
本日は5月24日に発表され、発売が開始されたMAZDA3に試乗しました。試乗グレードはファストバックの1,500CCガソリンエンジン搭載の上級グレード、15S Touring(2,273,880円/6AT/FF)です。今回の試乗記も比較の参考としてスバルXV 1.6i-L Eyesight(2,268,000円/CVT/AWD)に試乗しましたので、こちらの印象についても記事に加えていきます。
【エクステリア】

フロント ボディカラーはポリメタルグレーメタリック

リヤ

XVのフロント ボディカラーはサンシャインオレンジ
正直、実物を見るまでは写真を撮る角度によってカッコ良くみえたり、ボテッとした印象になったりするのかなと思いましたが、セダンよりも撮る角度を選ばずカッコ良く撮ることができる印象です。正直言って先週のセダンよりもカッコ良く撮れていると自分では思っています。
しかし、よくこのモーターショーのコンセプトカーに近い複雑な曲面のデザインを製造工場が許したもんだなぁと感じますね。プレスラインの無いデザインゆえにボテッとなりがちなのですが、そこは上部を絞り込んでキャビンを小さく見せることでボテッとした印象を回避してますね。
国産車でこんなスタイリッシュなハッチバックを造れるのはマツダくらいでしょう。本当、素晴らしいと思います。
【インテリア】

ダッシュボード

メーター

XVのダッシュボード
インテリアについては先週試乗したセダンと大きくは印象は変わりませんが、ファストバックはルーフやピラーまでブラックとなるため、少し「暗め」な印象になります。
メーターパネルはスピードメーターが液晶表示となりますが、このメーター配置はかつてのEUNOS 500と同じ配置であり、表示方法や内容に時代の進化は感じるものの、EUNOS 500オーナーだった私としてはとても懐かしく感じましたね。
本日は標準仕様のオーディオを聴きながら試乗しましたが、BOSEサウンドシステムとの差が大きく、クリアさや定位感にはっきりとした差を感じたため、BOSEサウンドシステムがオプション装着できるグレード(1,500CCは装着できない)なら装着をおすすめしたいですね。
【シート】

フロントシート

XVのフロントシート

リヤシート

XVのリヤシート
シートの掛け心地については、バックレストはMAZDA3もXVも似た感じですが、クッションについてはフィット感がMAZDA3のほうが優れている印象です。
シートの生地のクオリティはMAZDA3もXVも似たような感じですかねぇ。ただ、MAZDA3は体にフィットする部分のファブリックがダークブラウンになっているところがオシャレで良かったですね。
【エンジン・トランスミッション】

トランスミッションは基本6速ATだが、1,500CCガソリン及びSKYACTIV‐X搭載のファストバックは6速MTも選択可能
1,500CC直列4気筒DOHC直噴エンジン(111PS/14.9kgf.m)と6速ATの組み合わせになります。
1,340kgの車両重量に1,500CCのエンジンなので、基本「引っ張り気味」にはなるのですが、このガソリンエンジンの持つパワーの伸びと吹け上がりの良さでXVの1,600CCエンジン(115PS/15.1kgf.m/1,410kg)よりはパワフルな印象を持ちました。
本日の試乗は私と奥様、そして営業マンの3人乗車でしたが、平坦な市街地ではパワー不足を感じる場面はあまりありませんでした。峠道をあまり走らず、高速道路はレーダークルコン任せの運転であればこの1,500CCもありかな、という印象です。また、先週試乗した1,800CCディーゼルエンジンで感じたアクセルの踏み込みと加速がリンクしないといった印象もなく、MAZDA3はやっぱりガソリンエンジンで乗ったほうが気持ちいいのかなと感じましたね。
営業マン曰く、「2,000CCはもっといいですよ」ということなので、来月登場する2,000CCガソリンエンジンモデルが楽しみではありますね。
【サスペンション・乗り心地】

装着されていたタイヤは215/45R18 ブリヂストン トゥランザ

XVに装着されていたタイヤは225/60R17 ヨコハマ ブルーアース E70
フロント・ストラット/リヤ・トーションビームで構成されるサスペンションは先週試乗したセダンのXD L Packageとは別物の印象でした。
まずステアリングレスポンスがいい。ステアリングを切った方向へ素直にノーズが入っていきます。これはXVと同じ印象。乗り心地についても路面の悪い部分を走行するとバタつきを感じますが、目線のブレが少なくフラットな印象。カーブを曲がる時もリヤタイヤがキッチリと路面を捉えてスイーッと曲がっていく印象で、街中での走行では「優等生」な印象でした。
ただ、「優等生」な印象はあるものの、かつてのアクセラが持っていたキビキビとした軽快さは無くて印象は薄く、「どうしてもMAZDA3じゃなきゃ」といった訴求力が不足している感じですね。
今日の試乗で素性はいいものがあると感じられたので、サスペンションチューニングでマツダならではの個性が出していければいいのかなと感じました。
【総括】
同じMAZDA3で走りの印象が全然違いましたね。先週試乗記を書いたセダンXD L Packageとは全然別物の印象となってしまい少々とまどっております(苦笑)。
やはり現状でのおすすめはガソリンエンジン搭載車かなという印象です。今後登場する2,000CCガソリンエンジンモデルとSKYACTIV‐Xが個人的にはとても楽しみです。
このブログの撮影機材
カメラ
Panasonic LUMIX G9
レンズ
Panasonic LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60㎜/F2.8-4.0 ASPH. /POWER O.I.S.
ブログ一覧 |
試乗 | クルマ
Posted at
2019/06/08 20:00:35