今日の話題 - 2007.11.27 09:20 -
厚木から日本一の詩人登場!
ボクシングリングに見立てたステージの上で、オリジナルの詩を朗読し、観客の心にどれだけ響いたかを競う「詩のボクシング」。
この全国大会が先月行われ、神奈川代表で厚木高校出身・晴居彗星(はれい・すいせい)さんが見事チャンピオンに輝きました!
そこで今日は、その晴居さんに、このFMヨコハマのスタジオにお越しいただきました。
さっそく優勝作を披露していただいたのですが、出だしから「エッ?」と思わせる一言を発して、聴く人を彼の世界に引き込んでしまいました。そこからは独自の世界観の中、物語が展開していくというスタイルでした。
この晴居彗星さん、実は芸名ですが、下の名前は本名なんです。一番最近ハレー彗星が接近した年に生まれたということでそのように名付けられたそうです。ということは・・・おいくつでしょうね・・・??
Kintaro.
神奈川の晴居彗星さん優勝/詩のボクシング全国大会
2007/10/20 18:57
優勝した晴居彗星さん/詩のボクシング全国大会 「詩のボクシング」全国大会で、詩を朗読する優勝者の晴居彗星さん=20日午後、東京都千代田区のイイノホール
ボクシングのリングを模した舞台で、2人の対戦者が自作詩を交互に朗読して勝敗を競う「詩のボクシング」の第7回全国大会が20日、東京都千代田区のイイノホールで開かれ、神奈川大会チャンピオンの晴居彗星(本名・高橋慧星)さん(21)=アルバイト、神奈川県在住=が優勝した。
約700の客席が満員の会場で、各地の大会の優勝者ら18人の「朗読ボクサー」がトーナメントで対戦。タレントのルー大柴さん、アナウンサーの加賀美幸子さんら7人の審判が判定した。
晴居さんは、軽妙な語り口ながら、擬人化したレトルト食品の視点で語るなど斬新な作品を次々繰りだし、4試合を勝ち抜いた。
準優勝は香川大会チャンピオンのこうっし~(本名甲山万友美)さん(35)=ラジオパーソナリティー、高松市在住。両親との日常生活の情景をユーモラスに表現し、会場の笑いを誘った。
●第7回「詩のボクシング」全国大会チャンピオンには、第3回神奈川大会チャンピオンの晴居彗星(はれい・すいせい)選手がなりました。
第7回「詩のボクシング」全国大会チャンピオン
第7回全国大会の7人のジャッジ
ルー大柴(タレント) 加賀美幸子(アナウンサー) 山崎バニラ(活弁士) 関川夏央(作家)
ヤノベケンジ(現代美術家) 仁井山征弘(戦慄のラッパー) 木村恵美(第6回全国大会チャンピオン)
主催:日本朗読ボクシング協会
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[速報]
感情の抑制がきかなかったり、自分の思いを言葉にうまくできない子どもたちが増えています!
小学生の暴力行為は3倍にも増えているそうです。
自分の思いを言葉にして声にして伝え合う「詩のボクシング」が教育現場でも強く求められています!
全国各地の小学校、中学校、高等学校で「詩のボクシング」が取り入れられた授業が行われています。その授業も年々数を増しています。
児童、生徒の自己表現力、コミュニケーション能力を高めるだけではなく、今騒がれている「いじめ」の問題の解決にも大きな役割を果たすのではないかと注目されています。実は、このことについては1997年に「詩のボクシング」が教育現場に取り入れられてからすでに言われていたことです。
この重大な問題解決についても「詩のボクシング」の場を通して皆さんと考えて行きたいと思っています。教育現場における「詩のボクシング」の今後についても目が離せません。
子どもが他者を受け止めることのできる教育を・楠かつのり
http://www.asahi-net.or.jp/~DM1K-KSNK/kodomo-pb.pdf
国語の授業で「詩のボクシング」朝日中学生ウイークリー2006.12.24号(朝日新聞社)
10年目となる「詩のボクシング」~わたしたちは、勝ち負けの先に辿り着きたいと考えている~
2007年は、「詩のボクシング」が始まって10年目となる年です。その始まりは、文字の裏にある声を聞こうというものでした。そして、誰でもが参加できる「詩のボクシング」の場を生み出すことができたのは、人と人が生な声を交わすことのできる具体的な場をどのように作り出すことができるのかを常に考えて来たからです。
この10年間、「詩のボクシング」は、声に出すことの大切さを自覚させる様々なムーブメントを引き起こして来ました。このことは大きな収穫であったと自負しております。その中でも他のものとは異なり、日本朗読ボクシング協会が提唱する「自分の言葉を自分の声にする」ことの必要性が、色褪せることなくますますきらびやかにその色彩を放つようになっていると感じております。特に教育現場での「詩のボクシング」の実施は、コミュニケーション能力と生きる力を育むとして高く評価されるまでになりました。
また、この10年間の「詩のボクシング」の広がりを支えた時代状況は、皮肉にも、多くの日本人が未来への希望を失い、今現在に至るも将来に対してイメージできるものと言えば雑草の生えた荒れた地平でしかないような厳しいものでした。と同時に、全国各地で行われた「詩のボクシング」の場を通して、その状況からいかにして先へと足を踏み出すことができるのか、その踏み出し方にはっきりとしたイメージが持てないままに、しかし逆にはっきりとしたイメージが持てないが故に、新たな価値観を持った自分を自分の声と言葉を通して見つけ出そうとしているようにも感じられた10年間でもありました。
