
本日は9月11日に一部改良が発表され、10月5日に発売が開始されたインプレッサG4に試乗してまいりました。試乗グレードは最上級モデルの2.0i-S Eyesight AWDになります。本試乗記では最近試乗した

シビックや

アクセラといったライバル車や

上級モデルであるレヴォーグなどと比較しながら試乗記を記述していきたいと思います。
エクステリア

フロント左

サイド

フロント右

リヤ
エクステリアは変更されていません。特徴としてはアクセラセダンのようなショートオーバーハングによるショートデッキスタイルで最近流行のクーペルッキングではなく、敢えてオーバーハングを伸ばしトランクルームにしっかりと存在感を持たせた古典的なセダンスタイルであることですね。
アクセラの流麗なスタイルもイイですが、インプレッサのいかにもセダンらしいデザインもなかなかイイですね。
インテリア
ダッシュボードに使用されている素材はクルマの価格なりの素材が使用されていますが、立体感のある造形により上級モデルであるレヴォーグやWRXと同等レベルのクオリティを感じますね。
ただ、ステアリングに使用されている革はクルマの価格なりのレベルであり、このあたりは上級モデルのレヴォーグとしっかりクラス分けされているように感じました。
特徴的なのは室内で感じる水平対向エンジンで、水平対向サウンドは聞こえてくるけれどもエンジンの振動は一切ありませんでした。さすがSGPといったところですね。
また試乗車にはディーラーオプションのビルトイン ダイヤトーンサウンドナビが装着されていて、SDカードを持ち込み、音楽を聴きながら試乗しました。ダイヤトーンによるサウンドチューニングはフォーカスが甘く、クリアさに欠ける印象がありました。しっかりとチューニングしてあれば純正スピーカーでもなかなかのサウンドを聴かせてくれるので、しっかりとチューニングを追い込んで欲しいと思いました。やはり追加オプションでダイヤトーンスピーカーは装着したくなってしまいます。
シート

フロントシート

リヤシート
フロントシートはレヴォーグのスポーツシートと比較すると少しソフトな掛け心地となりますが、大きさも十分でしっかりとした掛け心地となっていて、アクセラやシビックと比較しても遜色はありません。
リヤシートはフロントシートよりも平板な印象となりますが、172cmの私がドライビングポジションを合わせた状態でもニースペースがしっかりと確保されているので、広々とはいかないまでも大人4人がしっかりと座れる室内となっています。
エンジン・トランスミッション
2000CC 水平対向4気筒直噴DOHCエンジンとCVTの組み合わせになります。
登場直後にA型に試乗したときはFFモデルということもあって、十分なパワーを持っているように感じられたのですが、今回の試乗はAWDモデルでということもあって、AWD化や車重の増加によって2000CCで期待する加速感は得られず、体感的には1600CCレベルの加速感となり、もう少しパワーが欲しいと感じました。また、このクルマにはヨコハマのアドバンスポーツの18インチタイヤが装着されているので、このグリップの強いタイヤもアンダーパワーになっている一因かもしれないですね。
CVTもラバーバンドフィールは少なく、変速も滑らかなのですが、このクルマの場合は有段ATのほうがエンジンパワーをより引き出しやすいかもしれないですね。
ライバル車のシビックは1500CCターボを搭載していてなかなか爽快な走りを見せてくれているので、AWDモデルにはレヴォーグに搭載されている1600CCターボエンジンを搭載するといいのかもしれません。
サスペンション・乗り心地
今回の一部改良でブレーキのフィーリングがかなり変わりました。A型のブレーキは我が家で所有するポロのようなフィーリングでブレーキペダルを踏んだ瞬間に「ガツン」と効くブレーキでしたが、日本での使用環境にマッチするよう、ブレーキペダルの踏み込み具合に合わせて効くようなフィーリングになりました。
走りそのもの印象は概ねA型と同様です。アクセラやシビックと比較すると、アクセラよりも硬めでシビックよりも少しソフトな乗り心地になります。新しいプラットフォームはフロア剛性が高いので40偏平の18インチタイヤ装着といった環境でもほとんど突き上げを感じることはありません。
ステアリングフィールは最近では珍しいくらいドッシリとした重さがありますが、セダンモデルとしては異例のクイックレシオ(13:1)と程よく硬めなサスペンションとの組み合わせにより回頭性はシビックやアクセラよりも鋭く、カーブを曲がる時はまるでコンパクトカーや我がR2を運転しているような軽快さがありました。それでいて直進安定性もしっかりと確保しているので、運転に慣れてくるとその走りはまさにマツダが提唱している「人車一体」、運転が楽しくなってくるセッティングとなっています。
ただ、ショックアブソーバーについては上級モデルのレヴォーグのような微小ストロークからキッチリと動くショックアブソーバーではないようで、このショックアブソーバーの動きの悪さが大き目な凹凸を走行する時に少し大き目なショックを与えることがあります。このように使用パーツでスバル内の序列がキッチリと守られているのだな、と感じる部分でもありました。
総括
現行型登場から1年が経過したインプレッサG4ですが、ライバル車や上級モデルと比較しても実力が見劣りすることはありませんでした、というよりその実力の高さを改めて実感しました。
正直、現行ラインナップでのおススメは走りの軽快なFFモデルです。AWDモデルには是非ともパワフルな1600CC直噴ターボエンジン搭載車を追加してもらいたいですね。
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試乗 | クルマ
Posted at
2017/11/10 21:43:14