マツダ CX-3 XD Touring Lpackage 試乗記

本日は用事でマツダディーラーへ行ったときに、昨年末に一部改良されたCX-3に試乗しました。
試乗グレードは最上級グレードのXD Touring Lpackage です。
少々厳しい評価になってしまいますが、普段乗っている車がワンオフビルサス仕様のR2ですのでそのあたりはご勘弁ください。

エクステリア・インテリア・シートについては変更部分が無いため、今回は割愛します。

エンジン・トランスミッション
営業担当が試乗準備でバックしている瞬間から一部改良の効果を見ることができました。
ナチュラルサウンドスムーサーの効果はてきめんで、エンジンが暖まっていればディーゼル車としては異例の静かさですね。また、ガラスの板厚も厚くなっているため、室内でも十分に静粛性が確保されています。ただし、あくまでディーゼル車としてはです。
また、エンジンのフレキシビリティが増した印象で、ノロノロ運転でもむずかゆくなるような場面も無く、また郊外路での加速でも十分以上の動力性能を見せてくれました。やはり停止からの気持ちのイイ加速はこのクルマの「ウリ」でしょうね。このクルマの爽快な加速感は性能が良くなっているとはいえハイブリッド車ではマネのできない、内燃機関オンリー＋ダイレクト多段ATならではの加速感ですね。
燃費計による試乗中の平均燃費も17km/l以上と十分な数値でした。

サスペンション・乗り心地
どうやら「乗り心地」に対するネガな意見が多かったため、足回りはスタビライザー径を細くするなど少々ソフトな方向へ変更されたようです。と言っても最近試乗したプリウスよりはハードな乗り心地ですが（笑）確かにリヤサスからの突き上げはマイルドになったような気が？します。
気になったのはハンドリングで、このクルマはツーリング志向のハンドリングが与えられているからか、マツダ車にしては曲がらない印象です。直線では気持ちよく加速して走ってしまうため、カーブに入るとついついブレーキを踏みたくなってしまう、そんな印象です。またパワステも軽めで路面の印象が薄いので、あくまでこのクルマは山道をグイグイと走るよりも高速道路を流して走るほうが適しているように思いました。

総評
昨年末に試乗したフォレスターの印象がSUVそしてはあまりにも凄いハンドリングだったので、少々辛口になってしまいましたが、セダンからの乗り替えでは十分な性能を持っています。マツダ車はこの先も時期を見て改良の手が入るので、次回の改良ではハンドリング性能の向上を期待したいですね。