実のところわたしたちは、これまでになく生きることの厳しい状況下で、自分とは何者なのか、何を拠り所に生きることができるのかを求めて喘ぎ苦しんでいるのではないでしょうか。この喘ぎと苦しみが、決して比喩的な言い方ではなく、自分の声とは何か、自分の言葉とは何かをとことん突き詰めようとして時として極端な社会的事象を引き起こしているようにも感じられます。
もちろん、その突き詰めの先に、この厳しい状況からの出口をきっと見つけ出すことになるでしょう。その出口、「詩のボクシング」で言うところの勝ち負けの先にあるのもが、何処へわたしたちを導いてくれるのか。そのことを老若男女が声を交わす「詩のボクシング」の場に参加することでご一緒に体感できればと思っております。2007年、「詩のボクシング」のリングの上で、是非ともあなたの声と言葉を聞かせて下さい。お待ちしております。
2006.12.22 日本朗読ボクシング協会 楠かつのり
表現の可能性 信じる 詩のボクシング全国大会で優勝 晴居 彗星さん(21歳)
2007年11月11日
独自世界で魅了
リングに見立てたステージ上で、自作の詩を朗読し、観客の心にどれだけ響いたかを競う「詩のボクシング」。十月中旬に東京都内で行われた開催十周年の記念大会で、晴居(はれい)彗星(すいせい)(本名・高橋慧星)さん(21)=厚木市温水西=は全国の強敵を“KO”して、チャンピオンとなった。
「あのー、世界が、終わっちゃったじゃないですか。無になったじゃないですか」
全国大会の一回戦で披露した詩は「世界の終わり」から朗読が始まる。世界が終わっても、片思いの女の子のことが気になって、終われない「僕」の気持ち。どうしようもない気持ちがふくらんで爆発する。気づくと宇宙が生まれていて、新しい世界が始まる-。
非現実的な出来事を、さも当然のことのように淡々と朗読するスタイル。普通の語り口とは対照的に「人間はおにぎり」「人生は映画の撮影」など、ユーモアあふれる強烈なフレーズで、観客を一気に独自の世界に引き込んでいく。そこには人間とは世界とは、何なのかを考えさせる哲学的な問いが込められている。
「世界は決まり切った形で存在するのではなく、見方や意識に左右されるあいまいのもの。だとしたら、世界は虚構だと思って、普通じゃないアプローチで詩を表現した方が面白い」
価値観に自信
幼いころから、文章を書くことが好きだった。中学生のとき、演出家野田秀樹氏の舞台「キル」を見て、演劇表現の迫力に圧倒された。「自分の思いが作品となり、人を感動させ、それで生計が立てられたら…」。進むべき道を決めた。
厚木高校時代には演劇部で、オリジナルの小説や脚本を書いたり、映画の自主制作に取り組んだり、さまざまな表現に挑戦した。詩も、その中の一つだった。
大学にも進学したが、経済的事情もあり、一年で退学。現在はアルバイトをしながら、インターネットのブログ「ジオットに恋して」(http://ilovegiotto.seesaa.net/)を通じて、映像作品や詩、戯曲などを公開するなど、創作活動を続けている。
「正直、めちゃくちゃ不安」という毎日だったが、詩のボクシングの全国優勝は、自分の感性や価値観を信じていける自信にもつながった。
「詩で認められたのは予想外だったけど、創作を続けていく根拠になった。詩でも小説でも芝居でも、いまは何が自分に引っかかるか分からない。だから、自分の表現の可能性を信じて、何でもやってみたい」 (岸本拓也)
第7回「詩のボクシング」全国大会チャンピオン
晴居彗星
[闘いを終えての感想]
えーっと、僕的に、詩は仮説に似てる気がします。何かに対して「これってこうじゃないの?」と見方を変えてみたり、ある特定の状況下に試しにそれを置いてみたりする。その考察や観察を言葉にしてみたのが、詩なんじゃないかと。はい。
で、仮説はもちろん、真実とは限りません。でも「真実って何よ」って話になると、結局よく分からんと思うのです。例えば、僕は今、存在してて、僕の周りには世界があって、その中にいる誰かが、こうして僕が部屋で一人淋しく書いている文章を読んでくれている、と思ってます。
だけど、例えばデカルトが言ったみたいに、世界は全て僕の妄想かもしれないし、真理も歴史も、何かの勘違いかもしれない。って書いてあるこの文章も、今これを読んでいるあなたが見ている幻で、実際には晴居彗星なんかいなくて何も無くて、存在しているのはあなたの意識だけかもしれない、みたいな感じで。
でも、あのー、僕は、世界が本当は存在してなくても、全然オッケーだと思ってます。だって、少なくともこの妄想の中には確実に世界が存在してて、そこに僕もあなたもいて、何かを感じたり、誰かと言葉を交わしたり、こうして「世界って妄想かもね」とか考えちゃったり出来てるわけだから。ていうか、そっちの方が面白そうだし。だったらそっちを採用したい。
昔の人は天動説を信じていた。実際、その頃、地球は動いてなかったのかもしれない。でも、誰かが地球が動いていると仮説を立てた。最初はみんなバカにしてたけど、段々それを信じる人が増えていき、その膨らんでいった想像力が、いつしか本当に止まっていた地球を動かして、地動説を真実にしたのかもしれない。僕は時々、本気でそう思うんです。
想像力は地球も動かせる。世界の全てを変えられる。もう、あれですね、ムチャクチャですね。でも、その何でもアリな感じが僕は好きです。どうせ全てが妄想なら、想像力の限り仮説を立てまくって、いろんな形の世界を見たい。それを、この妄想かもしれない世界の中で、妄想かもしれないあなたと共有したい。そんな風に僕はいつも妄想してます。
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