
本日は昨年6月26日にフルモデルチェンジされ、発売が開始されたトヨタ クラウンに試乗しました。試乗グレードは2,000CCガソリンターボのスポーティグレード、RS(5,184,000円/6AT/FR)になります。
【エクステリア】

フロント ボディカラーはブラック

サイド
先代モデルと比較して、スッキリとスポーティ、かつエレガントなスタイリングになったかと思います。先代モデルよりもボディサイズが少しだけ全長が伸ばされているので、個人的には今回の試乗車のようにダークカラーでより締まって見せるほうが似合うのかなと感じました。
6ライト、ショートデッキで「よりスポーティにしたい」という狙いは良く伝わってくるのですが、今年登場したMAZDA3のような敢えて「3BOX」でよりエレガントなスタイルが模索できなかったのかな、とも思いますね。
【インテリア】

ダッシュボード
操作系をダッシュボード中央部のタッチ式ディスプレイに集中させ、スイッチ類を少なくしてシンプルなデザインのダッシュボードになったと感じます。クオリティについては不足は無いものの、「クラウン」「500万円超」と考えると物足りなく感じる人もいるかもしれないですね。装備は当然「フル装備」となりますが、最もベーシックなグレードでも460万円超なので、「B」及び「RS-B」といったベーシックグレードにも本革ステアリングは装備してもらいたいと思いますね。
【シート】

フロントシート
おそらく織物系かなっと思われるファブリックシートは、ややクッション部が小ぶりに感じる点を除いては適度な硬さで掛け心地が良く感じました。本当、もう少しクッション長が長く、太もも裏あたりまでサポートしてくれればもっと良かったのに、と思ってしまいました。
個人的には少し足を投げ出して低く座らせるシーティングポジションがクラウンらしくないなと思いましたね。全高をもう少し上方へ伸ばし、より高い位置で座らせるポジションのほうがクラウンらしく、安心感のあるポジションになるのではないかと感じます。
【エンジン・トランスミッション】

2,000CCガソリンターボ車は8速ATのみの設定
2,000CC直列4気筒DOHC直噴ターボエンジン(245PS/35.7kgf.m)と8速ATの組み合わせになります。
ドライブモードセレクトを「NORMAL」の状態で試乗を開始し、途中から「SPORT+」(加速重視)に切り替えて試乗を行いました。
停止状態から発進時における加速力は「NORMAL」も「SPORT+」もあまり変わりなく、極低速域のトルクの薄い領域を8速ATが巧みにカバーしてくれるおかげで、スバルの2,000CC直噴ターボエンジン(300PS/40.8kgf.m)には敵わないものの、1,730㎏の重い車両重量をものともせず3,000CC並みの加速力で軽快に走っていきます。本当、8速ATのプログラミングがいいのでしょう。試乗中はかったるさを感じることはありませんでした。
ただ、このエンジンは登場からさほど年数が経過していないものの非「TNGA」エンジンであるので、このパワー感を維持しつつ、燃費にも配慮した最新のパワートレインの搭載が望まれますね。
【サスペンション・乗り心地】

装着されていたタイヤは225/45R18 ブリヂストン レグノGR001
フロント・マルチリンク/リヤ・マルチリンクで構成されるサスペンションはAVS(電子制御式ショックアブソーバー)が装着され、ドライブモードセレクトが「SPORT+」の時は減衰力が「NORMAL」の時よりも上がる設定になっています。
「NORMAL」では路面の荒れた場所を走行する時に拾う振動によるボディの揺れ方が大きいと感じ、途中から「SPORT+」に設定して走行しました。
「SPORT+」の状態でWRX S4 GT Eyesightよりも少し柔らかめな乗り心地といったところでしょうか。路面の荒れた場所を走行するとコツコツと振動は感じるものの、ボディの揺れは収まりフラットな状態が保たれます。
このクルマはボディ全長が4,910㎜で車両重量が1,730㎏あるのですが、「SPORT+」に設定していても軽めな電動パワーステアリングと相まって、その大きさや重さに似合わず軽快に走ってくれます。ステアリングを切った時の反応も鈍すぎず鋭すぎず丁度いい塩梅で、狙ったラインにスゥーッと乗せて行ける感じです。この軽快な走りはWRX S4 GT Eyesightよりも軽快なくらいで、このクラウンらしい乗り心地と軽快なハンドリングの両立はまさに一新されたシャシーの賜物。本当、山道のワインディングを走らせても楽しいだろうなぁと感じるほどです。
個人的には「SPORT+」くらいの減衰力が標準設定でもいいかなと思い、「SPORT+」はもっと減衰力を高めてもいいのかなと思うくらいでした。
【総括】
現行クラウンは2,000CCガソリンターボモデルが1番出来がいいだろうと思い、たまたま近所のディーラーに試乗車が配備されていたため試乗しました。予想以上に活発なエンジンと軽快なハンドリングは私の予想を超えていました。460万円超スタートの価格はため息しか出ませんが、興味ある方は一度試乗されることをおすすめしたいと思います。
このブログの撮影機材
カメラ Panasonic LUMIX G8
レンズ LUMIX G X VARIO 12-35/F2.8 ASPH. POWER O.I.S.
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試乗 | クルマ
Posted at
2019/07/28 17:12:30