
歳をとって夜更かしすると後まで引きずるため、オリンピック観戦に疲れ気味で、家でごろごろしていたのですが、近所にちょっとだけ買い物に出かけました。
すると、前を現行C3が走っており、追いつこうと加速したのですが、信号ではぐれてしまいました。
次に、オレンジ色のカングークルールとすれ違いました。(運転されていた奥さん、こっちをチラ見されていました。)
で、ある店の駐車場に入ると、306styleがとめられていました。
中をのぞくと、いかにも80年代から90年代前半までのフランス車そのものという感じのグレーのシート。座ると”ふ~んわり”していそうなシートでした。
90年代までは自分も20代でしたし、特に90年代前半というとオペル・ヴィータが出る直前で、20代の若僧が外車買うなんて!という空気がまだあった時代。(一方で、はじけたもののバブルの余韻があって、若造でもブランド物を身につけたり、外車買ってもいいじゃんという雰囲気もありましたが。)今みたいに、図々しく試乗ばかりしていた訳ではありませんでした。
ですから、自分のシュペール5以外の外車に乗ったことなかったですし、同時代のAXや106等々は乗ったことがありません。
しかし、306は同期が、まさしくstyleに乗っていて、ちょっとだけ助手席に乗せてもらったことがあります。
その時の印象は、「サンクと一緒で、これぞまさしくフランス車だな~」と思いました。
ふんわりと柔らかいものの、腰回りをしっかりと支えてくれるシート。ストロークが長~くて、これまたふんわりしたサスペンション。「ルノーと共通項があるな~。」と思った記憶があります。
自分のサンクにその同期を乗せてやった時も、そいつも同じようなことを言っていました。
しかし、21世紀末に近づき、まさしくプジョーにとって転機にもなったであろう206がデビューし、日本でもバカ売れした時、こちらの地区では現在のディーラーがプジョーをちょうど取り扱い始めた時でした。
その頃、そのディーラーに仮店舗時代からちょくちょく出入りしており、206にも乗せてもらったのですが、その時の印象は、「あれ、あの『まさしくフランス車』だったプジョーはどこ行ったの?」というものでした。
同時期にデビューしたクリオ2は、サスペンションの動き方が”ふんわり”が”ねっとり”とした感じになり、味は多少変わったもののフランス車らしさを保っていましたし、シートも80年代ルノーと比べれば随分硬くはなったものの、最近のルノーに比べれば随分ふんわりしていました。
それ以来、1006を除けば、私の好みのフランス車らしいプジョーに出会うことがなくなってしまいました。
まあ、ルノーも、クリオ3はルノーらしさ、フランス車らしさが相当薄いクルマでしたし、現行メガーヌからフランス車らしさを探し出すのはこれまた難しいという状況ではあります。
そういう意味では、良くも悪くもグローバル化(というか、アメリカやアジアを含めてグローバルに売れているメーカーではないので、ユーロ化でしょうか?)にラテン車の中では、ちょっと早く舵を切ったメーカーだったのでしょう。
Posted at 2014/02/16 23:45:19 | |
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フランス車 | 日記