温度対応のコンセプトが記載されたページ
アイスガードブラック:コンセプト
また、各働きを技術的に解説してあるページ
アイスガードブラック:テクニカル
コンセプト、技術面などがまとめて記載されたiceGUARDのカタログダウンロードページ
アイスガードブラック:ダウンロード
上記の各働き頭の片隅に置いて動画を見てみると、なんとなくイメージ湧くでしょうか?
やっぱり乗っていないと難しいかな。
前にも載せさせてもらいましたが、改めて動画
こちらの方撮影です
スケートリンクでスタッドレスタイヤ「iceGUARD IG20」試乗|レクサスとの道[LEXUS]
アイスガードを履いたVitz
YOKOHAMA iceGUARD test drive in ice skating rink(1)
パワー吸水バルーンで吸水と食いつき
ブラックポリマーと言う粘着性の性質があるもので貼りつくように粘らせる
吸水カーボンの毛細管現象で吸水
これで-6~0度で発生してしまう、極薄のハイドロプレーニングに対応
割と何でも無いかのような発進、スラローム、そしてそんなに伸びない制動
DNA ECOS + アイスガードブラック
YOKOHAMA "BLACK ECOS" test drive in ice skating rink
DNA ECOS + アイスガードブラック
こっちはアイスガードのゴムを使って作られた夏タイヤDNA ECOSのパターン。
このためコーナーなどではやっぱり粘りが弱い傾向が強かったです。
氷専用の排水パターンで無いからですね。
アイスガードブラックだと、ノーマルタイヤに無いかなり細かい溝が入っているそうです。
これで極薄い水を掻き分ける作用も高まっているそうです
但し、直線のフルブレーキではブラックポリマーの吸い付きと吸水バルーンの噛む作用が結構作用していました。直線的な単純なGの場合は専用ゴムの威力が結構発揮される
DNA ECOS ノーマルタイヤ
YOKOHAMA DNA ECOS test drive in ice skating rink
ノーマルタイヤでは排水と吸水をしっかりする、氷を噛む、柔軟に粘着するという作用が働かない。
スタートで簡単に空転
スラロームもちょっと余計にアクセル入れると直ぐにグリップ失いグリップが戻ってこない。
これは水の膜に乗ってしまったままだからなんでしょうね
三台それぞれで、車の速度感、テンポが違うと思いますがタイヤの違いがそのまま出ている感じです。
市販タイヤもターゲットを絞って色々工夫を凝らすことで、夏用ラジアルとは全く性格が違うタイヤとなる事に驚いてしまいました。
つづく
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以下関連の写真:
横浜ゴムスタッドレスタイヤ『iceGUARD』試乗会 in新横浜スケートセンター 001:フォトギャラリー jula 【 みんカラ 】 - by carview
横浜ゴムスタッドレスタイヤ『iceGUARD』試乗会 in新横浜スケートセンター 002:フォトギャラリー jula 【 みんカラ 】 - by carview
横浜ゴムスタッドレスタイヤ『iceGUARD』試乗会 in新横浜スケートセンター 003:フォトギャラリー jula 【 みんカラ 】 - by carview
横浜ゴムスタッドレスタイヤ『iceGUARD』試乗会 in新横浜スケートセンター 004:フォトギャラリー jula 【 みんカラ 】 - by carview
横浜ゴムスタッドレスタイヤ『iceGUARD』試乗会 in新横浜スケートセンター 005:フォトギャラリー jula 【 みんカラ 】 - by carview
Posted at 2007/10/27 20:08:24 | |
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