
点検ネタをあちこちに連発しておりますが、今回の12か月点検は、ボディコーティングのメンテを同時に行ったので、日帰りでは終わらないとのことだったため、代車を出してもらいました。
カングー2になってからの代車は、カングー1とクリオ2時代のルーテシア・エクスプレッションでしたが、今回は、メガーヌ・セニック(のフェイズ2)でした。
メガーヌ・セニックのフェイズ2と言えば、当時は、セニック2と言われていました。
考えてみれば、今でこそ、プジョーでさえ(番号が無くなってきたという事情があったとはいえ)同じ車名を続けて使うようになりましたが、当時のフランス車で同一車名を使ったのは、5→super5ぐらいなもので、まさかセニックがメガーヌシリーズと合わせて3代、クリオに至っては今や4代も続くとはルノー自体も思っていなかったのではないでしょうか?(トゥインゴのコレクション3以降もトゥインゴ2と言われてました。)
そして色は、鮮やかな若草色のメタリック。この色は、カタログの表紙を飾っていたイメージカラーでしたし、当時このディーラーにあった試乗車と一緒でした。(ノベルティのミニカーももらった記憶があります。引っ越し時のダンボールに入りっぱなしですが。)
このため、見た瞬間に(オーナーですらなかったのに)「懐かしい!」と思いました。
久々の90年代前半のルノー。
80年代のフランス車を理想とする私にとって、当時随分国際的になったと思っていたメガーヌ1やセニック1、クリオ1といった90年代ルノーも、今となっては非常に“濃ゆい”モデルだったと思います。
このため、乗る前から期待が大きかったのですが、気になったのが以前代車で乗ったクリオ2のエクスプレッション。クリオ2もねっとりした乗り味で、すごく好きだったクルマだったのですが、代車のコンディションが悪かったのか、それとも、思い出が美化されていたのか、「あれ、こんなはずではなかった」と、ちょっとがっかりしたことがあります。(関係ないですが、八神純子さんの「思い出は美しすぎて」という歌を思い出しました。)
で、セニックに座った瞬間。「お~!これがあの頃のルノーのシート!!!」という印象。
エンジンをかけて走り出した瞬間に、これまた「これこそがルノー!!!」という乗り味。
フロア下でドッタンバッタンしているように見えて懐深く凸凹をいなしながら走るフラット感。それでいて、当時のルノーらしい“ふんわり感”が残っている乗り心地。まさしく理想に近い乗り味でした。
サイズも絶妙。室内スペースも十分。荷室も広く、“欲しい!”と思うぐらいの印象でした。(最近のクルマはドアが厚いので、車幅が広がった分まるまる室内空間が広がった訳ではないのかな?と思いました。)

※フロントのインテリアです。トゥインゴ1やカングー1のような90年代ルノーに共通するデザインです。シート表皮はくたびれ、多少へたっていますが、座り心地は健在でした。

※リアのインテリアです。最近は黒っぽいインテリアが増えて、このような明るいグレーやベージュのインテリアって少なくなりました。

※荷室の様子です。カングー1並みとは言いませんが、全幅1730mm、全長4170mmで、昨今の肥大化したCセグのサイズから考えると、コンパクトなボディに対して非常に広い荷室だったと言えるのではないでしょうか。

※全高は1620mm。最近のハイト系の軽自動車よりはむしろ全高は低いぐらいです。
あと、当時の試乗車で印象深かったのが、この辺りから採用され始めた“学習機能付きプロアクティブAT(だったかな?)”であるDP0(PSAでいうAL4)でした。
試乗車のシフトショックの大きさは衝撃的なレベルで、DP0といえば車速を落としていくと律儀にシフトダウンしていくわけですが、そのシフトダウンの際、壊れたのか?と思わせるほど大きな「ドーン!」という衝撃音とともにショックを感じるという酷いATでした。(個体差で試乗車がハズレだったのでしょうけど)
幸いなことに、同じ型である今回の代車は、シフトアップ時のシフトショックは大きいものの、シフトダウン時のショックは感じませんでした。
しかし、フェイズ1までのATであるAD4もトラブルの巣窟でしたが、当時の新型ATだったDP0もトラブルが多かったですね。
以前、「We love Scenic」という掲示板があったのですが、途中からはATのトラブルの話題ばかりになってましたし、私もカングー1でDP0を載せ換える経験をしました。AT載せ換えはトラウマで、正直、現在のカングー2でもATのトラブルに関しては不安を感じています。
今や、ほとんど見かけなくなったメガーヌ1、メガーヌ(1の)セニックですが、改めて「昔のルノーは良かったな~」と思いました。(シュペール5にももう一度乗ってみたいですね。)
しかし、試乗したクリオ4こと現行ルーテシアにしても、所有しているカングー2にしても、シートのふんわり感はほとんどなくなりましたし、サスペンションストロークが長~い感覚や乗り心地のふんわり感も随分希薄になりましたが、路面の凸凹をいなしながらフラット感を保つというルノーらしい乗り味は引き継がれていると感じました。(だから、20年以上も乗り続けているんでしょうけど。)
Posted at 2015/02/08 23:16:08 | |
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ルノー | 日記